プリウスg's前期後期の違いはフロントマスクと内装スイッチ類など【徹底解説】

30プリウスの中でも特別な存在感を放つG’s。中古市場で探しているけれど、プリウスg’sの前期と後期の違いがよく分からず、どちらを買うなら良いか悩んでいませんか。年式によって異なる仕様や、気になる燃費性能、そして購入後のカスタムの楽しさまで、知りたいことはたくさんあるはずです。また、ミニバンタイプのプリウスαのG’sや、後継ブランドであるgrとの関係性も気になるところでしょう。この記事では、こうした疑問を解消し、後悔しない一台を見つけるための情報を網羅的に解説します。

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この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。

記事のポイント
  • G’sの前期・後期の具体的な相違点
  • ノーマルモデルやGRシリーズとの関係性
  • 中古車選びで失敗しないための注意点
  • G’sならではのカスタムや燃費性能の実態
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プリウスg’s前期後期の違いの基本を徹底比較

プリウスg's前期後期の違いの基本を徹底比較

  • プリウスG’sとプリウスの違いは何ですか?
  • トヨタg’sとgrの違いを解説
  • 前期・後期それぞれの年式と特徴
  • 30プリウスg’s仕様の専用装備とは
  • G’s専用チューンによる燃費への影響
  • プリウスα g’s前期後期違いの注意点

プリウスG’sとプリウスの違いは何ですか?

比較項目 標準プリウス(Sツーリング) プリウス G’s
外装 標準エアロパーツ G’s専用エアロ、18インチホイール
内装 標準シート、内装パネル G’s専用スポーツシート、赤ステッチ、専用パネル
足回り 標準サスペンション G’s専用チューニングサスペンション(約15mmダウン)
ボディ剛性 標準ボディ スポット溶接増し打ち、専用ブレース追加
パワートレイン 共通(1.8Lハイブリッド) 共通(1.Lハイブリッド)

プリウスG’sと標準モデルのプリウスにおける最も大きな違いは、G’sが単なるドレスアップカーではなく、トヨタ自身が開発を手がけた「スポーツコンバージョンモデル」であるという点に集約されます。これは、見た目の変更に留まらず、走行性能の向上を目的とした本格的なチューニングが、メーカーの品質基準のもとで施されていることを意味します。そのため、後付けのパーツで改造されたカスタムカーとは一線を画す、バランスの取れた高い完成度と信頼性が大きな魅力となっています。

目に見える圧倒的な特別感:専用の外装と内装

まず、誰の目にも明らかな違いとして、内外装のデザインが挙げられます。

外観では、G’s専用に設計されたエアロバンパーが前後に装着され、標準モデルに比べて低く構えた、よりアグレッシブなスタイリングを実現しています。フロントバンパー下部に備わるLEDイルミネーションビームや、インナー部分がブラックアウトされたヘッドライトは、G’sならではの精悍な表情を演出します。足元には、ノーマル史上最も大きい18インチの専用アルミホイールが装備され、見た目の迫力だけでなく、ハンドリング性能の向上にも貢献しています。

内装に目を移せば、そこはドライバーの心を昂らせる特別な空間が広がります。体をしっかりと支え、コーナリング時でも安定した運転姿勢を保てるように設計された専用スポーツシート。そして、手に馴染む本革巻きのステアリングホイールやシフトノブには、G’sの象徴である赤いステッチが施されています。アルミペダルやG’sのロゴが入ったプッシュスタートスイッチ、フロアマットなど、細部に至るまで所有する喜びを満たす演出がなされています。

 G’sの核心:見えない部分に施されたボディと足回りの強化

しかし、G’sの本質的な価値は、目に見えない部分にこそ隠されています。標準のプリウスとの決定的な違いは、走行性能の根幹を支えるボディ剛性と足回りのチューニングにあります。

