ライズスペースの最新の発売日はいつか?の予測に加え、価格やライバル車との比較、購入時の注意点まで把握でき、本当に買うべきか判断できます。
多くの方がライズスペースはいつ登場するのか心待ちにする中で、この記事ではこの待望のモデルがどんな車なのか、そしてなぜ人気を集めているのかを詳しく解説します。
予想されるサイズやライバル車との比較はもちろん、ベースとなる現行ライズのダメなところも踏まえ、購入検討に役立つ情報をお届けします。
最新デザインや、広くなったボディサイズがもたらすゆとりの室内空間、注目の3列シートや内装の質感、さらにはエンジン性能やハイブリッドモデルの燃費、気になる予想価格まで、現時点で判明している情報を網羅的にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ライズスペースの最新の発売日予測
- 3列シートSUVとしての具体的な特徴
- シエンタなどライバル車との違いと比較点
- 購入前に知っておくべき注意点や懸念材料
目次
ライズスペースはいつ?購入前に知るべき基本情報
- ライズスペースはいつ登場?よくある質問を解説
- そもそもライズスペースってどんな車?
- なぜ人気?ちょうどいいサイズの魅力
- ライバル車は?ライズスペースとシエンタを比較
- 現行トヨタ ライズのダメなところも解説
ライズスペースはいつ登場?よくある質問を解説
本願商標「RAIZE SPACE」は、出願人が製造及び販売する乗用自動車に使用するものであり、乗用自動車の「ライズ」をベースとして、より室内空間を拡大した自動車の名称として考えられたものです。
多くの方が最も知りたい「ライズスペースはいつ登場するのか」という問いに対して、まず現時点での見通しをお伝えします。
複数の専門メディアや業界の動向を総合的に分析すると、発売時期は2026年夏から2027年頃になる可能性が高いと考えられます。
ただし、これはあくまで予測であり、2025年8月現在、トヨタ自動車からの公式な発表はまだありません。
発売が遅れている最大の理由
当初の計画では2024年から2025年にかけての登場も噂されていましたが、なぜこれほど時期が後ろ倒しになっているのでしょうか。
その最大の理由は、ライズスペースの開発を主導するダイハツ工業で発覚した、型式指定の認証取得に関する不正問題にあります。
ライズスペースは、現行のライズと同様にダイハツが開発・生産を担当し、トヨタへ供給されるOEM車種となる計画です。
このため、ダイハツの全ての新車開発プロジェクトが一時的に停止し、プロセスの抜本的な見直しを余儀なくされた影響を直接的に受けました。
単なる生産調整ではなく、開発体制そのものをユーザーの安全を最優先するものに再構築するための時間が必要であり、これがスケジュールに大幅な遅れを生じさせている根本的な要因です。
なぜ2026年〜2027年と予測されるのか
この予測時期には、自動車業界特有のモデルチェンジ周期が関係しています。
ベースとなる現行ライズが発売されたのは2019年11月でした。
一般的に、日本の自動車は発売から6〜7年でフルモデルチェンジを迎えるサイクルが多いため、当初はこの周期に従って2025年後半から2026年にかけて新型が登場すると見られていました。
しかし、前述の開発体制の見直しに少なくとも1年から1年半程度の時間が必要になると見込まれています。
この期間を考慮に入れると、当初のモデルチェンジ周期からさらに後ろ倒しとなり、結果として2026年夏以降、遅ければ2027年にかけてというのが現実的な登場時期として予測されているわけです。
登場は確実視される根拠
開発の遅れから、一部では「ライズスペースは発売されないのではないか」という声も聞かれますが、その可能性は極めて低いと考えられます。
その最も強い根拠が、トヨタ自動車が2022年12月に「RAIZE SPACE」という名称を日本の特許庁へ商標登録している事実です。
自動車メーカーにとって商標登録は、具体的な市販計画の存在を示す公式な手続きです。
これには費用と手間がかかるため、発売の意思がなければ行われることは通常ありません。
むしろ、開発が進行していることの何よりの証左と言えます。
また、過去にトヨタがダイハツからOEM供給を受けていた「ピクシススペース」の例を考えても、「スペース」という名称が与えられるモデルは、ベース車の室内空間を拡大した派生車種であることを示唆しています。
このように考えると、ライズスペースの企画自体は確固として存在しており、現在は万全の品質と安全性を確保するために準備を整えている段階だと理解するのが自然です。
以上の理由から、ライズスペースの登場は確実視されています。購入を検討している方は、焦らずにトヨタからの正式なアナウンスを待つのが賢明と言えるでしょう。
そもそもライズスペースってどんな車?
