ルーミーのisofixの付け方がこの記事一本で理解でき、安全に装着できます。
「説明書を読んでもつけにくい」「なぜかシートが浮く」といったお悩みはありませんか。
この記事では、チャイルドシートをどこに取り付けるべきかという基本から、取り付けをスムーズにするガイドキャップの活用法、そして多くの方が疑問に思う助手席への設置は安全なのかという点まで、動画を交えて徹底解説します。
さらに、基本的なチャイルドシート種類や、お使いの車が対応車種か、もし非対応車だった場合の対策、最終的にルーミーに最適なおすすめ製品まで網羅しています。
- ルーミーでの正しいISOFIXの取り付け位置と手順
- 取り付けが難しい場合の原因と具体的な対処法
- 安全なチャイルドシート選びで知っておくべき基本知識
- 安全性を最大限に高めるための重要な注意点
なぜ難しい?ルーミーのisofix付け方の疑問解決
- ルーミーのisofix付け方は?どこにつける?動画で確認
- なぜつけにくい?ルーミーのisofixが浮く原因
- isofixガイドキャップで取り付けは楽になる?
- isofixとシートベルト固定、取り付け方の注意点
- チャイルドシートは何種類あるの?
ルーミーのisofix付け方は?どこにつける?動画で確認
ルーミーにISOFIX対応のチャイルドシートを取り付ける際、最初に理解しておくべき点は、その取り付け位置です。
結論から言うと、取り付けが可能な場所は「後部座席の左右いずれか」になります。
これは、国の安全基準に基づき、チャイルドシートを車体に直接固定するための専用金具(ISOFIXアンカー)が、その位置にのみ設置されているためです。
ルーミーの場合、後部座席の中央席や助手席にはこのアンカーが装備されていないため、ISOFIX方式での取り付けはできません。
それでは、具体的な取り付け手順と、より安全性を高めるためのポイントを掘り下げていきましょう。
基本的な取り付け手順と確認のポイント
ISOFIXでの取り付けは、正しい手順を踏めば誰でも確実に行うことができます。作業は以下のステップで進めるのがおすすめです。
- 準備段階: まず、チャイルドシート側のISOFIXコネクターがスムーズに伸びるかを確認します。製品によっては、ロックを解除してコネクターを引き出す操作が必要です。
あらかじめコネクターを最大まで伸ばしておくと、後の作業がしやすくなります。 - 金具の発見: 次に、ルーミーの後部座席でISOFIXアンカーを探します。アンカーは、座面(お尻が乗る部分)と背面(背もたれ)のちょうど境目に、少し隠れるように設置されています。
シートのクッションを片手でぐっと押し下げるか、背もたれを少し持ち上げるようにすると、金属製のU字型や四角い形状のバーが見つかるはずです。 - コネクターの差し込み: 発見したアンカーに対し、チャイルドシートのコネクターをまっすぐ、水平に差し込みます。
このとき、「カチッ」という確かな手応えや音がするまで、しっかりと押し込むことが鍵となります。 - 最終確認: 差し込みが完了したら、必ずインジケーターの色を確認してください。多くのチャイルドシートでは、正しくロックされると表示が「赤」から「緑」に変わる仕組みになっています。
左右両方のインジケーターが緑色になっていることを目視で確認することが、安全な取り付けの最終証明となります。
運転席側と助手席側、どちらが良いか
取り付け場所が左右どちらでも可能であるため、「どちらの席が良いのか」という疑問が生まれます。
これにはそれぞれに利点と注意点があるため、ご自身の状況に合わせて選択するのが良いでしょう。
- 助手席の後ろ(左側座席): 日本では左側通行のため、歩道からの乗せ降ろしが可能になります。
これにより、後続車を気にすることなく、安全に子どもを乗り降りさせられるのが最大のメリットです。ただ、運転席から子どもの様子が直接見えにくいという側面もあります。 - 運転席の後ろ(右側座席): こちらは、信号待ちの際などに運転席から振り返って子どもの様子を確認しやすい利点があります。
しかし、乗せ降ろしが車道側になるため、交通量のある場所では常に周囲の安全に細心の注意を払う必要があります。
安全性を最優先するならば、乗せ降ろしのリスクが少ない左側座席への取り付けが基本的には推奨されます。
動画で確認する際の注意点
