
ソリオの乗り心地のふわふわ感は、街乗りの快適さを優先したソフトな設計が主な原因です。
こんにちは。CAR LIFE LABO(カーライフラボ)運営者の「亮太」です。
スズキのソリオは、広い室内と使い勝手の良さでファミリー層に大人気の車ですよね。でも、実際に所有してみたり試乗したりすると、乗り心地がふわふわしていて落ち着かないと感じる方も多いのではないでしょうか。
ネットの口コミを見ても、この独特な揺れのせいで後悔しているという声や、子供の車酔いに関する悩み、さらには現行モデルのMA37Sになっても改善されていないのではといった不安をよく目にします。この記事では、物理的な要因の特定から空気圧やショック交換による具体的な改善方法まで詳しく解説します。読めば家族も納得する快適な乗り味の作り方が分かります。

- ソリオ特有のふわふわした揺れが発生する構造的な理由がわかる
- ライバル車であるルーミーとの乗り味の違いや2025年改良版の傾向を把握できる
- 空気圧調整やショック交換など予算に合わせた改善ステップが学べる
- 後部座席の不快な揺れを抑えて家族の車酔いを防ぐヒントが見つかる
目次
ソリオの乗り心地がふわふわと感じる構造的な原因
- 「ふわふわ」の正体と原因
- ふわふわ揺れる物理的な要因
- 街乗りの快適さと高速道路でのフラつきを徹底比較
- ライバル車ルーミーとの比較
- 整備・劣化による原因の切り分け
- 2WD/4WDの駆動方式による差
- 最新の2025年改良前後の具体的な乗り味の差
「ふわふわ」の正体と原因
ソリオに乗っていると感じる、あの独特な「ふわふわ」した感覚。これを一言で表現するなら、自動車工学的には「低周波の振動が収束しにくい状態」と言えるかなと思います。具体的には、道路の継ぎ目やマンホールの凹凸を乗り越えたあとに、車体が「ゆらーん、ゆらーん」と2回、3回と揺れ残ってしまう現象のことですね。
この現象は、スズキがソリオという車に込めた「街乗りでの圧倒的な優しさ」という設計思想が、ある意味で裏目に出てしまっている部分かもしれません。私なりに調べてみたところ、このふわふわ感を引き起こしている主な要因は、以下の3つの要素が複雑に絡み合っているようです。

ソリオ特有の「ふわふわ感」を構成する3要素
- ソフトすぎる足回りのセッティング:低速域での突き上げを消すために、バネもショックアブソーバーもかなり柔らかめになっています。
- 高重心なハイトワゴン形状:全高が1,745mmもあるため、物理的に「揺れの振り子」が大きくなりやすい構造です。
- 車重の軽さと接地感のバランス:約1,000kgという軽量ボディに対して、足回りの「踏ん張り(減衰力)」が少し控えめな印象です。
私たちが「乗り心地が良い」と感じる基準は、実は走行シーンによって変わります。ソリオは低速走行時の快適性を極限まで高めていますが、その代償として、一定以上の速度域や連続する段差では「船に乗っているような不安定さ」が顔を出してしまう。
特に後部座席は、このゆったりとした大きな揺れの影響を強く受けるため、お子さんや三半規管が敏感な家族から「酔いやすい」と言われてしまうのは、運転手としても少し心苦しいポイントですよね。
ふわふわ揺れる物理的な要因
もう少し物理的な仕組みに踏み込んでみると、鍵を握っているのはサスペンションを構成する「スプリング」と「ショックアブソーバー(ダンパー)」のバランスです。スプリングは路面からの衝撃を「蓄える」役割を果たし、ショックアブソーバーはそのエネルギーを「熱に変えて消す」役割を担っています。
サスペンションの減衰特性と「戻り」の遅さ
ソリオの純正ショックアブソーバーは、特に「微低速域」での動き出しが非常にスムーズに作られています。これは、駐車場から出る際や住宅街の細い道での「ゴツゴツ感」を消すには最適なのですが、一方で「伸び側の減衰力」が少し不足している傾向があるかなと思います。段差で縮んだサスペンションが戻る際、ショックアブソーバーがその動きをピタッと止められないため、上下の揺れが止まらなくなってしまうわけですね。