ライズスペースとは、一言で言えば「大ヒットしたコンパクトSUV『ライズ』の魅力を受け継ぎながら、3列シート7人乗りという新たな価値を加えた新型車」です。
多くのユーザーが待ち望んでいた、ありそうでなかった独自のポジションを担う一台として計画されています。
大ヒットモデル「ライズ」の長所と課題
この車を理解するためには、まずベースとなる「ライズ」がどのような車かを知ることが鍵となります。
現行のライズは2019年11月の発売以来、日本の道路事情に最適な5ナンバーサイズ、SUVらしい力強いデザイン、そして手頃な価格設定が評価され、2022年にはSUV販売台数で1位を獲得するなど、市場で絶大な支持を得てきました。
しかし、その一方で明確な課題も存在しました。
それは、乗車定員が5名までであるという点です。ライズのスタイルや運転のしやすさに魅力を感じていても、「子供が大きくなってもう一人増えた」「両親を乗せて出かける機会がある」「友人とグループで趣味を楽しみたい」といった理由から、5人乗りでは手狭に感じるユーザー層は、やむを得ずトヨタのシエンタのようなミニバンや、一回り大きなRAV4といったSUVを選ばざるを得ない状況がありました。
SUVとミニバンの魅力を両立するコンセプト
ライズスペースは、まさにそうしたユーザーが抱えるジレンマを解決するために生まれます。
具体的には、SUVとミニバンが持つそれぞれの長所を融合させることを目指しています。
- SUVから受け継ぐ魅力:ライズ譲りのアクティブでスタイリッシュなデザイン、そしてミニバンより高い最低地上高による良好な視界や雪道・悪路への対応力。
- ミニバンから取り入れる魅力:いざという時に最大7人が乗れる多人数乗車性能と、3列目シートを格納すれば広大な荷室が出現する、荷物や乗車人数に合わせた多彩なシートアレンジ。
このように言うと、ライズスペースは単にライズを大きくしただけの車ではなく、「SUVのスタイルが好きだけれど、ミニバンのような使い勝手も諦めたくない」という願いを叶える、合理的な一台として設計されていることが分かります。
優れた基本性能を支えるDNGAプラットフォーム
そして、この「いいとこ取り」を実現する土台となるのが、ダイハツが開発した新世代の車づくりの指針「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」です。
これは、車の骨格となるプラットフォームやパワートレインなどを一新し、基本性能を飛躍的に向上させる技術です。
このDNGAプラットフォームを用いることで、ボディサイズを拡大しても、車体の「軽量化」と「高剛性化」を高いレベルで両立できます。
- 軽量化は、燃費の向上や軽快な加速感に直結します。
- 高剛性化は、カーブを曲がる際の車体のねじれを抑え、安定した走りを提供するだけでなく、乗り心地の向上や衝突時の安全性確保にも大きく貢献します。
したがって、ライズスペースは現行ライズが持つキビキビとした運転の楽しさを損なうことなく、より大きく、より広く、そして多人数が快適に乗れる車として成立させることが可能になるのです。
新しい市場を開拓するポテンシャルを秘めた、非常に考え抜かれた一台と言えるでしょう。
なぜ人気?ちょうどいいサイズの魅力
ライズスペースが発売前からこれほどまでに注目を集める理由は、その「ちょうどいいサイズ」のコンセプトにあります。
現在の日本の自動車市場では、3列シートを持つ車はトヨタのシエンタやホンダのフリードといったコンパクトミニバンか、RAV4やランドクルーザーのような大型SUVが主流です。
ミニバンはスライドドアなど利便性に優れる一方、デザイン面でSUVのような力強さを求めるユーザーには物足りない場合があります。
逆に、大型SUVは存在感がありますが、日本の狭い道路や駐車場では運転に気を使う場面も少なくありません。
ライズスペースは、まさにこの隙間を埋める存在です。
「5人乗りSUVでは少し物足りないけれど、大きなミニバンは必要ない」という、多くのファミリー層が抱える絶妙なニーズに応えます。
全長を延長しつつも、全幅は比較的スリムに抑えられると予想されており、運転のしやすさと7人乗れる実用性を両立します。