言葉や図だけでは分かりにくい取り付け作業も、動画であれば一目瞭然です。YouTubeなどの動画サイトで「ルーミー ISOFIX 取り付け」や、お持ちの「チャイルドシートの製品名+取り付け」といったキーワードで検索すると、多くの参考動画が見つかります。
ただし、動画を参考にする際には一つ注意点があります。それは、動画で紹介されているチャイルドシートが、ご自身が使用するものと完全に同じモデルであるかを確認することです。
製品によってコネクターの形状やロックの仕組みが微妙に異なる場合があります。
動画はあくまで全体的な流れやコツを掴むための補助的な情報と捉え、最終的には必ずお手元のチャイルドシートの取扱説明書を正として、作業を進めるようにしてください。
なぜつけにくい?ルーミーでisofixが浮く原因
ルーミーに乗っていてチャイルドシート(ISOFIX対応)つけてます。後部座席どちら側につけてますか?左側だとかなり着けにくいと思います。右側でも硬いのですが、ちょっとシートをめくる感じで付けると行けると思います。毎回つけるの大変でしたが、最近は慣れてスムーズに付けれます。
ルーミーのチャイルドシート取り付けで「つけにくい」「正しく付けても少し浮く」といった声が多く聞かれます。これは、ルーミーのシート構造に一因があると考えられます。
ルーミーの後部座席は、座り心地を良くするためクッションに厚みがあり、ISOFIXの金具がシートの奥深くに配置されている傾向があります。
このため、チャイルドシートのコネクターを金具まで到達させるのに力が必要だったり、そもそも金具の位置が見つけにくかったりすることがあります。
また、チャイルドシートが浮いてしまう現象も、このシートクッションの厚みが関係しています。
チャイルドシートの底面が硬い樹脂でできているのに対し、車のシートは柔らかいため、コネクターをしっかり固定しても、チャイルドシートの前方部分がクッションに持ち上げられるような形で少し浮き上がってしまうことがあります。
このような場合、まずはチャイルドシートのインジケーター(正しく固定されると色が変わる部分)が緑色になっているかを確認してください。
インジケーターが正しく装着されたことを示していれば、多少の浮きは許容範囲であるとメーカーが説明しているケースもあります。
対処法としては、後部座席のシートを少しリクライニングさせて角度を調整したり、チャイルドシートを真上から体重をかけて押し込みながらコネクターを差し込んだりすると、より深く固定でき、浮きが改善されることがあります。
無理な力を加えるのは禁物ですが、少しの工夫で取り付けやすさが変わる可能性があります。
isofixのガイドキャップで取り付けは楽になる?
チャイルドシート取り付け完了!実家の車に付ける時毎回ISOFIXの金具探すのに時間かかるからガイドキャップ買ってみた。そしたらめちゃくちゃスムーズにつけられた。今まで金具探すのに手こずってた時間なんだったんだ…
ISOFIX対応のチャイルドシートには、付属品として「ガイドキャップ」または「ISOFIXガイド」と呼ばれるプラスチック製のパーツが付いていることがあります。
これは、車のシートにあるISOFIXアンカーに被せるように取り付けることで、チャイルドシート側のコネクターをスムーズに差し込めるようにするための案内役を果たします。
ガイドキャップを使用する主なメリットは二つあります。
一つは、コネクターを差し込むべき場所が明確になり、取り付け作業が容易になる点です。
特にルーミーのように金具がシートの奥にある車種では、手探りで金具を探す手間が省けます。
もう一つのメリットは、車のシートを保護する役割です。
チャイルドシートの硬いコネクターを何度も抜き差ししていると、シートの布地や革が擦れたり、クッションが傷んだりする可能性があります。
ガイドキャップを装着しておけば、コネクターが直接シートに触れるのを防げるため、愛車のシートを綺麗に保つことにも繋がります。
ただ、ルーミーの場合、シートのクッションが厚いため、ガイドキャップ自体をアンカーに押し込むのに少し力が必要になることもあります。
しかし、一度取り付けてしまえば、その後のチャイルドシートの着脱は格段に楽になります。頻繁にチャイルドシートを付け外しする予定がある方にとっては、非常に便利なアイテムと言えるでしょう。
isofixとシートベルト固定、取り付け方の注意点
固定方法 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
ISOFIX固定 | ・取り付けが簡単でミスが起こりにくい ・インジケーターで装着確認ができる ・車体に直接固定するため安定性が高い |