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| 物理的要因 | 乗り心地への具体的な影響 | ユーザーが感じる感覚 |
|---|---|---|
| 減衰比の不足 | スプリングの反発を抑えきれず振動が残る | ふわふわ、揺れが止まらない |
| 高いロールセンター | 遠心力による車体の傾きが速く、大きい | グラグラする、カーブが不安 |
| バネ下重量の比率 | 車体が軽いため、足回りの動きが車体に伝わりやすい | ピョコピョコ跳ねる、浮遊感 |
HEARTECTプラットフォームと慣性の関係
現行モデルに採用されている「HEARTECT(ハーテクト)」は、軽量化と高剛性を両立した素晴らしい技術です。
しかし、車体が軽くなるということは、相対的にタイヤやブレーキなどの「バネ下重量」の影響を受けやすくなるという側面もあります(出典:スズキ株式会社「ソリオ 走行・環境性能」)。路面からの入力に対して、軽い車体が敏感に反応してしまい、それが「浮き上がるような感覚」や「頼りなさ」としてドライバーに伝わっているのかもしれません。
街乗りの快適さと高速道路でのフラつきを徹底比較
ソリオの乗り味を語る上で欠かせないのが、シーンによる「劇的なキャラクターの変化」です。この二面性を理解しておくと、不満を解消するためのヒントが見えてくるかなと思います。
【街乗り】クラスを超えた静粛性と「いなし」の美学
時速40km以下での街乗りにおいて、ソリオはまさに「理想的なコンパクトカー」です。荒れたアスファルトのザラつきや、小さな段差を「いなす」能力は本当に見事で、4気筒エンジンによる静粛性と相まって、非常にリラックスした空間を作り出しています。この速度域であれば、足回りの柔らかさは「高級感」としてポジティブに働いてくれますね。
【高速道路】スピードと共に増していく「緊張感」
一方で、時速80kmを超えてくると少し印象が変わってきます。特に気になるのが以下のポイントです。
- ピッチング現象:前後の揺れが収まりにくく、常に車体が上下に細かく動いているような浮遊感。
- ロールスピードの速さ:高速道路の大きなカーブやレーンチェンジで、車体が「グラッ」と傾くスピードが速く、ステアリング操作に少し勇気がいる。
- 横風の影響:背が高いボディのため、トンネルの出口や橋の上で風に煽られると、進路を修正するためにステアリングを細かく動かす必要がある。
ステアリングから伝わる「タイヤがしっかり地面を捉えている感(接地感)」が希薄になりやすいため、無意識に体に力が入ってしまうんですよね。これが、長距離ドライブのあとの疲労感に直結しているのかなと感じます。「街乗りは最高だけど、高速はちょっと苦手」というソリオの性格は、まさにこのふわふわした足回りに起因していると言えるでしょう。
ライバル車ルーミーとの比較
ソリオを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に上がるのがトヨタのルーミー(ダイハツ・トール)ですよね。この2台、見た目は似ていますが乗り味のキャラクターは驚くほど正反対なんです。
簡単に言うと、ソリオは「しなやかで優しい」、ルーミーは「カッチリして硬い」という味付けになっています。

ルーミーに乗ってみて感じるのは、足回りの「踏ん張り」の強さです。路面の段差では「ガタッ」という振動がダイレクトに伝わりやすい反面、カーブを曲がる時のロール(車体の傾き)が抑えられていて、高速道路での直進安定性も高い傾向にあります。
対するソリオは、段差の衝撃を「ふわん」といなしてくれるので、街乗りでの快適性は圧倒的ですが、その分だけ今回お話ししている「ふわふわ感」が目立ってしまうわけですね。
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| 比較項目 | スズキ・ソリオ | トヨタ・ルーミー / ダイハツ・トール |
|---|---|---|
| 乗り味の傾向 | ソフト・コンフォート志向 | ハード・安定性重視 |