この「大きすぎず、小さすぎず」というパッケージングが、多くのユーザーにとって理想的な選択肢として映り、高い期待を集めているのです。
ライバル車は?ライズスペースとシエンタを比較
比較項目 | ライズスペース (予測) | シエンタ (現行) |
---|---|---|
カテゴリ | 3列シートSUV | コンパクトミニバン |
乗車定員 | 7名 | 5名 / 7名 |
ドア | ヒンジドア | スライドドア (後席) |
デザイン | アクティブ・力強い | 親しみやすい・機能的 |
最低地上高 | 高め (悪路に強い) | 低め (乗り降りしやすい) |
予想価格 (7人乗り) | 約200万円〜 | 約234万円〜 |
ライズスペースが登場した場合、直接的なライバルとなるのは、同じトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」や、ホンダの「フリード(特にSUV風グレードのクロスター)」と考えられます。
ここでは、特に比較されるであろうシエンタとの違いに焦点を当ててみます。
デザインと走破性の違い
最大の違いは、車のコンセプトとデザインです。
シエンタは低いフロアとスライドドアを備えたミニバンであり、乗り降りのしやすさや日常の使い勝手を最優先に設計されています。
一方、ライズスペースはSUVであるため、より高い最低地上高と力強いエクステリアを持つことが予測されます。
これにより、多少の悪路や雪道などでの走破性がシエンタよりも優れる可能性があり、アウトドアレジャーなどを楽しみたいユーザーにとって魅力的に映ります。
価格とスタイルの選択
価格帯は、ライズスペースの予想価格(200万円前後から)がシエンタ(約196万円から)と近くなる見込みです。
そのため、購入検討者は予算に応じて、ミニバンの利便性を取るか、SUVのスタイルと走破性を取るか、という選択をすることになります。
これまでコンパクトミニバン一択だった層に、SUVという新しい選択肢を提供することが、ライズスペースの大きな役割と言えるでしょう。
現行トヨタ ライズのダメなところも解説
ライズは運転席と助手席はゆったり出来るけど後部座席は意外と狭い(´・ω・`; )
せめて後部座席も少しだけでもスライド出来たら良かったのになぁ!
ライズスペースを検討する上で、ベースとなる現行ライズの弱点、つまり「ダメなところ」としてユーザーから指摘されている点を理解しておくことは大切です。
これらの点がライズスペースでどのように改善されるか、あるいは引き継がれる可能性があるかを考える材料になります。
内装の質感と後部座席の広さ
現行ライズで最もよく聞かれる不満の一つが、内装の質感です。
価格を抑えるため、インパネ周りなどに硬いプラスチックが多く使われており、「安っぽい」と感じるユーザーが少なくありません。
また、コンパクトなボディゆえに後部座席、特に足元空間が狭いという指摘も多く、大人が長時間乗るには窮屈に感じることがあります。
ライズスペースでは全長が延長されるため後席の広さは改善される見込みですが、内装の質感がどの程度向上するかは注目点です。
走行性能と燃費の実態
走行性能については、1.0Lターボエンジンは街乗りでは十分ですが、高速道路での追い越し加速などではパワー不足を感じるという声があります。
燃費に関しても、カタログ燃費と実燃費の乖離が大きいという指摘が見られます。
装備に関する注意点
その他の弱点として、ハイブリッド車に4WDの設定がないことや、近年のトヨタ車では標準装備化が進むディスプレイオーディオがオプション設定である点も挙げられます。
これらの点は、ライズスペースで改善されることが期待されています。
ライズスペースの発売はいつ?スペック徹底解説
- 見た目は?ボディサイズと5ナンバーかを解説
- 室内は広い?3列シートの使い勝手と内装
- ライズスペースのハイブリッドとエンジン性能
- 価格はいくら?予想価格とグレード構成
- 購入検討の注意点!知っておくべきこと
- まとめ:結局ライズスペースはいつ発売?
