ヤリスクロス・ライズ後部座席の比較!広さ/乗り心地/実用性全て検証

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ヤリスクロスとライズの後部座席は、どちらが広いか悩みますよね。結論、広さや開放感だけならライズが優勢です。この記事では、あなたの使い方で後悔しないために、両車の実用性や快適性を徹底比較します。

こんにちは。CAR LIFE LABO、運営者の「亮太」です。

トヨタのコンパクトSUV、ヤリスクロスとライズ。どちらも大人気モデルですが、購入を検討するときに悩むのが後部座席の使い勝手ですよね。特に「ヤリスクロス ライズ 後部 座席」で検索されている方は、実際の広さや、大人が乗った時の足元スペース、あるいは4人家族で使う場合にきついかどうか、すごく気になっていると思います。

見た目のデザインはヤリスクロスがスタイリッシュだけど、後席が狭いという噂も聞くし、ライズは四角くて広そうだけど、乗り心地や静粛性はどうなの?とか。チャイルドシートの乗せ降ろしはしやすいか、リクライニング機能はあるのか、荷室の広さとのバランス、乗降性など、比べるポイントはたくさんありますよね。私もこの2台を比べた時、後席の設計思想がまったく違うことに驚きました。

この記事では、そんなヤリスクロスとライズの後部座席について、空間の広さから実用性まで、データベースや実車の印象に基づき、徹底的に比較検証していきます。あなたの使い方にピッタリな一台を見つけるお手伝いができると嬉しいです。

・関連記事|なお、この記事で比較する後部座席の「快適性」や「乗り心地の突き上げ感」、あるいは内装の質感や信頼性など、ライズ全体のデメリット全般については、「トヨタ ライズはダメ?後悔しないための4つの判断基準と評価」で詳しく解説しています。

記事のポイント
  • ライズとヤリスクロスの後席空間の「設計思想」の違い
  • 足元や頭上空間など「物理的な広さ」の徹底比較
  • チャイルドシートや高齢者の乗降性など「実用性」の違い
  • 後席の快適性(乗り心地・リクライニング・静粛性)
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ヤリスクロス、ライズ、後部座席の広さを比較

ヤリスクロス、ライズ、後部座席の広さを比較

まずは、皆さんが一番気にされている「広さ」そのものについて、両車をじっくり比較してみましょう。結論から言うと、物理的な広さや開放感ではライズが優勢です。これはもう、プラットフォームと呼ばれる車の土台の設計思想からして、まったく異なるアプローチをとっているからなんですね。でも、ヤリスクロスにも「広さ」以外の魅力がしっかりあるんです。

結論:ライズは広く、ヤリスクロスは狭い?

設計思想と空間の比較
ライズ (DNGA)

  • 空間効率を最優先。
  • 軽自動車の「空間づくり」技術を応用。
  • 室内高・室内長に優れ、圧迫感がない。
ヤリスクロス (TNGA)

  • 走り・デザイン・剛性を優先。
  • スタイリッシュなデザインの代償として後席空間が犠牲に。
  • 後席は「プラスアルファ」の空間という設計。

はい、これはもう、検索されている方が一番知りたい核心かなと思います。もし後部座席の「純粋な広さ」や「開放感」という1点だけで比べるなら、私の印象でも、ほぼすべての方が「ライズの方が圧倒的に広い」と感じるはずです。

「でも、外観はヤリスクロスの方が大きく見えるのに?」と思うかもしれません。実際、ヤリスクロスの方が全長も全幅もライズより大きいんです。それなのに、なぜ後席の印象が逆転するのか。

それはもう、トヨタグループ内でありながら、この2台の「クルマづくりの設計思想」、つまり土台となるプラットフォームの哲学が根本から真逆だからなんですよね。

DNGAとTNGA-B プラットフォームの違い

まず、ライズはダイハツが開発した「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」というプラットフォームを使っています。ダイハツはご存知の通り、軽自動車という厳しいサイズ制約の中で「いかに室内空間を最大化するか」という技術を長年磨き上げてきた、いわば「空間づくりの名人」です。

ライズは、そのノウハウをコンパクトカー(Aセグメント)に注ぎ込んだ集大成とも言えるモデルなんです。(出典:ダイハツ工業株式会社「DNGA (Daihatsu New Global Architecture)」