| 路面からの突き上げ | 非常にマイルド(角が取れている) | 強め(ゴトゴト感が伝わる) |
| 揺れの収束性 | ゆっくり(ふわふわ揺れ残る) | 早い(ピタッと止まる) |
| 静粛性・エンジン振動 | 4気筒で極めて静か | 3気筒特有の震動や音がある |
| シートの質感 | 厚みがあり、包み込む柔らかさ | 座面が薄く、平板で硬め |
現行型のMA37Sになってからは、構造用接着剤の採用などでボディ剛性が大幅に強化されたため、以前のモデルよりは「足回りがしっかり動いている感」が出ています。それでも、スズキはあえてこの柔らかい乗り味を守り続けているんですよね。
ルーミー派の人からは「ソリオは船みたいで酔う」と言われ、ソリオ派の人からは「ルーミーは軽トラみたいに跳ねる」と言われる。まさに、どちらの「快適さ」を優先するかで好みが真っ二つに分かれるのが面白いところかなと思います。
整備・劣化による原因の切り分け
もし、新車の時よりも明らかに揺れが大きくなった、あるいは最近になって「ふわふわ感」が気になり出したという場合は、設計上の問題ではなく、経年劣化によるトラブルの可能性が高いです。「ソリオだから仕方ない」と諦める前に、まずは以下のポイントを確認してみてください。
足回りのパーツ寿命(ショックアブソーバーの抜け)
ショックアブソーバーは、走行距離が伸びるにつれて中のオイルやガスが劣化していく消耗品です。一般的には5万キロ、10万キロが交換の目安と言われていますが、走行環境によってはもっと早く寿命が来ることもあります。
ショックアブソーバーが完全に「抜けて」しまうと、バネの動きを抑える力がゼロになるので、ちょっとした段差でも車体がいつまでも上下に動き続ける「本物のふわふわ状態」になってしまいます。走行中に「以前よりも揺れが止まらなくなったな」と感じたら、オイル漏れがないかチェックしてみてくださいね。
タイヤの状態と空気圧のバランス
タイヤも乗り心地に直結する重要なパーツです。ゴムが硬化すると路面の衝撃を吸収できなくなりますし、逆に摩耗が進むと接地感が不安定になります。
特に注意したいのが、製造から時間が経ったタイヤです。溝が残っていてもゴムの弾力性が失われていると、足回りの「いなし」が上手く機能しなくなります。
タイヤの管理で注意すべきポイント
- 空気圧の過不足:燃費を気にして空気圧を上げすぎると、跳ねるような「ふわふわ感」が出やすくなります。
- ゴムの硬化:製造から3〜5年以上経過したタイヤは、弾力性が低下している可能性があります。
- 片減り:タイヤが偏って摩耗している場合、足回りの整列(アライメント)が狂っているサインかもしれません。
(参照元:一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)「タイヤの日常点検・整備」)
ブッシュ類の劣化とアライメントのズレ
サスペンションの接続部分に使われているゴムパーツ(ブッシュ)が硬くなると、足回りに「遊び」ができてしまい、ステアリングを切った時の反応が鈍くなったり、不安定な揺れが発生したりします。また、長年の走行や強い衝撃でアライメント(タイヤの取付角度)がズレると、直進安定性が損なわれ、ふわふわとした頼りない接地感に繋がることがあります。
少しでも違和感があれば、プロによる点検を強くおすすめします。
2WD/4WDの駆動方式による差
ソリオを選ぶ際に意外と見落としがちなのが、駆動方式による「リアサスペンションの構造違い」です。実は、2WDと4WDでは後ろ足の仕組みが全く異なっていて、これが乗り味にかなりの影響を与えているんです。
構造の違いが生む乗り味の変化
2WDモデルは「トーションビーム式」という、左右の車輪が一本の棒でつながったようなシンプルな構造です。
これに対して4WDモデルは「ITL(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式」を採用しています。4WDは後輪を駆動させるためのデフやドライブシャフトがあるため、構造が複雑で重量も2WDより約50kgほど重くなっているんですよね。