見た目は?ボディサイズと5ナンバーかを解説
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ナンバー区分 |
---|---|---|---|---|
ライズスペース (予測) | 4,395mm | 1,730mm | 1,700mm | 3ナンバー |
ライズ (現行) | 3,995mm | 1,695mm | 1,620mm | 5ナンバー |
差 | +400mm | +35mm | +80mm | – |
新型ライズスペースのデザインは、現行ライズのイメージを踏襲しつつ、より先進的で力強いスタイルになると予想されています。
特にフロントフェイスには、近年のトヨタ車に採用されている「ハンマーヘッド」デザインが取り入れられる可能性が高いです。
これは、コの字型のシャープなヘッドライトが特徴で、より精悍でスポーティーな印象を与えます。
そして、最も大きな変更点であるボディサイズですが、予想では全長4,395mm × 全幅1,730mm × 全高1,700mm前後とされています。
現行ライズ(全長3,995mm × 全幅1,695mm × 全高1,620mm)と比較すると、全長が約40cmも延長されており、この部分が3列目シートのスペース確保に充てられます。
ここで重要なのが、車両の区分です。
日本の法律では、全幅が1,700mmを超えると「3ナンバー」となります。
予想される全幅1,730mmが正しければ、ライズスペースは5ナンバーサイズの現行ライズとは異なり、3ナンバーサイズの車になります。
ただし、全幅の拡大は最小限に抑えられているため、運転感覚が大きく変わることはなく、日本の道路事情でも扱いやすいサイズ感を維持すると考えられます。
室内は広い?3列シートの使い勝手と内装
全長が大幅に延長されることで、ライズスペースの室内空間、特に後部座席の居住性は大きく向上します。
最大の注目点であるシートレイアウトは、前から2名-3名-2名の7人乗りとなる見込みです。
3列目シートは、主に子供用や短距離移動の際の補助的なもの(エマージェンシーシート)になる可能性が高いですが、いざという時に7人乗れる安心感は大きなメリットです。
2列目シートにはスライド機能が搭載されると予想され、乗車人数や荷物の量に応じて足元空間を柔軟に調整できるようになります。
3列目シートを使用しない場合は、床下に格納できるタイプになることで、広大なラゲッジスペースを確保できます。
これにより、普段は5人乗りの広々としたSUVとして使い、週末のアウトドアや家族での旅行の際には7人乗りとして活用するなど、多彩な使い方が可能です。
内装全体の質感については、前述の通り現行ライズの弱点として指摘されている部分です。
ライズスペースでは、価格を抑えつつも、シート表皮やインパネ周りの素材を見直すことで、上質感の向上が図られることが期待されます。
ライズスペースのハイブリッドとエンジン性能
パワートレイン | エンジン | 駆動方式 (予測) | 特徴 |
---|---|---|---|
e-SMART HYBRID | 1.2L 直列3気筒 + モーター | 2WD (FF) のみ | モーター駆動による滑らかな加速と低燃費 |
ガソリン | 1.0L 直列3気筒ターボ | 4WD のみ | 力強いトルクと悪路走破性 |
ライズスペースに搭載されるパワートレインは、優れた燃費性能を誇るハイブリッドモデルと、比較的手頃な価格のガソリンモデルの2種類が用意されると予想されています。
1.2L e-SMART HYBRID
販売の主役になると考えられるのが、ダイハツが開発した1.2Lのシリーズハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」です。
このシステムは、エンジンを発電専用として使い、その電力で100%モーター走行するのが特徴です。
これにより、電気自動車のような非常にスムーズで静かな加速感を味わえます。
アクセル操作に対する応答も良く、街乗りでのストップアンドゴーが多い場面で特に快適な走りを提供します。
1.0L ガソリンターボエンジン
ガソリンモデルには、現行ライズの4WDモデルにも搭載されている1.0L直列3気筒ターボエンジンが採用される見込みです。
小排気量ながらターボによって力強いトルクを発生させ、日常使いから高速道路まで過不足ない動力性能を発揮します。
燃費性能は、ハイブリッドモデルでWLTCモード24km/L前後が期待されています。
車重が増加するため現行ライズのハイブリッド(28.0km/L)よりは数値が下がりますが、3列シート車としてはトップクラスの低燃費を実現することになりそうです。
