引用:TOYOTA

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プリウスphvは思っていたより電気で走れず維持費も割高になるケースがあるため事前の確認が重要です。
プリウスPHVは電気とガソリンを組み合わせた次世代車として注目されていますが、デメリットや欠点、弱点も存在します。たとえば、新型モデルと旧型の違いや、燃費性能のギャップ、中古車に潜むバッテリー劣化などは見逃せない要素です。この記事では、そうした「後悔のタネ」になりやすいポイントを整理し、実際の生活スタイルに合った選び方ができるようサポートします。

記事のポイン
  • プリウスPHVの代表的なデメリットや弱点を把握できる
  • 中古車購入時に注意すべきバッテリーの状態がわかる
  • 新型と旧型の違いや選び方のポイントを理解できる
  • 日常の充電環境が購入判断に与える影響を知ることができる
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プリウスphvで後悔する前に知るべき点

引用:TOYOTA

  • 後悔しがちなデメリット・欠点・弱点とは?
  • 中古はやめたほうがいい?注意点
  • 中古はバッテリー劣化に要注意
  • 中古が安い理由とリスク
  • 新型と旧型どちらが得か?
  • 中古を選ぶ際のチェック項目

後悔しがちなデメリット・欠点・弱点とは?

プリウスPHVは、電気とガソリンを組み合わせて使える便利な車ですが、すべての人にとって完璧な選択肢とは言えません。実際に購入後に「思っていたのと違う」と感じてしまうケースもあります。

まず注目すべきなのが、車両価格の高さです。通常のプリウスに比べて、プリウスPHVは新車価格が高く設定されています。外部から充電できる仕組みや、EV走行可能なバッテリーを搭載している分、コストが上がってしまうのです。価格差はグレードにもよりますが、数十万円から100万円近くになることもあります。

また、荷室が狭いという点もよく指摘される弱点です。バッテリーが床下に配置されている関係で、荷物を積むスペースが通常のプリウスよりも少なく、家族旅行や荷物の多い人には不便に感じることがあるでしょう。

さらに、EVモードの走行距離にも注意が必要です。カタログ上では70km以上走れると記載されていても、実際は走行条件やエアコン使用などで距離が短くなる場合があります。特に冬場はバッテリーの性能が落ち、満充電でも30km前後しか走れないことも珍しくありません。これを知らずに購入すると「思っていたより電気だけで走れない」とがっかりするかもしれません。

他にも、充電設備の不足も無視できません。都市部に比べ、郊外や地方では充電スポットの数が限られており、急速充電ができる場所も限られています。せっかくPHVを購入しても、気軽に充電できない状況ではそのメリットを最大限に活かせません。

加えて、室内の質感や装備面に不満を感じる人もいます。価格が高い割に、内装がチープに感じるという声もあり、細かい使い勝手や装備の差に敏感な方にとっては満足度が下がる要因となるかもしれません。

このように、プリウスPHVには環境性能や経済性といった魅力がある一方で、価格や設備、実用面でのデメリットも存在します。購入を検討する際は、自分の生活スタイルに本当に合っているかを見極めることが大切です。

中古はやめたほうがいい?注意点

中古のプリウスPHVを購入しようと考えている方は、いくつかの点に十分注意しなければなりません。安い価格に惹かれて購入してしまうと、後悔につながる可能性があります。

まず第一に、中古車で最も重要なチェックポイントとなるのが「バッテリーの劣化」です。プリウスPHVはバッテリーを使ってEV走行ができるのが大きな特長ですが、バッテリーは年数とともに性能が落ちていきます。見た目や走行距離だけではバッテリーの状態を正確に判断することはできません。EVモードの走行距離が短くなっていたり、充電してもすぐに残量が減ってしまう車両もあります。

仮に劣化していた場合、バッテリー交換には非常に高額な費用がかかります。一般的には60万円以上と言われており、中古価格の安さを帳消しにしてしまうどころか、むしろ高くついてしまうこともあります。

次に確認したいのは、車両の修復歴や走行距離です。走行距離が多い車両は、当然ながらバッテリーだけでなくモーターやエンジン、制御システムにも負荷がかかっている可能性があります。ハイブリッド車は多くの電子制御が関わっているため、故障した際の修理費も高額になりがちです。