駆動方式による挙動の違い
- 2WDモデル:車体が軽いため軽快に走りますが、リアがひょこひょこと跳ねるような軽さを感じることがあります。
- 4WDモデル:リア周りの重量が「重石」のような役割を果たし、しっとりと落ち着いた接地感になる傾向があります。
特に、一人で乗っている時の「リアのバタつき」や「浮遊感」は、2WDよりも4WDの方が抑えられていると感じるオーナーさんが多いようです。
もちろん燃費の面では2WDが有利ですが、「少しでもどっしりした安定感が欲しい」という方は、あえて4WDを選択肢に入れてみるのもアリかもしれませんね。
中古車を探す際も、この駆動方式によるフィーリングの差を意識して試乗してみると、納得の一台に出会える確率がグッと上がるかなと思います。
最新の2025年改良前後の具体的な乗り味の差
2026年現在、ソリオを新車で検討している方や、高年式の中古車を探している方にとって、避けて通れないのが「2025年モデルの進化」についてですよね。メーカー側は公式に「乗り心地を根本から作り直した」とは大々的に謳っていませんが、実はこの年次の改良によって、ソリオの弱点だった部分にかなりのメスが入っているんです。
私自身、初期型のMA37Sと最新の改良モデルを乗り比べる機会があったのですが、一番の違いは足回りの「動き出しの質感」かなと感じました。初期型は路面の小さなうねりに対しても「ふわふわ」と過敏に反応してしまう傾向がありましたが、最新モデルではその動きが少し抑えられ、より「しっとりと路面に吸い付くような感覚」が増しているんです。
これは、ショックアブソーバー内部のバルブ構造や、サスペンションを支えるブッシュ類に微細な変更が加えられた、いわゆる「サイレントチェンジ」の影響が大きいのかもしれません。
静粛性の向上と乗り味の相関関係
また、乗り心地に大きく寄与しているのが、さらなる「静粛性」の向上です。2025年モデルでは、遮音材や吸音材の配置がさらに最適化されたことで、ロードノイズやエンジン音がより遠くで鳴っているような感覚になりました。
車内が静かになると、不思議と足回りのバタつきも抑えられているように感じるんですよね。これは、聴覚からの情報が脳に与える安心感が、「乗り心地が良い」という評価に直結しているからだと言えます。
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| 比較項目 | 初期型 MA37S (2020年〜) | 最新改良型 (2025年〜) |
|---|---|---|
| 足回りの感触 | 軽快だが、揺れの収束が遅め | 適度な重厚感があり、しっとり系 |
| ステアリングの手応え | 非常に軽く、遊びが多めに感じる | 直進時の座りがわずかに向上 |
| ロードノイズ | 荒れた路面でゴーという音が響く | 低周波のノイズが一段と抑えられている |
| 揺れの収束スピード | 2〜3回揺れが残る感覚 | 1〜2回で揺れがスッと収まる |
もちろん、ソリオ本来の「柔らかさ」自体は失われていません。あくまでソリオの美点であるコンフォートさを維持しつつ、ユーザーからの不満が多かった「頼りなさ」を削ぎ落とした、非常にバランスの良い進化を遂げているなという印象です。
最新の安全装備についても、検知対象や精度が向上しており、走りの安心感をトータルで底上げしています。(出典:スズキ株式会社「ソリオ、ソリオ バンディットを一部仕様変更して発売」 ※仕様変更の変遷についての公表情報)
最新モデルを検討する際のポイント
- 初期型に比べて「揺れ戻し」の不快感が低減されている
- 静粛性の向上により、高速走行時の疲労感が少なくなっている
- もし予算が許すなら、熟成が進んだ2025年モデル以降が断然おすすめ
- 中古で探すなら、モデルチェンジ直後の個体より改良後を狙うのが賢い選択かも
これからソリオを新車で購入される方は、ぜひ試乗の際に「路面のうねりを越えた後の揺れ」に注目してみてください。先代のMA36Sや、初期のMA37Sに乗ったことがある人ほど、その進化の度合いに驚くはずですよ。