全長4m以下(3,995mm)というコンパクトさながら、室内高は1,250mmを確保しています。この数値、実は2クラス上のカローラ(室内高1,260mm)に迫るほどの驚異的な高さなんです。この「垂直方向への空間拡張」こそがDNGAの真骨頂。ルーフを水平に、ボディサイドを立てる(スクエアにする)ことで、乗員に数値以上の圧倒的な開放感を与えてくれる設計になっています。

一方、ヤリスクロスはトヨタ本体が開発した「TNGA(GA-B)」プラットフォームを採用しています。こちらの主眼は、あくまで「走りの楽しさ」「低重心による安定したハンドリング」「高いボディ剛性」、そして何より「スタイリッシュなデザイン」に置かれています。

居住空間の最大化、特に後部座席のスペースは、残念ながらそれらの次、という優先順位なんですね。あのシュッとしたクーペライクなシルエットは、ルーフラインを後ろ下がりさせ、Cピラー(後席横の柱)を寝かせ、窓も絞り込むことで実現しています。そのデザインの「しわ寄せ」が、そのまま後席の頭上空間や圧迫感に直結している、と言っても過言ではありません。あくまで「ドライバー中心」のパッケージングであり、後席は「いざという時のプラスアルファの空間」という割り切りも感じられます。

主要室内寸法スペック比較

この設計思想の違いは、単なるイメージではなく、公式が発表しているスペック(室内寸法)にもハッキリと表れています。ちょっと見てみましょう。

車種 室内長 (mm) 室内幅 (mm) 室内高 (mm)
トヨタ ライズ 1,995 1,420 1,250
トヨタ ヤリスクロス 1,845 1,430 1,205

(※数値はトヨタ公式サイトより。グレード等により異なる場合があります。)

見てください、室内長で150mm(15cm)、室内高で45mm(4.5cm)もライズが上回っています。15cmの室内長の違いというのは、ほぼ車格が1クラス違うレベルの差です。ライズはこれを、ヤリスクロスより短い全長の中で実現しているのが凄いところですね。

一方で、室内「幅」はヤリスクロスが10mm広いですが、これは体感できる差ではありません。むしろヤリスクロスは後方に向かってキャビンが絞り込まれている(テーパー形状)ため、肩周りの感覚的な広さもライズの方が広く感じる、という方も多いです。

この表が、ライズは「居住空間」を最優先し、ヤリスクロスは「スタイルと走り」を優先した結果(=後席はそのトレードオフ)であることを、明確に示していると思います。

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大人の足元空間、ライズの圧勝か

大人の足元空間、ライズの圧勝か

後席の快適性を左右する「足元空間(ニースペース)」ですが、これもライズの方が明確に広いですね。試乗した多くの方が「ライズ、すごい広い!」と驚くポイントです。

面白いことに、ホイールベース(前輪と後輪の距離)自体はヤリスクロス(2,560mm)の方がライズ(2,525mm)よりも35mm長いんです。それなのに、実際の足元空間はライズが圧勝するという「逆転現象」が起きています。

このマジックの理由は「着座姿勢」にあります。

ライズ:アップライトな着座姿勢

ライズは高い室内高を活かして、後席のシート座面(ヒップポイント)も高めに設定されています。これにより、まるでダイニングの椅子に座るように、自然に足を下方向へ降ろす姿勢が取れます。脚を前方に投げ出す必要がないため、前後方向の距離(カップルディスタンス)が短くても窮屈さを感じさせない設計なんです。さらに、前席シート下の空間(足入れ性)がしっかり確保されており、後席乗員がつま先を前席の下にスッと滑り込ませることができます。これが実質的な足元の自由度を、数値以上に高めています。身長170cm台の私でも膝前にコブシ2個分以上の余裕を感じました。

ヤリスクロス:低重心の着座姿勢

対してヤリスクロスは、TNGAプラットフォーム特有の低重心設計により、座面高がライズに比べて低く設定されています。そのため、乗員は足を少し前方に投げ出すような(悪く言えば体育座りに近い)姿勢になりがちです。結果として膝が前席の背面に近づきやすくなります。膝前空間はコブシ1個分程度、というのが多くのレポートで見られる印象ですね。BセグメントSUVとしては標準的ですが、広大なライズと比べてしまうと「ちょっとタイトかな」と感じるのは仕方のないことかもしれません。

