プリウスはダサいと言われる5つの理由と若者の評価・新型の評判など

プリウスはダサいといわれるのは、主に4代目(50系)のデザインや一部の改造が原因ですが、新型(60系)はかっこいいと高評価です。

確かに、先代モデルはその独特なデザインから、一部では「気持ち悪い」とまで評されることもありました。また、若者の一部、特にヤンキー層による過度な改造や、不釣り合いなウイングの装着が、プリウス全体の評判や評価に影響を与え、プリウス ダサいというイメージを強固にした側面も否定できません。

しかし、新型プリウスの登場で、その流れは大きく変わりました。かっこいいという口コミやレビューが相次ぎ、特に新色のアッシュなどは、これまでのプリウスのイメージを覆すデザインとして、多くの若者からも注目されています。この記事では、なぜ「プリウス ダサい」というイメージが定着したのか、そして新型の評価は実際どうなのかを詳しく解説します。

プリウスはダサいと言われる理由の深掘り

プリウスはダサい？評判や評価

プリウスに対して「ダサい」という評判や評価が存在することは、残念ながら事実です。これは、単一の理由ではなく、複数の要因が長年にわたって複雑に絡み合い、形成されたイメージと言えるでしょう。

主な理由としては、まず過去のモデル、特に4代目（50系）の非常に個性的だったデザインが挙げられます。さらに、燃費性能を最優先した「実用車」「エコカー」としてのポジショニングが、車のデザインや走りに楽しさを求める層からは物足りなく映りました。そして、一部のオーナー層による運転マナーの問題や、派手すぎるカスタム（改造）も、車本体のイメージダウンに繋がった側面があります。

プリウスは、日本自動車販売協会連合会（自販連）の統計でも度々、年間の乗用車販売台数1位を獲得するなど、国民車と呼べるほど圧倒的な販売台数を記録してきました。それゆえに利用者が多く、良い評判も悪い評判も、他の車種以上に目立ちやすいという特有の事情も持っています。

ダサいという風潮は本当か？

「プリウスはダサい」という風潮は、特にインターネット上の掲示板やSNS、あるいは車好きが集まるコミュニティの一部で根強く存在します。この背景には、プリウスが「エコカーの象徴」として日本中に普及しすぎた結果、個性を重視する層から「没個性的」「ありきたり」と敬遠された側面があります。

また、一部のドライバーによる危険運転や事故の報道が目立った時期があり、その際に「プリウスミサイル」とインターネット上で揶揄されるなど、車本体の性能とは異なるネガティブなイメージが先行してしまったことも、風潮の形成に大きく影響しています。

ただし、これはあくまで一部の意見やインターネット上での風潮であり、全ての人がそのように感じているわけではない点には、十分な注意が必要です。実際には、経済性や信頼性の高さからプリウスを合理的な選択として高く評価しているユーザーが大多数を占めます。

若者からダサいと言われる背景

若者から「ダサい」と見られる主な理由
デザイン	燃費効率を最優先した独特のフォルムが「おじさん向け」「保守的」と捉えられがち
オーナー層	親世代や中高年層の所有者が多いイメージが強く「若者らしくない」と感じられる
普及イメージ	タクシーや営業車として多用されているため「仕事の車」という印象が強い

若者層、特に車に興味を持ち始めた層から「ダサい」と見られてしまう背景には、いくつかの典型的な理由が考えられます。

一つは、デザインが若者の感性に響きにくい場合があることです。若者が車に求めることが多い「スポーティーさ」や「力強さ」「かっこよさ」といった要素は、燃費効率を最優先して設計された旧型プリウスのデザインからは感じ取りにくいものでした。特に3代目（30系）や4代目（50系）に見られる独特のトライアングル・シルエットは、空力性能を追求した結果ですが、それが保守的、あるいは「おじさん向け」の車というイメージを強めました。

また、プリウスの実際の所有者層が中高年やファミリー層に多いという事実、さらにはタクシーや営業車としての普及率の高さも、「若者らしくない」という印象に拍車をかけています。「親世代が乗る車」「仕事の車」という認識が、自分だけの個性を表現したいと考える若者層からの敬遠につながるケースも少なくありません。

若者やヤンキーに人気の理由

一部の若者・ヤンキー層に人気の理由
中古車価格	特に3代目（30系）は流通量が非常に多く、安価で入手しやすい
カスタムパーツ	エアロパーツ、サスペンション、ホイールなど、改造用パーツが国内外で豊富に流通している
維持費	ベースがハイブリッドカーであるため、燃費が良くガソリン代（維持費）を安く抑えられる

一方で、非常に興味深いことに、プリウスは一部の若者や「ヤンキー」と呼ばれる層から改造ベースとして高い人気を得ている側面もあります。これは「ダサい」という一般的な評価とは一見矛盾するように聞こえますが、明確な理由が存在します。

最大の理由は、中古車価格の手頃さです。特に3代目（30系）モデルは、新車時に爆発的に売れたため中古市場での流通量が非常に多く、現在ではかなり安価に手に入れることが可能です。