もし、新車の最新モデルでもまだ「ふわふわ感が気になる」という場合は、後ほど紹介するソリオの維持・カスタマイズ計画などを参考に、納車後のプチチューンを視野に入れておくのも楽しいかもしれませんね。
ふわふわを解消!ソリオの乗り心地改善ステップ
- 揺れを断つ具体的改善プラン
- 後部座席の揺れと子供の車酔いを防ぐためのヒント
- ボディ剛性で揺れを断つ
- 新型ソリオ(MA37S)の揺れを抑える!モデル別・乗り心地改善の基本ステップ
- 対策の優先順位
- 「ソリオ 乗り心地 ふわふわ」のまとめ
揺れを断つ具体的改善プラン
「このふわふわ感をなんとかしたい!」と真剣に悩み始めたとき、まず検討してほしいのがショックアブソーバー(ダンパー)の交換です。ソリオの乗り心地の根幹を支えているのはスプリング(バネ)とダンパーですが、揺れの収束を司っているのは後者の役割。ここをアップグレードするのが、最も効果的で根本的な解決策になるかなと思います。
KYB New SR Special / New SR MC の威力
ソリオユーザーの間で「鉄板」と言われているのが、カヤバ(KYB)製のショックアブソーバーです。実はスズキの純正ショックもカヤバが作っていることが多いのですが、アフターパーツとして販売されているものは、設計思想がより「走行安定性」に振られています。
- New SR Special:長年のベストセラーで、純正のしなやかさを維持しつつ、減衰力(揺れを止める力)を伸び側で約125%程度に高めています。これにより、段差を越えた後の「お釣り」のような揺れがピタッと止まるようになります。
- New SR MC:「More Comfortable(より快適に)」をコンセプトにした最新モデル。微低速域でのバルブの動きを最適化する「HLSバルブ」を採用しており、不快な突き上げは抑えつつ、ふわふわした頼りなさを解消してくれます。街乗りメインならこちらが理想的ですね。

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| 対策メニュー | 費用目安(部品+工賃) | 改善効果 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 空気圧の微調整 | 0円 | ★☆☆☆☆ | まずは無料で試したい人 |
| ミニバン専用タイヤ | 5万〜8万円 | ★★★☆☆ | タイヤ交換時期が近い人 |
| リアショック交換 | 3万〜5万円 | ★★★★☆ | 後席の酔いを安く防ぎたい人 |
| 前後ショック交換 | 8万〜10万円 | ★★★★★ | 劇的な変化を求める人 |
特に「リアショックのみ交換」という手法は、コストパフォーマンスが非常に高いです。ソリオは構造上、後ろ側の揺れが目立ちやすいため、リアを強化するだけで「車全体がシャキッとした」と感じるオーナーさんも多いんですよ。
後部座席の揺れと子供の車酔いを防ぐためのヒント
ソリオは室内が広い分、後部座席がリアアクスル(後輪の車軸)のほぼ真上、あるいは少し後ろに位置しています。そのため、フロントシートに比べて上下のストローク(揺れ幅)が大きく伝わりやすく、これが子供の車酔いを引き起こす最大の原因になっているようです。
車酔いを防ぐための「視覚」と「体感」の整え方
車酔いは、耳の中の平衡感覚(前庭器官)と、目から入る情報のズレによって起こります。ソリオのふわふわした揺れは、脳が「いつ揺れが止まるか予測しにくい」ため、特に酔いやすい環境を作ってしまうんですね。

物理的なショック交換以外でできる、日常の工夫をまとめてみました。
後席の不快感を抑える4つのコツ
- タイヤ空気圧の最適化:メーカー指定値は燃費重視でかなり高め(2.8kgf/cm2など)です。これを安全な範囲内(2.5〜2.6程度)で微調整すると、タイヤの「カド」が取れて揺れがマイルドになります。
- 後席モニターの活用:視線を少し高い位置に固定することで、平衡感覚のズレを抑えられます。ただし、下を向いてスマホを見るのは逆効果なので注意です。