頭上空間(ヘッドルーム)の開放感

頭上空間(ヘッドルーム)の開放感

ここも両車のキャラクターがはっきり出るポイントです。物理的な接触だけでなく、視覚的な開放感(または閉塞感)も、快適性には重要ですからね。

ライズは、ルーフがリアエンド(Cピラー)付近までほぼ水平に伸びている、いわゆる「ボクシー」なシルエットが特徴。後席に座っても頭上空間には十分すぎるクリアランスがあります。身長の高い男性が座っても髪の毛が天井に触れることはまずないでしょう。加えて、サイドウィンドウが四角く大きく取られているため、外光がふんだんに入り込み、視界がパッと開けています。これが「実際の寸法以上に広く感じる」という心理的効果を生んでおり、長時間の乗車でも圧迫感による疲労が少ないかなと思います。

ヤリスクロスは、デザイン優先でルーフ後端が下がっています。そのため、後席のヘッドルームは必要最小限。もちろん、天井の内装材(ヘッドライナー)をえぐるなどの工夫で空間は確保されていますが、身長180cmクラスの乗員にとっては天井が迫ってくる感覚があるかもしれません。

さらに、デザイン上の理由でベルトライン(窓の下端)が高く設定され、後方に向かって窓が絞り込まれています。これにより、後席の窓面積が小さく、特に小さなお子さんが座った場合、外の景色が見えにくいというデメリットがあります。これは「包まれ感」「パーソナル感」という安心感として肯定的に捉えることもできますが、閉塞感が苦手な方や、車酔いしやすい方にとってはマイナス要素になり得ますね。

リクライニング機能の有無と快適性

後席リクライニング機能 比較
ライズ

  • あり (2段階 ※一部グレード除く)
  • 長距離走行時の疲労軽減に貢献する。
  • チャイルドシートの角度調整にも便利。
ヤリスクロス

  • なし (固定式 ※一部グレード除く)
  • ボディ剛性を優先した設計の可能性。
  • 長時間、同じ姿勢を強いられることになる。

長距離ドライブで地味に、いや、かなり効いてくるのが、背もたれの角度を変えられるリクライニング機能です。

ライズ:実用性の2段階リクライニング

驚くことに、ライズには後席に2段階のリクライニング機能が備わっています(※一部グレード除く)。多くのコンパクトカーではコストや構造上の理由から省略されがちな機能ですが、これを採用しているのはダイハツの「後席へのこだわり」を感じますね。ほんの数度の違いですが、この「角度を変えられる」という事実が、高速道路などで同じ姿勢が続く時の疲労をかなり軽減してくれるんです。腰への負担を分散させることができますからね。また、チャイルドシートの背もたれ角度を車両のシートにフィットさせる際にも役立つ、実用的な機能です。

ヤリスクロス:剛性優先の固定式

一方のヤリスクロスは、後席のリクライニング機能がありません(※一部グレードを除く)。背もたれの角度は固定式です。TNGAプラットフォームはボディ剛性を非常に重視するため、可動部分を減らしてリア周りの剛性を確保する意図があるのかもしれませんが、居住性の観点からはマイナスポイントと言わざるを得ません。もちろん、角度自体は人間工学に基づいて最適化されているはずですが、長時間同じ姿勢を強いられるのは、人によってはストレスになるかもしれませんね。

ただし、ヤリスクロスでも、後述する「4:2:4分割シート」を選ぶと、中央部分がアームレストになり、リクライニングはできなくても快適性を少し上げることができます。

走行中の乗り心地と静粛性を比較

走行中の快適性 比較
ライズ ヤリスクロス
乗り心地 (リアサス)

  • トーションビーム式。
  • タイヤの厚みで鋭い衝撃は緩和傾向。
  • 高速では軽量ボディ特有のフワフワ感が出る場合も。
乗り心地 (リアサス)

  • FF車はトーションビーム式。硬めの設定で突き上げ感が出やすい。
  • E-Four (4WD) は独立懸架式 (ダブルウィッシュボーン) を採用し、乗り心地が格段に向上する。
静粛性 (エンジン)

  • 3気筒エンジンがベースのため、高負荷時に振動やノイズが後席にこもりやすい傾向がある。
静粛性 (エンジン)