加えて、カスタムパーツが国内外で驚くほど豊富に流通しているため、改造のベース車として最適なのです。エアロパーツ、ローダウン（シャコタン）用のサスペンション、大径ホイール、内装パーツなど、選択肢が多岐にわたります。

さらに、ハイブリッドカーとしての最大の武器である「燃費の良さ」は、経済的な余裕が決して多くない若者層にとっても、維持費（ガソリン代）を安く抑えられるという大きな魅力となります。これらの要因が組み合わさり、結果として特定の過激なカスタムを施したプリウスが街中で目立つようになりました。

デザインが気持ち悪い？

4代目（50系）前期型のデザイン評価
対象モデル	主に2015年登場の4代目（50系）マイナーチェンジ前（前期型）
批判された箇所	・歌舞伎の隈取（くまどり）のようだと評されたフロントマスク ・「涙目」と俗称された縦長のテールランプ
背景	空力性能や個性を追求した結果、デザインが奇抜すぎると国内外で賛否両論となった
その後の対応	2018年のマイナーチェンジ（後期型）で、フロント・リア共に比較的クリーンなデザインに大幅修正された

「デザインが気持ち悪い」という非常に辛辣な評価は、主に2015年に登場した4代目（50系）プリウスの、特にマイナーチェンジ前の前期モデルに向けられることが多い意見です。

このモデルは、トヨタの新世代プラットフォーム「TNGA」を初採用し、低重心で走りの良さを追求するなど、中身は大きく進化しました。しかし、空力性能を極限まで追求した結果、エクステリアデザインは非常に個性的で奇抜なものとなったのです。

特に、歌舞伎役者の隈取（くまどり）のようだと言われた複雑なラインのフロントマスクや、縦に長く伸びて「涙目」と俗称されたテールランプのデザインは、多くの賛否両論を巻き起こしました。この独特なデザインがどうしても受け入れられず、「気持ち悪い」「奇抜すぎる」という感想を持つ人が国内外で一定数存在したのです。

この不評を受け、2018年のマイナーチェンジでは、フロント・リアともにデザインが大幅に修正され、比較的おとなしくクリーンな印象へと変更されました。このことからも、前期型のデザインがいかに挑戦的であったかがうかがえます。

改造でのダサい例とは？

「ダサい」と評されがちな改造の方向性
プリウスの 本来の姿	・エコカー（環境配慮） ・ファミリーカー（実用性） ・高い燃費性能（経済性）
アンバランスな 改造例	・地面を擦るほどの極端なローダウン（シャコタン） ・サーキット走行を想起させる大型GTウイング ・過剰なLED電飾や派手すぎるカラーリング
世間の評価	本来のクリーンなコンセプトとのギャップが大きく、「ちぐはぐ」「アンバランス」と見られがち

プリウスの「ダサい」というイメージは、ノーマルの車体そのものよりも、一部のオーナーによる過度な「改造」によって強調されてしまっている面が強くあります。

プリウスが本来持つ「エコカー」「実用車」というクリーンなコンセプトとはかけ離れたカスタムが、そのギャップの大きさから「ダサい」と評されがちです。

新型プリウスがダサいとの声も

2023年に待望のフルモデルチェンジを果たした5代目（60系）新型プリウスは、従来のイメージを完全に覆す、低く流麗なスポーツカーのようなフォルムで登場しました。これにより、「かっこいい」「これなら欲しい」とデザイン面で非常に高い評価を受けています。

しかし、この革新的な新型に対しても、一部からは「ダサい」という声が存在します。ただし、これはデザインそのものへの批判というよりは、「デザインを優先するあまり実用性が犠牲になっている」という点への機能的な批判であることが多いです。

ウイングがダサいという意見

「プリウスのウイングがダサい」という意見も、文脈によって二つの意味合いがありますが、多くの場合、純正で装着されているリアスポイラーのことではありません。

前述の「改造でのダサい例」とも重複しますが、これは社外品として後付けで装着される、不釣り合いなほど大型のウイング（特にサーキット走行用のGTウイングなど）を指しているケースがほとんどです。

燃費を最優先事項とするハイブリッドカーに、空気抵抗を増やして車体を地面に押さえつける（ダウンフォース）ための巨大なウイングを装着することは、機能的なミスマッチ感が否めません。そのちぐはぐな印象が、「ダサい」という評価につながりやすいのです。

新型のアッシュはダサい？

新型プリウスのカラー「アッシュ」の賛否
ネガティブな評価（ダサい）	ポジティブな評価（かっこいい）
・地味すぎる、華がない ・色気を感じない ・商用車や営業車のように見える	・シンプルで潔い、クール ・無機質な質感が良い ・欧州車のような雰囲気がある ・シャープなデザインにマッチしている

新型プリウス（60系）で新たに設定されたボディカラー「アッシュ」は、メタリックやパールを含まないソリッド（単色）のグレー色です。このカラーは、近年の自動車デザイントレンドの一つでもあり、新型プリウスの先進的なフォルムと相まって注目されていますが、ここでも評価は真っ二つに分かれています。