価格はいくら?予想価格とグレード構成
グレード (予測) | 特徴 | 予想価格帯 |
---|---|---|
X | 装備を抑えたエントリーモデル | 200万円前後〜 |
G | 価格と装備のバランスが良い売れ筋モデル | 220万円前後〜 |
Z | 内外装の質感を高めた最上級モデル | 240万円前後〜 |
車の購入を決定する上で、最も重要な要素の一つが価格です。
ライズスペースは、その画期的なコンセプトに見合う、非常に巧みな価格設定で登場すると期待されています。
ここでは、予想される価格帯とグレード構成について、その根拠と共に詳しく掘り下げていきます。
200万円前後からという戦略的な価格設定
複数の専門メディアの予測を総合すると、ライズスペースのエントリーグレード(最も安価なモデル)の車両本体価格は、200万円前後からになると見られています。
一部では、装備を最小限に絞ることで200万円をわずかに下回る可能性も示唆されており、市場に大きなインパクトを与える価格となるかもしれません。
この価格設定の背景には、ベース車両とライバル車の存在があります。
現行ライズのガソリン車のエントリーグレードが約171万円からスタートすることを考えると、ボディの大型化や3列目シートの追加といったコストアップ要因を考慮すれば、約30万円の上乗せとなる200万円という価格は非常に現実的なラインです。
一方で、直接の競合となるトヨタ・シエンタのエントリーグレードが約196万円からであることを踏まえると、ライズスペースもそれに近い価格帯で勝負を挑んでくることは間違いありません。
最上級グレードに位置づけられるハイブリッドモデルにオプションを追加した場合、総額は200万円台後半、およそ270万円前後に達すると考えられます。
それでも、同クラスのミニバンの上級グレードが300万円を超えることを思えば、手頃な価格で手に入る3列シートSUVとして、強い価格競争力を持つことになります。
グレード構成は「X」「G」「Z」の3展開が有力
グレードの構成は、現行ライズの成功事例を踏襲し、基本となる3つのグレードが設定される可能性が高いです。
それぞれのグレードがどのような性格を持つのかを理解することで、ご自身の予算や使い方に合ったモデルを選びやすくなります。
- 「X」グレード(エントリーモデル) 主に、初期費用を最大限に抑えたい方向けのグレードです。装備は必要最小限に絞られますが、その分、最も手頃な価格が魅力となります。法人向けの営業車など、シンプルな仕様で十分な場合にも選ばれるでしょう。
- 「G」グレード(ミドルモデル) 装備と価格のバランスが最も良く、販売の主流になると予想されるグレードです。アルミホイールやディスプレイオーディオ、快適装備などが充実し、多くの方が満足できる内容を備えています。どのグレードにすべきか迷った場合の、中心的な選択肢となります。
- 「Z」グレード(最上級モデル) 内外装の質感を高める加飾パーツや、大径アルミホイール、そして先進の運転支援システムなどを標準で装備する、最上級のグレードです。ライズスペースが持つ魅力を余すところなく味わいたい、こだわりを持つユーザー向けの仕様と考えられます。
パワートレインと駆動方式の組み合わせに注意
グレード選択と合わせて、購入前に必ず確認しておきたいのが、パワートレイン(エンジン種別)と駆動方式の組み合わせです。
現行ライズのラインナップから推測すると、ライズスペースでも注意が必要な制約が存在する可能性があります。
具体的には、優れた燃費性能を誇るハイブリッドモデルは、駆動方式が2WD(前輪駆動)のみに限定される可能性が高いです。
一方で、雪道や悪路での走破性に優れる4WDは、ガソリンターボエンジン搭載車のみで選択可能となる見込みです。
このため、「燃費の良いハイブリッドで、かつ4WDが欲しい」というニーズには応えられないかもしれません。
特に降雪地域にお住まいの方や、ウインタースポーツなどを楽しむ方にとっては、燃費を優先して2WDのハイブリッドを選ぶか、走破性を重視して4WDのガソリン車を選ぶか、という重要な選択を迫られることになります。
この点は、ご自身の生活環境や車の使い方を考慮した上で、慎重に検討すべきポイントです。
購入検討の注意点!知っておくべきこと
非常に魅力的なコンセプトを持つライズスペースですが、購入を具体的に考え始める前に、いくつか冷静に把握しておくべき重要な注意点が存在します。
期待だけで判断してしまうと後悔に繋がる可能性もあるため、以下の3つのポイントをしっかりと確認してください。
全ての情報は「予測」であり確定ではない