  • ハイブリッドモデルは、モーター走行時に非常に静か。
  • エンジン始動時もライズに比べ静粛性は有利。

「広さ」とは少し離れますが、静止状態が広くても、走ったらうるさかったり、乗り心地が悪かったりしたら台無しですよね。後席の「動的な快適性」として、乗り心地(NVH)と静粛性も重要です。

サスペンション形式と突き上げ感

乗り心地に関してですが、どちらもFF(2WD)モデルのリアサスペンションには「トーションビーム式」という、コンパクトカーではごく一般的な形式が採用されています。これは構造上、左右の車輪が一本の梁でつながっているため、片輪が段差を乗り越えた際の衝撃が反対側にも伝わりやすく、後席の乗り心地には少し不利な構造です。

特にヤリスクロスの場合、18インチの大径タイヤを装着したグレード(Zなど)では、欧州車的な「硬め」のセッティングも相まって、後席での「突き上げ感」が強いという口コミが散見されます。ゴツゴツとした衝撃が直接伝わりやすい傾向があるかもしれません。

ライズは16インチまたは17インチタイヤで、タイヤのサイドウォール(厚み)がある程度確保されているため、鋭い衝撃はタイヤのたわみで吸収される傾向があります。ただ、軽量なボディゆえ、高速道路ではフワフワとした落ち着きのなさが出る場面もあるかもしれません。

【重要】ヤリスクロス E-Fourの乗り心地

ただし、ヤリスクロスのハイブリッド4WD (E-Four) を選ぶと話が別です。E-Fourモデルは、なんとリアサスペンションに高価な「ダブルウィッシュボーン式(独立懸架)」が採用されるんです!

これにより、左右のタイヤが独立して路面の凹凸をしなやかに吸収するため、突き上げ感が劇的に低減され、乗り心地が格段に良くなります。もし予算が許し、後席の快適性を最優先するならば、ヤリスクロスのE-Fourモデルは両車の中で最も優れた選択肢となる可能性があります。

エンジン特性と静粛性(NVH)

静粛性については、ハイブリッドモデルがあるヤリスクロスの方が有利かなと思います。

ライズは1.0Lターボ、または1.2L自然吸気エンジン(およびe-SMART HYBRID)が搭載されていますが、いずれも3気筒エンジンがベースです。3気筒は構造上、振動やノイズ(NVH)が発生しやすい特性があります。特に登坂時などエンジン負荷が高い場面では、後席まで「ブーン」というエンジン音がこもりやすく、快適性を損なう要因となる場合があります。

その点、ヤリスクロスの1.5Lハイブリッドシステムは、巡航中や市街地での低速走行時はエンジンが停止し、モーターだけで走行できる場面が多く、非常に静かです。この「音の快適性」も、広さとは別の次元で後席の評価を高める要素となっていますね。

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ヤリスクロスとライズの後部座席、実用性検証

ヤリスクロスとライズの後部座席、実用性検証

ここからは、広さだけでなく「実際に使うシーン」を想定して、どちらが便利かを検証していきます。家族構成や使い方によって、重視するポイントが「広さ」から「使い勝手」に変わってくるはずです。

チャイルドシートの乗せ降ろし比較

チャイルドシートの乗せ降ろし比較

小さなお子さんがいるご家庭では、これが最重要項目かもしれませんね。私も子供が小さい頃は本当に苦労したのでよく分かります。この点では、圧倒的にライズが有利です。

理由はシンプルで、「室内高の高さ」「ドア開口部の広さ」です。

ライズは天井が高いので、親が車内に半身を入れて中腰になり、子供をチャイルドシートに乗せたり、ベルトを着けたりする作業がすごく楽なんです。親の腰への負担が全然違います。ドアも大きく四角く開くので、重い子供を抱えたままでも、ドア枠に子供の頭や足をぶつける心配が少ない。これは毎日のこととなると、本当に大きな差になります。

ヤリスクロスはルーフが低いので、どうしても親が体を深くかがめる姿勢になりがち。開口部もライズに比べると狭い(特にCピラー側が傾斜している)ので、少し気を使う必要がありますね。また、シート形状もライズの方がフラットなので、チャイルドシートのベース部分の収まりが良い(取り付けがスムーズ)という声もあります。