「ダサい」と評価する層からは、「地味すぎる」「華がない」「色気がない」「一昔前の商用車や営業車のように見える」といった、色の持つ無機質さに対するネガティブな意見が出ています。

一方で、「かっこいい」と評価する層からは、「シンプルで潔い」「無機質感が逆にクール」「欧州車のような雰囲気がある」「新型のシャープなデザインにこそマッチしている」と、そのミニマルなスタイルが好評です。

これは個人の色彩感覚や好みが大きく影響する部分であり、一概にダサいとは言えない、玄人好みのカラーであると言えるでしょう。

プリウスがダサい！評価以外の側面と選び方

プリウスはかっこいいという層の口コミ レビュー

「ダサい」というネガティブな評価がある一方で、「かっこいい」とプリウスを高く評価する層も確実に存在します。特に2023年に登場した新型（60系）プリウスの登場以降、その評価勢力図は大きく変わりました。

新型プリウスに対しては、「これがプリウス？と二度見した」「未来的なデザインで素直にかっこいい」「スポーツカーのようで、これなら欲しい」といった、デザインを絶賛する口コミやレビューがSNSや自動車メディアに数多く寄せられています。従来のプリウスが持っていた「エコカー」「実用車」というイメージを良い意味で裏切るデザインが、これまでプリウスに興味のなかった新たなファン層を獲得しています。

また、旧型モデルであっても、ネガティブなイメージを持たれる派手な改造ではなく、シンプルにローダウンして上質なホイールを装着したり、北米仕様（USDM）のパーツを取り入れたりするような「クリーンなカスタム」を施し、玄人から「かっこいい」と評価されている例も多く見られます。

デザイン以外のメリットとデメリットを比較

プリウスを評価する際、デザインの好みだけで判断するのは早計です。世界中で支持されてきた車としての基本的な性能には、他車にはない優れたメリットと、購入前に知っておくべきデメリットが存在します。

デザイン以外の側面を冷静に比較検討することが、後悔しない車選びに繋がります。

プリウスはどういう人に向いているか？

デザインの好みは人によって大きく異なりますが、プリウスが持つ独自の特性から、以下のようなニーズを持つ人には最適な選択肢となり得ます。

第一に、日々の通勤や通学、または業務利用で長距離を運転する人です。圧倒的な燃費性能は、走行距離が長ければ長いほど、ガソリン代の節約という形で明確に経済的なメリットをもたらします。

第二に、静かな運転環境を好む人です。発進時や低速走行時のモーター走行（EV走行）による静粛性は、同クラスのガソリン車とは比較にならないほどの快適さがあります。早朝や深夜の住宅街での走行にも気を使わずに済みます。

第三に、環境問題への意識が高い人です。ハイブリッドカーのパイオニアとして、日々の移動におけるCO2排出量の削減に貢献できるという側面も、車選びの重要な価値観の一つとなり得ます。

新型（60系）に限って言えば、「実用性よりもデザインのかっこよさを重視したいが、スポーツカーほどの維持費は払えない」という層にも、新たな選択肢として浮上しています。

「プリウスはダサいと言われる5つの理由と若者の評価・新型の評判など」のまとめ

「プリウスがダサい」という評価について、その歴史的な背景、デザインの変遷、オーナー層のイメージ、そして新型モデルへの賛否両論まで、多角的に解説しました。最終的にプリウスを選ぶかどうかは、他人の評価ではなく、ご自身の価値観と車に求めるニーズによって決まります。

デザインが気に入らないのであれば、それは「ダサい」と感じるままで問題ありません。しかし、もし世間の風評だけで判断しているのであれば、一度その実用性や経済性に目を向けてみる価値はあります。

以下に、この記事の要点をまとめます。

• 「プリウス ダサい」という評判は特に4代目（50系）の奇抜なデザインに集中していた
• 燃費優先の実用車というイメージがスポーティーさを求める層から敬遠された
• 若者の一部やヤンキー層には中古価格の安さとカスタムパーツの豊富さから人気が出た
• 過度な改造（シャコタンやGTウイング）が「ダサい」イメージを助長した面がある
• 「気持ち悪い」という評価は主に4代目のフロントやリアのデザインを指すことが多い
• 新型（60系）はデザインが「かっこいい」と絶賛される一方、実用性の低下が指摘される
• 新型のボディカラー「アッシュ」は地味という意見とシンプルで良いという意見に分かれる
• 「かっこいい」という口コミやレビューも多数存在し、特に新型でその声は増えている
• デザイン以外のメリットは圧倒的な燃費性能とシステムの信頼性
• デメリットはバッテリー交換時の高額費用リスクや新型の実用性の低さ
• プリウスは維持費を最優先し、長距離を静かに走りたい人に向いている
• 世間の「ダサい」という評価に流されず、自分の用途や好みに合うかが重要
• デザインが好みであれば、新型プリウスは非常にかっこいい選択肢となり得る
• 実用性を重視するなら、旧型モデルや他の車種と比較検討する必要がある
• 最終的な判断は、燃費、デザイン、実用性の何を最優先するかで決まる