G’sのボディには、車体を構成するパネル同士を結合する「スポット溶接」の打点が、通常モデルよりも多く追加されています。これにより車全体のねじれに対する剛性が高まり、ドライバーのハンドル操作に対して車がより正確に反応するようになります。さらに、フロア下やサスペンションの取り付け部など、走行中に力が集中する箇所には専用の補強パーツ(ブレース)が複数追加されており、車体全体のしっかり感を大幅に向上させています。

足回りには、約15mm車高が低くなる専用チューニングのサスペンションが採用されています。これにより低重心化が図られ、高速走行時の安定性やコーナリング性能が向上します。ただし、このスポーティーなセッティングの代償として、標準モデルに比べると乗り心地が硬質に感じられたり、段差のある場所ではバンパー下部を擦らないよう注意が必要になったりする側面もあります。

変わらないことの価値:信頼性と経済性

このように多くの変更点がある一方で、G’sはエンジンやハイブリッドシステムといった心臓部(パワートレイン)は標準のプリウスと共通です。これは、スポーツモデルでありながらも、プリウスが世界で認められてきた高い信頼性や耐久性をそのまま受け継いでいることを意味します。また、修理やメンテナンスが必要になった際も、特殊な部品で悩むことが少なく、経済的な負担を抑えやすいというメリットにも繋がります。プリウス本来の強みである優れた燃費性能を大きく損なうことなく、走りの楽しさを手に入れられる。この絶妙なバランス感覚こそ、メーカー純正スポーツモデルであるG’sならではの、最大の魅力と言えるでしょう。

トヨタg’sとgrの違いを解説

モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり。レースで勝つためにクルマを極限まで鍛え上げ、そこで得た技術やノウハウを市販車へフィードバックすることで、お客様に「走る喜び」をお届けする。それが、私たちTOYOTA GAZOO Racingの使命です。

トヨタのスポーツモデルを語る上で頻繁に登場する「G’s(ジーズ)」と「GR(ジーアール)」。この二つの名称は、どちらもスポーティーなトヨタ車を指すブランドですが、その成り立ちや目指す方向性には明確な違いが存在します。端的に言えば、G’sはGRの前身にあたるブランドであり、この変遷はトヨタの「もっといいクルマづくり」に対する思想の進化そのものを表しています。

「走る楽しさ」を身近にしたG’sの時代

G’s(G Sports)は、2010年に誕生したスポーツコンバージョンブランドです。当時、エコカーが市場の主流となる一方で、クルマ本来の「走る楽しさ」を求める声も高まっていました。G’sは、そうしたニーズに応える形で、「走りの味」を市販車に加えることを目的にスタートしました。

G’sの大きな特徴は、あくまでノーマル車をベースとした「コンプリートカー」である点です。開発には、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどで活躍したTOYOTA GAZOO Racingのプロのテストドライバーが参画し、その鋭い感性でサスペンションやボディのチューニングを行いました。しかし、エンジンに手を入れることは基本的にせず、内外装のカスタマイズと足回りの強化によって、誰もが気軽にスポーティーな雰囲気と走りを楽しめるモデルを提供することに主眼が置かれていました。プリウスやヴォクシー、マークXといった多様な車種に設定されたことからも、幅広い層に「運転の楽しさ」を届けたいという思想がうかがえます。

モータースポーツを頂点とするGRへの進化

その後、トヨタはモータースポーツ活動を自社のクルマづくりの根幹に据える方針をより鮮明に打ち出します。レースという極限状況で培った技術やノウハウを市販車開発に直接フィードバックするという、より本格的な取り組みです。この大きな方針転換の中で、2017年にスポーツカーブランドは「GR」として再編・強化されることになりました。

GRは、トヨタのモータースポーツ部門である「TOYOTA GAZOO Racing」の頭文字から名付けられており、G’sの思想を受け継ぎつつも、その位置づけは大きく異なります。GRはモータースポーツ活動を頂点とする明確なピラミッド構造を持ったブランドであり、より本格的かつ体系的なラインアップを展開しています。