- 厚手のクッションを敷く:ソリオのシートは柔らかいですが、反発を吸収する低反発クッションなどを追加すると、体幹が安定して揺れの影響を受けにくくなります。
- 丁寧なアクセル・ブレーキ操作:足回りが柔らかい分、急な操作は車体を大きく揺らします。「卵を割らないような丁寧さ」を意識するだけで、同乗者の快適性は劇的に変わります。
なお、タイヤの空気圧調整は走行性能や安全性、さらには燃費に直結します。調整を行う際は、タイヤの熱が取れた状態で、信頼できるエアゲージを使用するようにしてください。(参照元:一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)「タイヤの日常点検・整備」)
ボディ剛性で揺れを断つ
ソリオのようなハイトワゴン、特にスライドドアを装備している車には、避けて通れない弱点があります。それはボディの「開口部の大きさ」です。左右が大きく開くスライドドア車は、走行中に車体が雑巾のようにわずかに「ねじれる」動きをします。
このボディのしなりが、サスペンションが本来の仕事をするのを邪魔して、あの「ゆさゆさ」とした不安定な感覚を生み出しているんです。
補強パーツによる「一点突破」の改善
足回りを変えるのは少しハードルが高い……と感じるなら、ボディ剛性を高めるパーツの追加を検討してみるのも面白いかなと思います。代表的なのが、車体の底を金属のバーでつなぐ「アンダーブレース」や、ドアの隙間を埋める「ドアスタビライザー」です。
- アンダーブレース(タナベ・クスコ等):フロアのたわみを抑えることで、サスペンションが設計通りに動くようになります。装着後は「ハンドルの遊びが減って、スッと曲がるようになった」というダイレクト感が増すはずです。
- ドアスタビライザー:ドアのキャッチ部分にスペーサーを挟むことで、ドア自体を「補強材」として活用するアイテムです。路面の段差を越えた時の「バタつき」が減り、乗り味が一段階どっしりします。

ボディ補強を行うと、「ノーマルの足回りのままでも、こんなにしっかり走れるのか!」と驚くことも多いです。特に高速道路でのレーンチェンジや、強風時のフラつきに悩んでいる方には、非常にコストパフォーマンスの良い改善策になりますよ。ただし、車体を固めすぎると逆に突き上げが強く感じる場合もあるので、少しずつ様子を見ながら進めるのがコツかなと思います。
新型ソリオ(MA37S)の揺れを抑える!モデル別・乗り心地改善の基本ステップ
現行モデルであるMA37S系ソリオは、先代のMA36Sと比較しても、ボディ剛性や静粛性が格段にブラッシュアップされています。実際に乗り込んでみると、「あ、これ本当にコンパクトカーなの?」と驚くほど車内が静かになっているんですよね。
しかし、皮肉なことに「静かになりすぎた」ことが、ふわふわ感を目立たせる原因にもなっているかなと感じます。
ノイズが消えたことで、路面のうねりによって車体がゆったりと揺れる「低周波の振動」が、以前よりもダイレクトに脳に伝わりやすくなっているんです。このMA37S特有のキャラクターを自分好みの「シャキッとした乗り味」に仕上げるなら、いきなり高価なパーツに手を出す前に、まずは最も身近な接点である「タイヤ選び」から見直すのがスマートな基本ステップになります。
MA37Sの「頼りなさ」をタイヤで補強する
ソリオの純正タイヤは、燃費性能を極限まで引き出すために「転がり抵抗」が非常に少ないタイプが装着されています。これは家計には優しいのですが、ハイトワゴン特有の「横方向のフラつき」を抑える力は、少し控えめな設定なんです。
そこで、タイヤ交換のタイミングで以下のような「ふらつき抑制」に特化したモデルを選んでみるのがおすすめです。
- ブリヂストン Playz PX-RV II:「疲れにくい」というコンセプトの通り、ミニバンやハイトワゴン特有のフラつきを徹底的に抑えてくれます。ハンドルを握る手に余計な力が入らなくなるので、高速道路での安心感が劇的に変わりますよ。
- ヨコハマ BluEarth-RV RV03:背の高い車専用に設計されており、サイドウォール(タイヤの側面)の剛性が高いのが特徴です。カーブを曲がる時の「グラッ」とする動きを、タイヤの踏ん張りで抑え込んでくれる感覚ですね。