まず、最も基本となる注意点ですが、本記事で紹介している発売時期、価格、スペック、デザインに関する情報は、2025年8月19日現在、いずれもトヨタ自動車からの公式発表ではありません。
これらは専門メディアの予測や、これまでの業界の動向から分析された情報です。
したがって、実際の市販モデルでは細部が変更される可能性を十分に考慮する必要があります。
例えば、エクステリアは「ハンマーヘッド」デザインが有力視されていますが、最終的なグリルの形状やライトの意匠は変わるかもしれません。また、200万円前後という予想価格も、今後の原材料費の高騰など社会情勢によっては見直されることも考えられます。
このため、現在の情報はあくまで「購入計画を立てるための参考情報」と捉え、今の車を手放すタイミングなどを決めるのは、必ずトヨタの公式発表を待ってからにすることが賢明です。
トヨタエンブレムを持つ「ダイハツ開発車両」であること
次に、この車の出自と背景を正しく理解しておくことが大切です。
ライズスペースは、トヨタのエンブレムを付けて販売されますが、その設計、開発、生産はダイハツ工業が主体となって行います。
これは「OEM」と呼ばれる形態で、現行のライズとダイハツ・ロッキーの関係と同じです。
この事実は、車の特性を理解する上で重要な意味を持ちます。
例えば、衝突被害軽減ブレーキなどの予防安全機能は、トヨタ車に広く採用される「Toyota Safety Sense」ではなく、ダイハツの「スマートアシスト」が搭載される可能性が高いです。
また、乗り心地や操作性といった車の基本的な性格も、ヤリスクロスのようなトヨタが自社開発したTNGAプラットフォーム採用車とは異なる、ダイハツ独自のDNGAプラットフォームの特性が色濃く反映されます。
もちろん、前述の通り、開発の遅延理由となった認証不正問題の経緯も無視できません。
市場に投入される車は国の基準を改めて満たした、安全性が確認されたものであることは大前提です。
実際に、出荷が停止されていた現行ライズのハイブリッド車も2024年7月に生産が再開されており、プロセスが機能していることの証左とも言えます。
ただし、一部のユーザーにとっては、この開発背景が将来的な信頼性やリセールバリューを考える上での一つの判断材料になる可能性はあります。
あなたの生活に「3列目シート」は本当に必要か
最後に、そして最も重要なのが、ご自身の生活スタイルとライズスペースの特性が本当に合致しているかを見極めることです。
7人乗れるという機能は大きな魅力ですが、そのために支払う対価(5人乗りより高い車両価格や、わずかに劣る燃費性能)に見合うだけの使用頻度があるか、冷静に自問自答してみましょう。
- ライズスペースが最適な例:「普段は夫婦と子供2人で乗るが、月に数回は祖父母も乗せて出かけたい。でも、ミニバンのように大きな車は毎日運転したくない」という方。
- ミニバンの方が適している例:「まだ小さい子供がいて、チャイルドシートの乗せ降ろしや、両親の送迎が多い」という場合、床が低くパワースライドドアを備えるシエンタやフリードの方が、日々の利便性は格段に高いでしょう。
- 5人乗りSUVで十分な例:「多人数で乗る機会は年に1〜2回程度。それよりも燃費の良さや、購入費用を少しでも抑えたい」という場合は、ヤリスクロスや現行ライズの方が経済的で満足度の高い選択となる可能性があります。
3列目シートは、あくまで「必要な人」にとって最大のメリットとなります。
ご自身のカーライフを具体的に想像し、ライバル車の長所とも比較しながら、最適な一台を選択することが後悔のない車選びの鍵となります。
「ライズスペースの発売はいつ?発売日・価格・スペック・注意点の総まとめ」のまとめ
この記事で解説してきたトヨタ新型ライズスペースに関する情報を、最後に箇条書きでまとめます。
- ライズスペースの発売日は2026年夏から2027年頃が有力
- ダイハツの認証不正問題で当初の予定より開発が遅延
- 商標登録済みのため発売中止の可能性は低い
- 現行ライズをベースにした3列シート7人乗りSUV
- 全長は約4.4mで現行ライズより約40cm長くなる
- 全幅は1730mmと予測され3ナンバーサイズになる見込み
- デザインには最新のハンマーヘッド採用の可能性
- パワートレインは1.2Lハイブリッドと1.0Lガソリンターボの2種類
- ハイブリッドの予想燃費はWLTCモードで24km/L前後
- 予想価格はエントリーグレードで200万円前後から
- 直接のライバルはトヨタのシエンタやホンダのフリード
- 現行ライズの弱点である後席の狭さや積載能力を解消
- 室内空間の拡大と多彩なシートアレンジが大きな魅力
- 開発はダイハツが担当しDNGAプラットフォームを採用
- 購入を具体的に検討するには今後の公式発表を待つ必要がある