それから、充電機能に問題がないかも忘れずにチェックしておきたいポイントです。中古で購入した際、充電口のフタが壊れていたり、充電ケーブルが欠品していたというトラブルも報告されています。充電まわりの不具合は、修理費も高く、そもそもPHVの意味がなくなってしまうので重要なチェック項目です。

また、プリウスPHVは中古市場でも流通台数が多いため、相場より極端に安い車両が出ていることがあります。しかし、そうした車はバッテリーが著しく劣化しているか、事故車である可能性もあります。単純に価格の安さだけで判断するのではなく、「なぜ安いのか」という背景を必ず確認するようにしましょう。

さらに、自宅に充電設備がない人は、PHVのメリットを十分に活かすことができません。日常的に充電できない環境では、むしろ通常のハイブリッド車の方が使いやすくなってしまう場合もあります。

こうした注意点を知らずに中古のプリウスPHVを選ぶと、思わぬ出費や不満につながることもあります。中古車選びは慎重に、信頼できる販売店で詳細なチェックと保証の有無を確認することが非常に重要です。

中古はバッテリー劣化に要注意

プリウスPHVの中古車を選ぶ際に、もっとも注意すべきポイントの一つが「バッテリーの劣化」です。PHVは電気での走行性能が大きな魅力ですが、それを支えているのがリチウムイオンバッテリーであり、このバッテリーの状態次第で車の使い勝手や維持費が大きく変わってきます。

多くの方は、バッテリーの劣化は徐々に進むものと考えているかもしれません。しかし、実際には使用環境や充電の頻度、保管状況などによってバッテリーの寿命は大きく左右されます。例えば、日差しの強い場所で長時間放置されていた車や、極端な充電・放電を繰り返していた車両は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性が高いです。

バッテリーの劣化が進んでいると、EVモードで走れる距離が大幅に短くなります。本来は60kmほど走れるはずが、実際には30km以下しか走れないという声も聞かれます。こうなると、電気で走れる恩恵が小さくなり、ガソリンに頼る場面が増えてしまいます。PHVとしての意味が薄れてしまうのです。

しかも、バッテリーの交換には高額な費用がかかります。おおよそ60万円以上とも言われており、車両価格とほとんど変わらないレベルになることもあります。中古で安く買ったとしても、すぐにバッテリー交換が必要になれば、むしろ割高になってしまいます。

このため、購入前には必ず「バッテリーの健康状態」を確認することが重要です。可能であれば、販売店に診断結果を提示してもらい、実際のEV走行距離や充電能力についても詳しく確認してください。また、試乗の際には、バッテリー残量の減り方やモーターの力強さを実際に体感しておくとよいでしょう。

前述の通り、PHVの性能はバッテリーに大きく依存しています。中古のプリウスPHVを購入する際には、見た目や価格だけで判断せず、バッテリーの劣化状態に細心の注意を払うことが、後悔しない車選びにつながります。

中古が安い理由とリスク

プリウスPHVの中古車は、比較的新しい年式でも手ごろな価格で出回っていることがあります。一見お得に思えるこの価格ですが、なぜ安いのかを冷静に考える必要があります。安い背景には、いくつかのリスクや懸念点が隠れていることが多いためです。

まず挙げられるのが「バッテリーの劣化リスク」です。これはプリウスPHV特有の問題で、中古車の価格が下がる最大の要因でもあります。購入時点ではバッテリーの状態が分かりづらく、実際に乗り始めてから電気で走れる距離が短いことに気づくケースもあります。これが原因で「思っていたよりも燃費が伸びない」と感じることになり、期待を裏切られることもあるでしょう。

次に、自宅での充電設備がない人にとっては、PHVの利点が活かせない点も見逃せません。自宅に200Vの充電環境を設けるには工事費や契約変更などのコストが発生しますし、それができない賃貸住宅などに住んでいる場合は、そもそも毎日の充電が難しいのです。充電を頻繁に行えない環境では、結局ガソリン車としての使い方に近づいてしまい、本来の魅力である「電気で走る快適さと安さ」が得られません。

さらに、プリウスPHVは充電設備や電子制御系統が複雑であるため、故障が起きた際の修理費用が高額になる傾向があります。特に、充電系の不具合やコンピュータ制御のトラブルは、一般的な整備工場では対応が難しく、ディーラーでの修理が必要になることも。そのため、維持費の面でも予想以上にコストがかかる可能性があります。

そしてもう一つ、プリウスPHVの中古車は流通量が多いため、売るときのリセールバリューも期待しづらいという点もあります。安く買えても、数年後にはさらに価値が下がっている可能性が高いため、長く乗り続けないと損をしてしまうケースもあるのです。

このように、プリウスPHVの中古車が安く売られている背景には、それなりの理由があります。購入を検討している方は、価格だけでなく、充電環境、維持費、リセール価値、そして何よりバッテリーの状態をしっかり確認することが求められます。安さの裏にあるリスクを正しく理解したうえで選ぶことが、失敗しない中古車選びのコツです。

新型と旧型どちらが得か?