子育て世代への推奨

チャイルドシートの脱着や子供のケアを頻繁に行うなら、室内高に余裕があり、開口部が広いライズの方が、日々のストレスが格段に少ないかもしれません。

高齢者も安心?後席の乗降性

高齢者も安心?後席の乗降性

ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんを乗せる機会がある方も、乗降性は気になりますよね。これもライズの方が優れていると感じます。

ここでも効いてくるのが「ヒップポイント(座面高)」です。ライズは座面が絶妙な高さに設定されており、乗り込むときに「腰を深く落とす」動作が少なくて済みます。そして降りる際も、スッと立ち上がりやすいんです。いわゆる「ウォークイン感覚」に近いですね。ドア開口部の上側も水平に近いので、頭を大きく下げる必要もありません。

ヤリスクロスは、ルーフラインが後ろ下がりになっているため、乗り込むときに頭をぶつけないよう意識する必要があります。さらに、データベース情報によれば、リアホイールアーチ(タイヤハウス)の張り出しがドア開口部の下部を少し侵食しており、足を通すスペース(足抜き性)が若干狭くなっています。このため、足腰が弱っている方にとっては、乗降のハードルがライズより少し高くなる傾向があると言えそうです。

4人家族はきつい?3人乗車時

4人家族はきつい?3人乗車時

「4人家族で使うにはきつい?」という疑問もよく聞きますね。どちらも5人乗りとして登録されていますが、後席に大人が快適に乗れるのは2人まで、というのが正直なところです。

室内幅のカタログ値はヤリスクロス(1,430mm)がライズ(1,420mm)をわずかに10mm上回りますが、これは体感できる差ではありません。むしろ注目すべきはシートの「形状」です。

ヤリスクロスは後席も、左右の席が深くえぐられたような立体的な形状(バケット風)をしています。そのため、2名で座った時のホールド性やフィット感は高いです。しかし、その分、中央席(センターシート)がこんもりと盛り上がっており、大人が座るのは非常に窮屈です。短時間ならともかく、4人家族(大人2人+子供2人)で、子供がジュニアシートなどを使う場合、そのシートの形状によっては設置しにくかったり、きついと感じるかもしれません。

ライズは比較的フラットなベンチシート形状を採用しています。ホールド性ではヤリスクロスに劣りますが、その分、座面が平らであるため、3人乗車時やチャイルドシートを設置する際の自由度は高いです。中央席の盛り上がりもヤリスクロスほどではないため、短距離であれば「大人2名+子供1名」も現実的かなと思います。

荷室とのトレードオフ、空間配分の違い

空間配分の優先順位 比較
ライズ (後席優先)

  • 後席の居住空間を優先したため、荷室の「奥行き」は短め。
  • 荷室は「深さ」があり、背の高い荷物に対応可能。
ヤリスクロス (荷室優先)

  • 荷室の「奥行き」を優先したため、後席の足元はタイト気味。
  • スーツケースやゴルフバッグを積みやすい。

後部座席の広さは、荷室(ラゲッジスペース)の広さとトレードオフの関係にあります。限られた全長の中で、「人と荷物のどちらを優先するか」という空間配分の結果なんですね。

荷室容量のカタログ値はヤリスクロス(ガソリン2WD車で390L)の方がライズ(369L)より大きいんですが、これも「質」が違います。

ライズは「後席空間を優先」した結果、荷室の「奥行き」が少し短め(約755mm)です。その代わり、2段可変式のデッキボードを備えており、ボードを下段にセット(または取り外し)することで、荷室の「深さ」をかなり確保できます。観葉植物のような背の高い荷物を立てて積むことができるのは、室内高が高いライズならではのメリットですね。

ヤリスクロスは「荷室の奥行きを優先」した結果、後席の足元が少しタイトになっています。荷室の奥行きは820mm以上あり、後席を使った状態でもゴルフバッグや大型のスーツケースを積みやすいのは明確なメリットです。ただし、テールゲートが傾斜しているため、四角い段ボール箱などを高く積み上げるのは少し苦手かもしれません。

空間配分のまとめ

  • 荷室の「奥行き」が欲しい(スーツケース等をよく積む)なら → ヤリスクロス
  • 後席の「広さ」と荷室の「深さ」が欲しい(背の高い荷物や人を優先)なら → ライズ

このように、どちらが優れているかではなく、どちらが自分の使い方に合っているかで選ぶのが正解かなと思います。

4:2:4分割とアームレストの価値

4:2:4分割とアームレストの価値

後席の実用性に関して、ヤリスクロス(の上位グレードZ、G)にしかない、非常に強力な武器があります。それが「4:2:4分割可倒式リアシート」です。

これは、後席の背もたれが「左4:真ん中2:右4」の割合で3分割されて倒せる機能です。この真ん中の「2」の部分だけを独立して前倒しできるのがポイント。

これが何を意味するかというと、後席に大人2人がゆったり座ったまま、スキー板やスノーボード、釣竿、サーフボード(短いもの)、組み立て家具の部材のような長尺物を積めるんです!