3階層で構成されるGRシリーズの具体的な中身

現在のGRブランドは、主に以下の3つの階層で構成されています。

  • GRMN(ジーアールエムエヌ) ピラミッドの頂点に君臨する、究極の性能を追求した限定生産モデルです。エンジン内部のチューニングや大幅なボディ軽量化など、採算度外視ともいえる改良が施されることもあります。「Masters of Nürburgring」の名が示す通り、ニュルブルクリンクで鍛え上げられた、まさに究極のコンプリートカーです。

  • GR(ジーアール) GRブランドの中核を担う量販スポーツモデルです。「GRヤリス」や「GR86」のように、専用のエンジンやボディが与えられることもあり、G’sとは一線を画す本格的なスポーツカーとして開発されています。

  • GR Sport(ジーアール スポーツ) GRブランドの裾野を広げるエントリーモデルで、このGR SportこそがG’sのコンセプトを最も色濃く受け継ぐ存在と言えます。標準モデルをベースに、主にサスペンションや内外装のチューニングが施され、日常の中で気軽にスポーティーな走りや雰囲気を楽しむことができます。

このように、G’sはトヨタが「走る楽しさ」の提供を本格的に模索し始めた時代に生まれた、記念碑的なブランドです。そしてGRは、その思想をモータースポーツと直結させる形で昇華させた、現在のトヨタを象徴するブランドなのです。プリウスG’sは、この歴史の転換点に生まれた、特別な価値を持つ一台と考えることができるでしょう。

前期・後期それぞれの年式と特徴

TOYOTAは、プリウスに“G’s”を設定し、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて、12月19日に発売した。“G’s”は、より多くのお客様に「走りの味」「クルマの楽しさ」を提供するために、GAZOO Racingのテストドライバーがトータルチューニングを施し、「意のままに操れる」ハンドリング性能を実現するとともに、架装工程のインライン化などにより、お求めやすい価格設定を実現したスポーツコンバージョン車シリーズである。

プリウスG’sの年式を正確に理解するためには、まず「30系プリウス全体での前期・後期」と、その中の「G’sモデル内での前期・後期」という、二つの異なる時間軸が存在することを把握する必要があります。この二重構造を整理することが、混乱を避けるための最初のステップとなります。

G’sの土台:30系プリウスの前期・後期モデル

はじめに、大枠である30系プリウスそのもののモデル変遷を見ていきましょう。30系プリウスは、その販売期間中に一度、大きなマイナーチェンジを経験しています。

  • 前期モデル販売期間:2009年5月 ~ 2011年11月
  • 後期モデル販売期間:2011年12月 ~ 2015年12月

このマイナーチェンジによって、後期モデルは前期モデルからいくつかの改良が施されました。例えば、テールランプのデザインがよりクリアな印象のものに変更されたり、内装の一部に高輝度シルバー塗装が採用されて質感が向上したりしています。また、ボディのスポット溶接打点を増やすなど、車体剛性の強化も図られました。

プリウスG’sが誕生したのは、この改良が施された後期モデルが登場したのと同じ、2011年12月のことです。そして、ベースとなったのは後期モデルの中でも装備が充実した「S“ツーリングセレクション”」でした。したがって、中古車市場に存在するプリウスG’sは、すべてがこの進化した後期モデルを土台としており、前期プリウスをベースにしたG’sは存在しない、という点が重要な基本知識となります。

G’sモデル内での仕様変更:G’s前期とG’s後期

次に、G’sというモデルの中での前期・後期について解説します。G’sは2011年12月の登場以降、販売期間中に仕様変更が行われており、これによってG’s内でも前期型と後期型に分類することができます。主な変更点はデザインと一部の装備です。