プリウスPHVを選ぶ際、多くの人が悩むのが「新型と旧型、どちらが自分に合っているのか」という点です。それぞれにメリットとデメリットがあり、単純に新しいから良いとは限りません。用途や予算、充電環境などによってベストな選択は変わってきます。

まず、新型プリウスPHVは性能面で確かに進化しています。EVモードでの走行距離が旧型よりも大きく延び、105km以上を走行できるグレードも登場しています。通勤など短距離の移動が中心であれば、ガソリンをほとんど使わずに電気だけで走ることも可能です。また、外観デザインも一新されており、よりスポーティで現代的な見た目に仕上がっています。内装も質感が向上しており、乗り心地や快適性は明らかに改善されています。

一方で、旧型にも見逃せない利点があります。大きな特徴の一つは、急速充電に対応しているという点です。新型モデルではあえて急速充電機能が省かれており、この点を重視する人にとっては旧型の方が使い勝手が良いこともあります。また、旧型は中古市場でも多く出回っており、価格も手頃なものが多いです。バッテリーの状態が良好な個体であれば、かなりのコストパフォーマンスを発揮するでしょう。

ただし、旧型はEV走行距離が約60km程度と、新型に比べてやや短めです。また、内装がシンプルで装備も控えめなため、車としての満足度を求める方にはやや物足りなく感じられるかもしれません。

どちらを選ぶかは、充電環境が整っているかどうかや、車にどれだけ快適性を求めるかによって決まってきます。例えば、日々の通勤距離が短く、充電設備も整っている方には新型が向いています。反対に、コストを抑えつつ電動走行のメリットを得たい場合は、旧型の高年式・低走行のモデルを検討してもよいでしょう。

このように、新型と旧型にはそれぞれ異なる強みがあります。単純な年式や価格の差だけではなく、自分の生活スタイルや利用目的に合わせて選ぶことが、後悔しないポイントとなります。

中古を選ぶ際のチェック項目

中古のプリウスPHVを選ぶときは、価格だけで判断するのではなく、いくつかの重要なチェックポイントを丁寧に確認することが大切です。購入後に思わぬ不具合や追加費用に悩まされないためには、事前の確認が欠かせません。

まず真っ先に確認すべきは「バッテリーの状態」です。プリウスPHVの魅力は電気でも走れる点にありますが、そのためのバッテリーが劣化していては本来の性能を発揮できません。バッテリーの劣化が進んでいると、EVモードでの走行距離が極端に短くなったり、充電してもすぐに減ってしまったりする場合があります。できれば販売店にバッテリー診断結果を確認させてもらいましょう。

次に見るべきは「走行距離」です。走行距離が多いから悪いというわけではありませんが、ハイブリッド車はさまざまな電子部品が使われているため、走行距離が10万キロを超える車両ではそれなりに劣化が進んでいることも想定しておく必要があります。特にエンジンの始動頻度が少ない分、エンジン内部の状態が不安定になっているケースもあります。

また、「修復歴の有無」も必ず確認してください。事故歴がある車は外見上きれいに修理されていても、内部のフレームにゆがみが残っている可能性があります。長期的に見て不具合の原因になりかねないため、できれば修復歴のない車を選んだ方が安心です。

そして、装備品の有無も見逃せないポイントです。特に急速充電機能が必要な方は、それがついているかどうかをチェックしましょう。モデルによってはオプション扱いになっていることもあり、後から追加することは基本的にできません。また、充電ケーブルや取扱説明書、スペアキーが揃っているかも確認しておきたいところです。

そのほか、自宅に充電設備がない場合は、周辺の充電スポットがどれくらいあるかを事前に調べておくと良いでしょう。充電に困るような環境では、PHVの魅力を十分に活かせません。

このように、中古のプリウスPHVを選ぶ際には、バッテリーや走行距離、修復歴、装備、周囲の充電環境まで含めて、総合的に判断することが重要です。見た目や価格の安さだけにとらわれず、安心して長く乗れる一台を選びたいところです。

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プリウスphvで後悔を避けるための比較と判断

引用:TOYOTA

  • プリウスとプリウスphvどっちがいい?
  • 燃費とガソリンのみの時とを比較
  • 50プリウスphv航続距離の実態とは?
  • 何年乗れる?何万キロ乗れる?
  • 維持費と電気代のコスパ検証
  • 充電インフラの不満と現実

プリウスとプリウスphvどっちがいい?