通常の60:40分割(ライズはこちら)だと、長尺物を積むには片側(40%または60%)を倒す必要があり、後席には1人しか座れない(計3人乗車)か、窮屈な思いをすることになります。4人でスノボに行く、なんていうシチュエーションでは、この機能の有無が決定的な差になりますね。

さらに、この中央部分を倒すことで、「カップホルダー付きのセンターアームレスト」としても機能します。ライズには後席アームレストが設定されていないため、これは快適性に大きな差が出ます。高速道路の巡航時など、アームレストに肘を置けるだけで疲労度はかなり違いますからね。後席が狭いと言われるヤリスクロスですが、こうした「質感」や「多機能性」で付加価値をつけて勝負しているわけです。

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「ヤリスクロス・ライズ後部座席の比較!広さ/乗り心地/実用性全て検証」のまとめ

さて、ここまでヤリスクロスとライズの後部座席を、広さ、快適性、実用性という多角的な視点で徹底的に比較してきました。どちらが良いかは、本当にあなたのライフスタイルや、何を優先するかによりますね。

最後に、それぞれどんな人におすすめかをまとめてみます。

【トヨタ・ライズの後席がおすすめな人】

  • 「空間量」絶対主義者: とにかく物理的な広さと開放感を最優先したい。
  • 子育て真っ盛り世代: チャイルドシートの乗せ降ろしを頻繁に行い、車内で子供の世話をする必要がある。
  • 身長の高いご家族がいる: 後席の頭上空間(ヘッドクリアランス)の余裕が不可欠。
  • 高齢者の送迎が多い: 乗降性の良さを重視したい。
  • コストパフォーマンス重視: 車両価格を抑えつつ、実用性を最大化したい。

【トヨタ・ヤリスクロスの後席がおすすめな人】

  • 「空間質」重視者: 物理的な広さよりも、内装の質感や走行中の静粛性を求めたい。
  • 4人乗車+長尺物積載ニーズ: 4:2:4分割シートを活用し、スキーや釣りに4人で出かけたい。
  • 後席はゲスト用または短距離用: 普段は1〜2名乗車がメインで、後席はあくまで補助的。
  • 後席の乗り心地へのこだわり: 予算をかけてでもE-Fourを選び、上質な乗り心地(独立懸架サス)を手に入れたい。
  • 所有満足度重視: スタイリッシュな外観と、後席アームレストなどの装備に喜びを感じる。

結論として、「ヤリスクロス ライズ 後部 座席」という疑問に対する私の答えは、「広さと日常の使い勝手(Utility)を取るならライズ、質感と趣味の多様性(Quality & Flexibility)を取るならヤリスクロス」という集約になるかなと思います。

ヤリスクロスの後席が「狭い」のはネガティブな事実ですが、それはデザインや荷室、走行性能を優先した「意図的な設計選択」であり、決して欠陥ではありません。ライズの圧倒的な「広さ」も、空間効率を最優先したダイハツの卓越した技術の結晶です。

あなたの使い方を具体的に想像して、「広さ(ライズ)」を取るか、「質感と多機能性(ヤリスクロス)」を取るか、ぜひじっくり悩んでみてください。それが一番楽しい時間かもしれませんね。

情報の取り扱いについて

この記事で紹介している寸法や機能、乗り心地に関する感想は、私が調査した時点での情報や、あくまで私個人の主観に基づく目安です。グレードや年式、オプションの有無によって仕様が異なる場合があります。

車の購入は大きな決断ですので、最終的な判断は、必ずご自身でトヨタの公式サイトをご確認いただくか、お近くのディーラーで実際の車両に試乗して、後部座席の広さや乗降性、チャイルドシートの適合などを確かめていただくことを強くおすすめします。

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