デザイン面の主な変更点

内外装のデザインは、G’sの前期と後期を見分ける上で最も分かりやすいポイントです。

  • フロントマスク:前期型のフロント下部にあるロアグリルは比較的小さな四角形ですが、後期型ではより開口部の大きな台形のデザインに変更され、迫力が増しています。また、フォグランプの位置も、前期型ではウインカーと一体化していたのに対し、後期型ではロアグリルの両脇に独立して配置されるようになりました。
  • 内装のスイッチ類:運転席周りの印象も異なります。ハザードボタンは、前期型が黒地に赤い三角マークだったのに対し、後期型ではボタン全体が赤く、三角マークが白抜きに変更されています。さらに、エンジンスタートボタンも前期型の黒色から後期型では青色となり、ハイブリッドカーらしさがより強調されるデザインになりました。

装備・機能面の主な変更点

  • LEDクリアランスランプ:G’sの後期型では、ヘッドライト内の車幅灯(クリアランスランプ)にLEDが採用されました。これにより、フロントマスクがより現代的でシャープな印象になっています。
  • AC100V電源のオプション:一方で、G’sの前期型、特に2012年10月以降のモデルには、注目すべき特徴があります。それは、家庭用と同じAC100Vのコンセントを車内で使用できる「アクセサリーコンセント(1500W)」がオプションで選択可能だった点です。これは、キャンプなどのアウトドア活動や、万が一の災害時における非常用電源として非常に役立つ装備です。

走行性能の根幹に関わる部分に大きな変更はないため、G’sの前期・後期を選ぶ際は、これらのデザインの好みや、LEDランプの先進性、あるいはAC100V電源の利便性といった、ご自身の価値観に合った仕様を見極めることが重要になります。

30プリウス g’s仕様の専用装備とは?

30プリウス g's仕様の専用装備とは?

30プリウスG’sは、標準モデルとの差別化を図るため、内外装から走行性能に関わる部分まで、多岐にわたる専用装備が与えられています。これらの装備が、G’sならではの特別な価値を生み出しています。

G’s専用の外装パーツ

外観で最も目を引くのは、押し出し感の強い専用デザインのフロントバンパーです。バンパー下部にはLEDイルミネーションビームが組み込まれ、先進的でスポーティーな表情を演出します。リアも専用バンパーと専用マフラーが装着され、後ろ姿も引き締まった印象です。また、ヘッドライトは精悍なインナーブラック仕様となり、足元はノーマル史上最も大きい専用デザインの18インチアルミホイールで固められています。

スポーティーな専用内装

室内はブラックを基調としながら、G’sのテーマカラーである赤が効果的に配置されています。体をしっかりとホールドする専用のスポーツシート(バケットタイプ)や、赤いステッチが施された本革巻きステアリングホイール、シフトノブなどが運転への期待感を高めます。さらに、アルミ製のペダルや、G’sロゴ入りのフロアマット、赤いエンジンスタートボタンなど、細部に至るまで特別な仕立てです。

 走りを変える専用チューニング

見た目だけでなく、G’sの真骨頂は走行性能を高めるための専用チューニングにあります。専用サスペンションの採用により車高が約15mmローダウンされ、重心が低くなることで安定性が向上しています。加えて、フロア下やサスペンションメンバー部には補強用のブレースが追加され、ボディの結合部にはスポット溶接の打点を増やすことで車体剛性を大幅に強化しています。これらの改良により、プリウスとは思えないほどの機敏でダイレクトなハンドリング感覚を味わうことができます。

G’s専用チューンによる燃費への影響

30プリウスG’s乗りの方燃費どのくらいですか? 自分は通勤と買い物メインで平均18~19km/Lです。たまに遠出すると20km/L超えるくらい。G’sの見た目と走りでこの燃費なら大満足。

プリウスG’sを検討する際、多くの方が気になるのが燃費性能でしょう。スポーツチューニングが施されているため、標準モデルに比べて燃費が悪化するのではないかと心配する声も聞かれます。

実際のところ、G’sの燃費は標準モデルと比較して若干低下する傾向にあります。この主な理由は、パワートレインが共通である一方で、装着されているタイヤが影響しています。G’sは走行性能を高めるため、18インチの幅広でグリップ性能の高いタイヤを標準装備しています。これにより、路面との抵抗がノーマルタイヤよりも大きくなるため、燃費にわずかな影響を与えるのです。