プリウスとプリウスPHV(プラグインハイブリッド)は、どちらも環境にやさしく、燃費性能に優れた車ですが、それぞれの特性を理解しないと「思っていたのと違った」と感じるかもしれません。どちらが良いかは、使い方や生活環境によって大きく変わってきます。

まず、プリウスは通常のハイブリッドカーであり、外部からの充電は不要です。ガソリンを入れるだけで、電気とガソリンを組み合わせた効率のよい走行が可能になります。充電設備を用意する必要がないため、マンション住まいの方や頻繁に外出先で充電できない人には使いやすい選択肢です。また、車両価格もPHVに比べて安めに設定されており、初期費用を抑えたい方には向いています。

一方、プリウスPHVは外部から充電することで、一定の距離を電気だけで走ることができます。普段の通勤や買い物程度であれば、ガソリンを使わずに移動できるため、日常の燃料費を大きく抑えることが可能です。さらに、モーターだけで走るため、走行時はとても静かで快適です。

ただし、プリウスPHVには注意点もあります。バッテリー容量が多いため、車両価格はやや高めになります。また、自宅に充電設備がない場合は、PHVのメリットを最大限に活かせません。頻繁に外出先で充電をするのが面倒だと感じる人には不向きかもしれません。

このように、選ぶ際のポイントは「普段の走行距離」と「充電環境」です。短距離の移動が中心で、充電設備が整っているならPHVが合っています。一方、長距離をよく走る人や充電環境がない人にとっては、通常のプリウスのほうがストレスなく使えるでしょう。

どちらが良いかは一概には言えませんが、自分のライフスタイルに照らし合わせて考えることで、より納得のいく選択ができるはずです。

燃費とガソリンのみの時とを比較

プリウスPHVの魅力は、なんといってもその高い燃費性能にあります。ただし、電気とガソリンをどう使うかによって、その燃費は大きく変わってきます。ここでは、EV(電気)走行を活用した場合と、ガソリンのみで走行した場合の燃費について、わかりやすく比較していきます。

プリウスPHVはフル充電の状態であれば、EVモードで約60〜100km程度走行可能です。特に新型モデルでは、条件が整えば100kmを超えるEV走行距離も実現しています。この間、ガソリンは一切消費しないため、電気代だけで走ることができます。電気料金が安い深夜などに自宅で充電すれば、1回あたりの充電コストは数百円程度に抑えることも可能です。

一方、ガソリンだけを使った場合の燃費はどうかというと、これもかなり優秀です。実燃費としては、おおよそ30km/L前後とされています。これは、一般的なガソリン車と比較しても非常に優れた数値であり、長距離ドライブでも燃費の良さを実感できるレベルです。

ここで気をつけたいのが、充電せずにPHVを使っている場合です。PHVはバッテリーが重いため、電気を使わずガソリンだけで走ると、通常のプリウスよりも燃費が若干落ちることがあります。つまり、PHVの燃費性能は「充電して使ってこそ真価を発揮する」と言えるのです。

たとえば、毎日通勤で片道20kmほどの距離を走る人が、毎晩充電して使用していれば、ほとんどガソリンを使わずに生活できます。その結果、1ヶ月でのガソリン消費が数リットルということもあり得ます。しかし、充電できない環境で使い続けると、燃費のメリットは薄れ、むしろガソリン消費が多くなる可能性も出てきます。

このように、プリウスPHVは使い方次第で燃費性能が大きく変わります。電気とガソリンのバランスをどう取るかが、賢く運用する鍵となるでしょう。普段の走行距離や充電環境を考慮し、最大限にその性能を引き出せる使い方を意識することが大切です。

50プリウスphv航続距離の実態とは?