・対応車種でないと使用できない ・シートベルト固定式より高価な傾向 ・製品によっては重量がある |
シートベルト固定 | ・ほとんどの車種に取り付け可能 ・比較的安価なモデルが多い ・ISOFIX非対応車での唯一の選択肢 |
・取り付けが複雑で、締め付け不足などのミスが起こりやすい ・取り付けに力とコツが必要 ・定期的な緩みの確認が必要 |
チャイルドシートの車への固定方法には、主に「ISOFIX固定」と「シートベルト固定」の2種類が存在します。それぞれの特徴と注意点を理解しておくことが大切です。
ISOFIX固定
ISOFIX固定は、チャイルドシートのコネクターを車体に装備された専用の金具(アンカー)に直接連結する方法です。最大のメリットは、誰でも簡単かつ確実に取り付けられる点にあります。
多くの製品には、正しく装着されると色が変わるインジケーターが付いており、取り付けミスが起こりにくい設計になっています。この確実性の高さから、より安全性が高い固定方法とされています。
注意点としては、前述の通り、ルーミーのようにシートの構造によってはコネクターを差し込むのに少し力が必要な場合があることです。
また、まっすぐ差し込まないと正しくロックされないため、焦らずに作業することが求められます。
シートベルト固定
シートベルト固定は、車の座席に備え付けの3点式シートベルトを使ってチャイルドシートを固定する従来の方法です。ISOFIX非対応の車でも使用できる汎用性の高さがメリットです。
しかし、この方法の最も注意すべき点は、取り付けが複雑で、誤った使い方(ミスユース)をしやすいことです。JAFの調査によると、シートベルトの締め付けが不足しているケースが非常に多く報告されています。
チャイルドシートを固定する際は、自分の体重をかけてシートを座席に強く押し付けながら、シートベルトにたるみがなくなるまで力強く引っ張る必要があります。
取り付け後にチャイルドシートを揺すり、ぐらつきが3cm以内であることを必ず確認してください。
どちらの方法も、正しく取り付けられていなければ万が一の際に子どもを守ることはできません。必ず取扱説明書を熟読し、手順を守って装着することが何よりも重要です。
チャイルドシートは何種類あるの?
種類 | 対象目安 | 特徴 |
---|---|---|
ベビーシート | 新生児~1歳半頃 | 後ろ向きで使用。持ち運び可能なキャリー型が多く、トラベルシステムに対応するモデルもある。 |
チャイルドシート | 1歳頃~4歳頃 | 前向きまたは前後兼用で使用。回転式など利便性の高いモデルが人気。 |
ジュニアシート | 4歳頃~11歳頃 | 座高を補い、大人用のシートベルトを正しく使えるようにする。背もたれ付きと座面のみのタイプがある。 |
一般的に「チャイルドシート」と呼ばれるものには、子どもの成長段階に合わせていくつかの種類があります。
法律で着用が義務付けられている6歳未満の子どもを安全に乗せるためには、その年齢や体格に合ったものを選ぶ必要があります。
ベビーシート
新生児から生後12ヶ月頃までを対象とした乳児用のチャイルドシートです。
最大の特徴は、進行方向に対して後ろ向きで使用することです。
これは、まだ首がすわっていない赤ちゃんを、万が一の衝撃から守るために最も安全な姿勢だからです。
また、赤ちゃんを乗せたまま持ち運びできるキャリータイプが多く、車で寝てしまった赤ちゃんを起こさずに家の中に運べるという利便性もあります。
チャイルドシート
一般的に、乳児期から4歳頃までを対象とした幼児用のシートです。
ベビーシートとは異なり、車に据え置いて使用するのが基本です。
多くの製品は、成長に合わせて後ろ向きから前向きに切り替えて使用できる兼用タイプになっています。
回転式モデルなど、子どもの乗せ降ろしを楽にするための機能が充実している製品も人気です。
ジュニアシート
およそ4歳から11歳頃までを対象とした学童用のシートです。
身長が伸びてきた子どもが、大人用のシートベルトを安全な位置で締められるように、座高を補う役割を果たします。背もたれ付きのタイプと、座面だけのブースターシートタイプがあります。
安全基準を満たしたことを示す「Eマーク」が付いている製品を選びましょう。
安全のために!ルーミーのisofixの付け方と周辺知識
- 厳選!ルーミーにおすすめなチャイルドシート
- そもそもISOFIX対応車種とは?