一般的に、標準のプリウスに比べて約10%程度の燃費ダウンが見込まれると言われています。ユーザーの実燃費報告などを見ると、街乗りでリッターあたり18km~20km程度、高速道路では20km/L以上を記録することも珍しくありません。もちろん、アクセルの踏み方や走行環境によって数値は大きく変動しますが、スポーツモデルであることを考慮すれば、依然として非常に優れた燃費性能を維持していると言えます。走りの楽しさと経済性を高いレベルで両立させている点が、G’sの大きな魅力の一つです。

プリウスα g’sの前期後期違いの注意点

プリウスα g'sの前期後期違いの注意点

プリウスG’sの派生モデルとして、ミニバンタイプの「プリウスα G’s」も存在します。このモデルを中古で探す際に、一つ注意すべき重要な点があります。それは、プリウスα G’sには「前期モデル」が存在しないということです。

プリウスα自体は、2011年の発売から2014年のマイナーチェンジを境に前期型と後期型に分かれます。フロントマスクのデザインが大きく変更されたのが主な違いです。

しかし、G’sのグレードがプリウスαに設定されたのは、このマイナーチェンジ後の2015年2月からでした。つまり、市場に出回っているプリウスα G’sは、すべて後期型をベースとしたモデルになります。

そのため、「プリウスα G’sの前期モデル」を探そうとしても、該当する車両は見つかりません。この事実を知らずに探してしまうと、時間を無駄にしてしまう可能性があります。プリウスα G’sの購入を検討する際は、「後期モデルにのみ存在する特別仕様車」であると認識しておくことが大切です。

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プリウスg’s前期後期の違いを踏まえた購入ガイド

プリウスg's前期後期の違いを踏まえた購入ガイド

  • 中古市場での希少性と価格相場
  • 30プリウスg’s前期後期違い、買うならどっち?
  • G’s純正パーツを活かしたカスタムの魅力
  • まとめ:プリウスg’s前期後期違いを理解しよう

中古市場での希少性と価格相場

30プリウスG’sやっと納車!走行5万キロ以内の禁煙車って条件で探したら、本当にタマ数なくてビックリした。ノーマルのプリウスより結構高かったけど、このカッコよさ見たら納得。大事に乗ろう。

プリウスG’sは、中古車市場において非常に希少価値の高いモデルとして扱われています。そのため、同じ年式や走行距離の標準的なプリウスと比較すると、価格は高値で推移する傾向にあります。

この希少性の理由は、G’sが受注生産に近い形のコンプリートカーであり、新車当時の販売台数が限られていたためです。特に、製造最終年である平成27年(2015年)式の低走行車となると、全国でもごく僅かな台数しか流通していないこともあります。

価格相場としては、標準のSツーリングセレクションに対して、おおむね10万円から20万円、車両の状態によってはそれ以上の価格差が付くことも少なくありません。しかし、後から同等のカスタムを施す費用を考えれば、メーカー純正のクオリティで内外装からボディ剛性まで高められているG’sは、むしろお買い得だと考えることもできます。

購入時の注意点として、スポーティーなイメージからか、中古市場では喫煙車である確率が比較的高いという点が挙げられます。内外装の状態をしっかり確認することはもちろんですが、禁煙車にこだわりたい場合は、より選択肢が限られることを念頭に置いて探す必要があります。

30プリウスg’s前期後期違い、買うならどっち?

比較項目 G’s 前期 G’s 後期
フロントロアグリル 小さい四角形 大きい台形
フォグランプ位置 ウインカーと一体 ロアグリル脇に独立
ハザードボタン 黒地に赤三角 赤地に白三角
エンジンスタートボタン 黒色 青色
クリアランスランプ 標準バルブ LED
AC100V電源 オプション設定あり(2012年10月以降) 設定なし

30プリウスG’sは全て後期モデルがベースですが、そのG’sの中にも細かな仕様変更による前期・後期が存在します。どちらを選ぶべきかについては、走行性能に劇的な差はないため、最終的にはデザインの好みと装備内容で判断するのが良いでしょう。