50系プリウスPHVは、トヨタのプラグインハイブリッド車として高い評価を受けていますが、実際の航続距離についてはカタログスペックと現実のあいだに差を感じる方も多いかもしれません。ここでは、実際にユーザーが体感している走行距離や使い方による違いについて解説します。

まず、カタログで示されているEV走行距離は、JC08モードでおよそ60km、WLTCモードではやや短くなります。この数値はあくまで理想的な条件下でのものであり、実際には気温、走行環境、エアコンの使用状況などの影響を大きく受けます。

例えば、夏場や冬場にエアコンやヒーターを使うと、そのぶん電力を消費するためEVモードでの走行距離は短くなる傾向があります。特に寒冷地では、暖房使用によって40km未満になることもあります。一方、春や秋などエアコンの使用が少ない時期には、満充電で50km以上走行できるという声も少なくありません。

そして、PHVの大きな強みは、電気が切れてもガソリンで走れるという点です。EV走行が終わっても、ハイブリッドモードに切り替わることでそのまま走行が可能になります。ガソリン満タンでの総合的な航続距離は、おおよそ1000km以上に達することもあり、長距離ドライブでも安心して利用できます。

実際のユーザーの中には、北海道をぐるりと一周するような旅で、わずかな充電と給油のみで2000km以上を走破したという実績もあります。これは、電気とガソリンを組み合わせたハイブリッド構造ならではの強みです。

このように、50系プリウスPHVは、日常の短距離移動では電気だけで十分に対応でき、長距離ではガソリンによるサポートも受けられるという柔軟な使い方が可能です。航続距離に関しては、EV車と比べて圧倒的な安心感があるため、充電インフラが整っていない地域に住んでいる方にも適しています。

走行距離の実態を理解したうえで、自分の生活パターンにどうフィットするかを考えることが、満足のいく車選びのポイントになります。

何年乗れる?何万キロ乗れる?

プリウスPHVが何年、または何万キロ走れるのかという疑問は、多くの購入希望者や現在のオーナーが抱える関心のひとつです。車の寿命はメンテナンスの頻度や使用環境によって大きく異なりますが、プリウスPHVは比較的長く乗れる車として知られています。

まず、基本的な耐久性について見てみましょう。エンジンやモーター、電気制御システムはトヨタの品質基準で設計されており、一般的なガソリン車と同様、10年または20万キロ以上の使用も視野に入ります。実際、定期的な点検や消耗品の交換をしっかり行っていれば、30万キロを超えても元気に走る個体も存在します。

ただし、プリウスPHVにはリチウムイオンバッテリーという特殊な部品が搭載されており、このバッテリーの劣化が使用年数とともに影響を及ぼす可能性があります。一般的に、バッテリーの性能は5~10年ほどで徐々に低下していくとされています。年数が経つにつれてEVモードでの走行距離が短くなったり、充電しても満タンになりにくくなるといった変化が見られる場合もあります。

一方で、実際のオーナーの中には6年以上乗っても満充電で60km近く走れるという声もあり、バッテリーの劣化が少ないケースもあります。これには、使用頻度や気候、保管方法が関係していると考えられます。極端な高温や低温での放置を避け、定期的に充電・放電を繰り返すなど、丁寧に扱うことでバッテリーの寿命は延ばせます。

なお、バッテリーが劣化しても車自体はハイブリッドとして走行可能なため、EV性能が落ちたとしても、すぐに乗れなくなるわけではありません。バッテリー交換は可能ですが、費用が高額なため、交換せずにそのまま使用し続けるオーナーも少なくないのが現状です。

このように、プリウスPHVはバッテリーを含めた電動システムに注目が集まりがちですが、全体としての耐久性は高く、しっかりメンテナンスをすれば10年以上、数十万キロの使用も現実的です。日頃のケアと走行スタイル次第で、長く付き合える一台になるでしょう。

維持費と電気代のコスパ検証

プリウスPHVの大きな魅力の一つに、維持費の安さがあります。ガソリン車よりも燃費が良く、さらに電気だけで走れるEVモードを活用すれば、日々の移動にかかるコストを大幅に抑えることができます。ただし、そのコストパフォーマンスの良し悪しは、使い方や充電環境によって大きく左右されるため、しっかりと理解しておくことが重要です。

まず、日常の電気代について見てみましょう。自宅に200Vの充電設備がある場合、フル充電にかかる電気代はおおよそ150〜250円ほどです。この電気だけで約50〜60kmの走行が可能なため、1kmあたりのコストは数円という非常に経済的な水準になります。特に深夜電力を利用できるプランに加入していれば、さらに電気代を抑えることが可能です。