- 車のISOFIX対応か確認する方法は?
- ISOFIX非対応車はどうする?後付けできる?
- ルーミーのisofix、助手席への設置は安全?
- 総まとめ:失敗しないルーミーisofix付け方
厳選!ルーミーにおすすめなチャイルドシート
順位 | 製品タイプ(シリーズ例) | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
第1位 | 回転式ISOFIXモデル (例:コンビ クルムーヴ) |
安全性・快適性・利便性のバランスが良く、360度回転で乗せ降ろしが非常に楽。 | 使いやすさと安全性を両立させたい全ての方。特に乗せ降ろしの負担を減らしたい方。 |
第2位 | トラベルシステム対応モデル (例:Joie アイ・スナグ2) |
寝た赤ちゃんを起こさずに移動できる。ベビーシート本体が軽量で持ち運びしやすい。 | 新生児期のお出かけを少しでも楽にしたい方。車移動とベビーカー利用が多い方。 |
第3位 | ロングユースモデル (例:ネビオ ポップピット) |
1台で長期間使用でき、買い替え不要。コストパフォーマンスが非常に高い。 | 初期費用を抑えたい方。たまにしか使わないセカンドカー用に探している方。 |
トヨタのルーミーは、その絶妙なサイズ感、見晴らしの良さ、そして何よりも両側スライドドアがもたらす利便性で、多くのファミリー層から支持されています。
このルーミーの持つ魅力を最大限に引き出すためには、ただ単に安全基準を満たしたチャイルドシートを選ぶだけでなく、「ルーミーの車内環境や使い方に合った製品」を見極めることが鍵となります。
ここでは、数ある製品の中から特にルーミーとの相性を考慮し、総合的な使いやすさや特定のニーズに応えるモデルをランキング形式でご紹介します。
第1位:コンビ「クルムーヴ」シリーズ
【総合力で選ぶなら、まず検討したい王道モデル】
利便性、安全性、快適性のバランスが最も優れており、多くの方におすすめできるのがコンビの「クルムーヴ」シリーズです。
ルーミーにおすすめな理由: この製品の最大の特徴である「360度回転シート」と「コンパクト設計」は、ルーミーの車内空間とまさに最高の相性を示します。
ルーミーのスライドドアを開け、シートをドア側に回転させれば、無理のない姿勢でスムーズにお子様を乗せ降ろしできます。
また、本体が比較的コンパクトなため、後部座席に設置しても圧迫感が少なく、隣に大人が座るスペースや、運転席からの後方視界を確保しやすいという利点があります。
メリット: 卵を落としても割れないほどの衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載しており、万が一の際の安全性も非常に高いレベルにあります。
また、通気性に優れたシートや、日差しから赤ちゃんを守るサンシェードなど、快適性を高める機能が充実している点も魅力です。
注意点・デメリット: 高機能な分、価格帯は比較的高めです。
また、安全性と機能性を両立しているため本体はそれなりに重量があり、頻繁に車から車へと載せ替える使い方にはあまり向いていないと考えられます。
第2位:カトージ Joie(ジョイー)「アイ・スナグ2」+「i-Base」
【新生児期のお出かけをとにかく楽にしたい方に】
新生児期から1歳半頃までの利便性を最大限に追求するなら、Joieの「アイ・スナグ2」と専用のISOFIXベース「i-Base」を組み合わせる「トラベルシステム」が非常に強力な選択肢となります。
ルーミーにおすすめな理由: このシステムの最大の魅力は、眠ってしまった赤ちゃんを起こすことなく、チャイルドシート(ベビーシート)ごと車から降ろし、そのままベビーカーにドッキングさせたり、室内へ運んだりできる点です。
短時間の買い物や検診など、少しだけ車を離れる場面が多い新生児期において、この利便性は計り知れません。
ルーミーの広い開口部からは、このベビーシートの持ち運びも容易に行えます。
メリット: 最新の安全基準「R129」に適合しており、安全性も確保されています。
また、ベビーシート本体が約3.6kgと非常に軽量なため、ママ一人でも扱いやすいのが大きな利点です。
注意点・デメリット: ベビーシートとして使用できる期間は1歳半頃までと短く、その後は幼児用のチャイルドシートに買い替える必要があります。
初期投資に加えて将来的なコストも発生するため、トータルの費用を考慮して検討することが大切です。
第3位:ネビオ「ポップピット」シリーズ
【コストパフォーマンスを最重視するならこの一台】