デザインの違いを比較

G’sの前期と後期では、特にフロントマスクの印象が異なります。前期のロアグリル(下部グリル)は比較的小さな四角形ですが、後期ではより大きく開いた台形へと変更され、迫力が増しています。また、前期ではウインカーライトと一体化していたフォグランプが、後期ではロアグリル脇に独立して配置されました。

内装に目を向けると、前期では黒地に赤三角だったハザードボタンが、後期では赤地に白三角へと変更されています。さらに、エンジンスタートボタンも前期の黒色から後期は青色になり、ハイブリッドカーらしさを強調しています。センターコンソールのドリンクホルダーの仕様も異なり、使い勝手の好みが分かれるかもしれません。

装備の違いを比較

装備面では、後期モデルからクリアランスランプにLEDが採用され、より現代的な見た目になりました。一方で、前期モデルの中でも2012年10月以降の車両には、オプションでAC100V電源を搭載できたという特徴があります。アウトドアや災害時に家電が使えるこの装備を重視するなら、前期の該当モデルを探す価値があります。

これらの細かな違いを理解した上で、どちらのデザインや装備が自分のスタイルに合うかをじっくりと検討することが、満足のいく一台を見つける鍵となります。

G’s純正パーツを活かしたカスタムの魅力

30プリウス後期をG’s仕様にカスタム中。とりあえずG’sのフロントバンパーとヘッドライト入れたけど、これだけで全然顔つきが違う。純正部品だからフィッティングも完璧。次はテールランプとリアバンパーかな。

プリウスG’sは、そのままでも完成されたスタイリングと走りを持っていますが、その魅力はオーナーになることだけに留まりません。G’sに採用されている高品質な純正パーツは、標準のプリウスを所有するオーナーにとっても、流用カスタムの格好の素材として高い人気を誇っています。

メーカー純正ならではのフィッティングの良さと、後付け感のない洗練されたデザインは、社外品のエアロパーツとは一線を画す魅力があります。特に、G’s専用のフロントバンパーやリアバンパーを標準プリウスに移植する「G’s仕様」カスタムは定番の人気メニューです。これにより、大きな加工を必要とせずに、愛車をスポーティーで引き締まった印象に変えることができます。

また、インナーがブラックアウトされたG’s純正ヘッドライトや、L字型に点灯するテールランプは、ワンポイントのアクセントとして取り入れるだけでも車の印象を大きく変える効果があります。

外装だけでなく、G’s専用の補強パーツ、例えばフロアセンターブレースなどを流用すれば、標準プリウスの乗り味をよりしっかりとしたものにすることも可能です。このように、G’sは完成されたコンプリートカーとして楽しむだけでなく、その優れたパーツを活かして自分だけのプリウスを作り上げるという、カスタムの側面からも非常に魅力的な存在と言えます。

「プリウスg’s前期後期の違いはフロントマスクと内装スイッチ類など【徹底解説】」のまとめ

  • G’sはトヨタ純正のスポーツコンバージョンモデル
  • ノーマルプリウスとは内外装や足回りが大きく異なる
  • ボディ剛性を高める専用補強パーツが多数装備されている
  • パワートレインはノーマルモデルと共通
  • 30プリウスG’sは後期モデル(2011年12月以降)がベース
  • G’s自体にも前期と後期が存在しデザインが一部違う
  • フロントグリルやフォグランプ位置が主な外観の差
  • 内装ではエンジンスタートボタンの色などが異なる
  • 燃費はノーマル比で若干低下するが大きな差ではない
  • 後継ブランドはより本格的なGRシリーズ
  • プリウスαのG’sは後期モデルにしか存在しない
  • 中古市場では希少でノーマルより高値で取引される
  • 購入時は禁煙車かどうかもチェックしたいポイント
  • G’s純正パーツは標準プリウスへの流用カスタムも人気
  • 最終的にはデザインの好みと予算で選ぶことが大切