一方で、外出先での充電を多く利用する場合は話が変わってきます。近年では、急速充電や普通充電の料金が値上がり傾向にあり、1回の充電で数百円から千円以上かかることも珍しくありません。この場合、自宅充電と比べて1kmあたりのコストが一気に上昇し、ガソリン車と大差ないレベルになる可能性もあります。

また、ガソリンも完全に不要というわけではありません。長距離運転やEV走行分を使い切ったあとはハイブリッド走行になりますので、定期的な給油が必要になります。ただし、ガソリンの使用量は大幅に少なくなるため、月1回の給油で済むという人も多く見られます。

整備費に関しては、ハイブリッド車としての構造がベースになっているため、基本的にはプリウスと大きく変わりません。ただし、PHV特有のシステムやバッテリー関連の不具合が出た場合は、修理費が高くなる傾向にあります。保証期間や内容をしっかり確認しておくと、思わぬ出費を防げます。

このように、プリウスPHVの維持費は条件が整えば非常に安く抑えられます。特に自宅に充電設備があり、日々の移動距離が短い方にはうってつけの車種といえるでしょう。反対に、外部充電を多用する人や長距離移動が多い人にとっては、想定よりコスパが落ちるケースもあるため、自分の使い方と照らし合わせて検討することが大切です。

充電インフラの不満と現実

プリウスPHVを購入するうえで、見落とされがちなのが「充電インフラ」の現実です。走行性能や燃費の良さに目が向きがちですが、実際に電気で走るためには、充電できる環境が整っていなければ意味がありません。しかしながら、日本国内における充電インフラには、まだまだ課題が多く残されています。

まず、もっとも多く聞かれる不満は「充電スポットの少なさ」です。都市部ではある程度の数が整備されてきていますが、郊外や地方に行くと、公共の充電器を探すのが難しいエリアも多く存在します。大型商業施設や一部の道の駅では設置が進んでいますが、それ以外では設置台数が少なく、利用が集中してしまうケースもあります。

さらに、ディーラーの充電ステーションも期待しづらい面があります。多くの販売店では、営業時間外は利用できなかったり、普通充電しかできなかったりするため、実際に使おうとしても不便を感じることがあります。これは、トヨタがPHVやEVに対してどこまで本気で普及を進めているのか、疑問に思われる原因にもなっています。

また、充電料金の上昇も不満の一因です。以前は月額定額制で使い放題というプランが多く見られましたが、最近では時間課金制や1回ごとの料金が高く設定されていることもあります。とくに普通充電で1時間あたり500円近い費用がかかるケースでは、「電気で走ったほうが得」とは言いづらくなります。EVやPHVが「安く走れる」というイメージと、現実のコストが噛み合っていない状況と言えるでしょう。

このような現実を踏まえると、自宅に充電設備がない方にとっては、プリウスPHVの最大の魅力を十分に活かせない可能性があります。自宅充電ができれば、こうした課題の多くは解消されますが、それができない場合、充電に関わるストレスは想像以上に大きなものになるかもしれません。

環境意識や燃費性能を重視してPHVを選ぶのはとても良いことですが、その性能を活かすためにはインフラが伴っているかどうかが重要な判断材料になります。購入を検討している方は、自宅の環境や生活圏の充電事情をしっかり調べたうえで選ぶことをおすすめします。

「プリウスphvで後悔しないために知るべき欠点と燃費や維持費の落とし穴」のまとめ

  • バッテリーの劣化状況は購入前に必ず確認する
  • カタログ値のEV走行距離は実走行で短くなる
  • 充電インフラが整っていない地域では不便
  • 荷室容量が少なくファミリー層には不向き
  • 新車価格が通常のプリウスより高い
  • 内装の質感に価格相応の高級感がない
  • 中古はバッテリー交換費用が高額になりやすい
  • 自宅に充電設備がないとPHVのメリットが減る
  • 中古車は充電トラブルやケーブル欠品にも注意
  • 修復歴のある車は長期使用で不具合が出やすい
  • 極端に安い中古車は事故歴や劣化リスクがある
  • PHVはガソリン走行時の燃費も要チェック
  • 新型はEV走行距離が長く内装も改善されている
  • 旧型は急速充電対応や中古価格の手頃さが魅力
  • 車両の使用年数と走行距離も寿命に影響する
  • 走行スタイルに合わないと燃費が期待以下になる
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