「たまに孫を乗せる」「セカンドカー用に」といったニーズや、初期費用をできるだけ抑えたい方におすすめなのが、優れたコストパフォーマンスを誇るネビオの「ポップピット」シリーズです。
ルーミーにおすすめな理由: この製品の魅力は、何と言っても1歳頃から11歳頃まで使用できる圧倒的なロングユース性能です。
子どもの成長に合わせてジュニアシートやブースターシートへと形を変えることができ、チャイルドシートの着用義務期間をこれ一台でほぼカバーできます。
頻繁な買い替えが不要なため、非常に経済的です。
メリット: 手頃な価格帯でありながら、ドリンクホルダーや通気性の良いインナークッションなど、子どもが快適に過ごすための基本的な機能は備わっています。
注意点・デメリット: このモデルはシートベルト固定式が中心となります。
前述の通り、シートベルト固定は取り付けに慣れと力が必要で、ミスユースが起こりやすい点に注意が必要です。
また、上位モデルと比較すると、リクライニング機能や衝撃吸収素材などの付加機能は限定的です。価格と機能のバランスを理解した上で選択することが求められます。
最適な一台を選ぶために
ランキングはあくまで一つの指標です。
最終的には、ご家庭のライフスタイル(乗せ降ろしの頻度、使用期間など)、予算、そして安全性をはじめとする最も重視するポイントを総合的に判断して、最適なチャイルドシートを選ぶことが何よりも大切です。
そもそもISOFIX対応車種とは?
チャイルドシートの誤使用による交通事故死傷者数を低減させるため、誰でも簡単、確実に取り付けられるISOFIXチャイルドシートが普及しています。このため、自動車メーカーに対し、平成24年7月1日以降に販売する乗用車にISOFIX対応の取付具を装備することを義務付けています。
ISOFIXとは、チャイルドシートをシートベルトではなく、車体に直接設置された専用の金具で固定する国際標準規格のことです。
この規格が普及した背景には、従来のシートベルト固定式のチャイルドシートで、締め付け不足などの取り付けミスが多発していたことがあります。
日本国内では、安全対策を強化するため、2012年7月1日以降に販売されたすべての新車に対して、このISOFIXアンカー(取り付け金具)の装備が法律で義務付けられました。
したがって、この日付以降に新車として購入した車であれば、原則としてISOFIXに対応していると考えて間違いありません。
トヨタ車の場合もこの法律に準じており、ルーミーはもちろんのこと、2012年7月以降に発売されたほとんどの車種にISOFIXアンカーが標準装備されています。
意外に思われるかもしれませんが、GR86やGRスープラといったスポーツカーにも対応しています。
ただし、ごく一部の車種、例えば商用バンであるハイエースのバンモデルや、特殊な設計のコペンなど、一部対応していない車種も存在します。(ハイエースワゴンは対応)
また、法律が施行される以前の2012年6月以前に製造された車でも、メーカーが先行してISOFIXを導入している場合があります。
車のISOFIX対応か確認する方法は?
お使いの車や、これから購入を検討している中古車がISOFIXに対応しているかを確認するには、いくつかの簡単な方法があります。チャイルドシートを購入する前に、必ず確認しておきましょう。
1. 座席のマークを確認する
最も手軽な方法は、後部座席を直接見て確認することです。
ISOFIX対応の車には、座面と背もたれの隙間のあたりに、ISOFIXのロゴマークや、チャイルドシートの絵が描かれたタグが付いています。
このマークがあれば、その座席にISOFIXアンカーが装備されている証拠です。
2. 車の取扱説明書を確認する
車の取扱説明書には、必ずチャイルドシートの取り付けに関する項目があります。
そのページを見れば、ISOFIXに対応しているかどうか、そしてアンカーがどの位置にあるのかが図解付きで詳しく説明されています。
中古車などで取扱説明書が手元にない場合は、自動車メーカーの公式サイトで閲覧できることもあります。
3. チャイルドシートメーカーの適合表を確認する
チャイルドシートを販売している主要メーカーのウェブサイトには、「車種別適合表」が掲載されています。
ここでは、メーカー名、車種名、年式などを入力することで、お使いの車に自社のどのチャイルドシートが取り付け可能か(ISOFIX対応かシートベルト固定かを含む)を正確に調べることができます。
購入したいチャイルドシートが決まっている場合に特に便利な方法です。
これらの方法で確認することで、購入後に「取り付けられなかった」という事態を防ぐことができます。
ISOFIX非対応車はどうする?後付けできる?