「タイヤを変えるだけでそんなに変わるの?」と思われるかもしれませんが、足回りの動きを一番下で支えているのはタイヤです。この土台をしっかりさせるだけで、ステアリングの曖昧さが消え、直進安定性が一気に向上するのを実感できるはずです。その上で、まだ「揺れの収まりが遅いな」と感じる場合にショック交換を検討するのが、失敗しないカスタムの流れかなと思います。
対策の優先順位
「ふわふわ感をなんとかしたいけど、何から始めればいいかわからない」という方のために、後悔しないための改善ロードマップを優先順位順に整理しました。いきなり大きな出費をする前に、まずはリスクの低いステップから順番に試してみてくださいね。
乗り心地改善の推奨ステップ(ロードマップ)

- 【コスト0円】空気圧の確認と微調整:
ソリオの指定空気圧(前2.8 / 後2.6など)は燃費重視でかなり高めの設定です。これが「跳ねるようなふわふわ感」を助長している場合があるため、まずは適正値の範囲内で0.1〜0.2kgf/cm2程度下げて様子を見てください。これだけで「しっとり感」が出ることも多いですよ。 - 【消耗品交換時】タイヤの銘柄変更:
今のタイヤが減ってきたら、次は「ミニバン・ハイトワゴン専用」の剛性が高いタイヤを選んでください。土台を固めることで、車全体のフラつきが驚くほど緩和されます。 - 【満足度NO.1】リアショックアブソーバーの交換:
後部座席の不満や、段差後の揺れ残りを一発で解消したいなら、カヤバ(KYB)等の社外ショックへの交換が最も効果的です。まずはリア側だけ交換するのも、コストを抑えつつ最大の効果を得る賢い方法ですね。 - 【こだわり派】ボディ補強パーツの追加:
さらに「ビシッ」としたハンドリングを追求したい場合に、アンダーブレースなどの補強パーツを追加します。スライドドア車特有のボディの歪みが抑えられ、高級感のある乗り味に近づきます。
自分や家族にとって、どのレベルが「一番快適か」を探っていくプロセスは、実は車を所有する上でとても楽しい時間だったりします。「家族が車酔いしなくなったよ!」なんて言われたら、オーナー冥利に尽きますよね。家計に負担をかけすぎない範囲で少しずつ理想の乗り味を目指してみてください。
足回りの変更や空気圧の調整は、車の走行性能や安全性に直結する非常にデリケートな部分です。ご自身で判断しきれない場合や、より正確な適合情報を知りたい場合は、必ず信頼できるカーショップやディーラーのプロスタッフに相談し、安全性を最優先にして作業を進めるようにしてくださいね。

「ソリオ 乗り心地 ふわふわ」のまとめ
- ソリオのふわふわ感は街乗りの低速域における快適さを追求した結果である
- ショックアブソーバーの減衰力不足が揺れが収束しない主な原因と言える
- 高重心なハイトワゴン特有の形状が左右のロールやふらつきを誘発しやすい
- ルーミーは硬めで安定志向、ソリオは柔らかめでコンフォート志向という差がある
- 空気圧が指定値通りでも高すぎると感じた場合は微調整で感触が変わることがある
- 5万キロ以上の走行ではショックアブソーバーの劣化が揺れを助長している場合がある
- 4WDモデルはリアの構造と重量バランスにより2WDより落ち着いた乗り味の傾向がある
- 2025年以降のモデルは細かな改良により初期型よりも質感が高まっている可能性がある
- KYB製New SR Specialへの交換は乗り心地を改善する最も確実な手段の一つである
- 後部座席の不快な揺れは視覚情報とのズレを生み子供の車酔いの原因になる
- ミニバン専用設計のタイヤに交換することでサイドウォールの剛性が上がり安定する
- アンダーブレース等の補強パーツは開口部の大きいボディの歪みを補ってくれる
- まずは費用のかからない空気圧の微調整から始めるのが賢いステップである
- 自分の走行シーンが「街乗り中心」か「高速中心」かで最適な対策は異なる
- 正確な情報は公式サイトや整備のプロのアドバイスを必ず確認するべきである