インターネット通販サイト等で、ISOFIX取付装置が装備されていない自動車にISOFIX対応チャイルドシートを取り付けるための「後付け」部品が販売されていますが、これらの部品は国の保安基準に適合しているか不明であり、万一の事故の際にチャイルドシートが分離するなど、安全上の問題が生じるおそれがあります。
2012年7月より前に製造された車など、ISOFIXに対応していない車をお持ちの場合、「後付けはできないのか?」と考える方もいるかもしれません。
インターネット通販サイトなどでは、汎用の後付けISOFIX金具が販売されていることがありますが、これを使用することは絶対におすすめできません。
なぜなら、これらの後付け金具は、自動車メーカーが設計したものではなく、万が一の事故の際にチャイルドシートを確実に固定し続けられるだけの強度が保証されていないからです。
車体フレームに固定する正規のアンカーとは異なり、シートの骨格などに簡易的に取り付けるものがほとんどで、衝突の衝撃で金具が破損したり、外れたりする危険性が非常に高いと言えます。
安全のために取り付けるチャイルドシートが、かえって危険なものになりかねません。
ISOFIX非対応車で安全にチャイルドシートを使用するための唯一の正しい方法は、「シートベルト固定式」のチャイルドシートを選ぶことです。
前述の通り、シートベルト固定式は取り付けに少し手間とコツが必要ですが、取扱説明書に従って正しく、そして力強く固定すれば、ISOFIX固定と同等の安全性を確保することができます。
安全に関わる部分ですので、安易な後付けに頼るのではなく、お持ちの車に対応した、安全性が確認されている製品を正しく使用することが何よりも大切です。
ルーミーのisofix、助手席への設置は安全?
お子様と二人きりで車に乗る際など、様子が見やすい助手席にチャイルドシートを設置したいと考えることがあるかもしれません。
法律上、助手席にチャイルドシートを取り付けること自体は違反ではありません。
しかし、安全性の観点から言えば、助手席への設置は極めて推奨されません。
その最大の理由は、助手席に標準装備されているエアバッグの存在です。
エアバッグは、成人(大人の体格)がシートベルトを正しく締めていることを前提に、衝突の衝撃から乗員を守るように設計されています。
もしチャイルドシートを設置した助手席でエアバッグが作動すると、その爆発的な膨張力は、身体の小さい子どもにとって非常に大きな衝撃となります。
特に、後ろ向きのベビーシートを設置していた場合、シートごと後方に強く押し付けられ、重大な傷害につながる危険性が極めて高くなります。
やむを得ず助手席に設置する場合は、座席を一番後ろまでスライドさせることが最低限の対策となりますが、それでもリスクをゼロにすることはできません。
大切なお子様の命を守るためには、危険性が指摘されている助手席は避け、取扱説明書で推奨されている後部座席に正しく取り付けることが、最も安全な選択です。
「ルーミー版isofixの付け方|初心者向けに4ステップで完全解説!」のまとめ
- ルーミーのISOFIX金具は後部座席の左右に設置されている
- 取り付け位置は座面と背もたれの隙間の奥にある
- 付け方が分からない時はメーカーの公式動画を確認するのが確実
- ルーミーのシートはクッションが厚く、取り付けに力が必要な場合がある
- シートが浮くのはクッション性が原因のことが多く、インジケーターが緑なら許容範囲の場合もある
- 取り付けにくい時はシートを少しリクライニングさせると改善することがある
- ガイドキャップを使うと金具の位置が分かりやすくなり、シートの保護にもつながる
- ISOFIX固定はミスが少なく安全性が高い取り付け方法
- シートベルト固定は正しく締め付ければISOFIXと同等の安全性を確保できる
- チャイルドシートにはベビー、チャイルド、ジュニアの3種類がある
- 子どもの年齢や体格に合った種類を選ぶことが大切
- 2012年7月以降に販売された新車は原則ISOFIX対応
- 助手席へのチャイルドシート設置はエアバッグの危険性から推奨されない
- 後付けのISOFIX金具は強度が保証されておらず非常に危険
- 非対応車では必ずシートベルト固定式のチャイルドシートを使用する