ジムニーのゲレンデ仕様はださい問題の総まとめ|評判・費用・注意点

ジムニー ゲレンデはださいのかについては、カスタムの質や方向性次第で評価は大きく分かれ、一概にださいとは言えません。しかし、いざカスタムを検討し始めると、ジムニー ゲレンデ ださいといった手厳しい意見も目にするため、本当に自分の選択が正しいのか不安になってしまいますよね。

スポンサードリンク

特に人気のシエラをベースにしたgクラス仕様について、世間の評判はどうなのか。街中でGクラスパクリと言われて恥ずかしい思いをしないか、あるいは本当にダサいと思われないかと、気になる点は尽きないでしょう。

高価なカスタムキットを購入してから後悔しないためにも、事前に考えられるデメリットをしっかりと把握しておくことが何よりも重要です。この記事では、そうした皆様が抱える疑問や不安に一つひとつ丁寧にお答えし、後悔のない選択をするためのお手伝いをしていきます。

記事のポイント
  • 「ださい」と言われる理由と世間のリアルな評判がわかる
  • Gクラス仕様カスタムの具体的な費用と方法を理解できる
  • 後悔しないために知っておくべきメリットとデメリットが明確になる
  • ヒロミさんの事例など参考になるカスタム例を知れる
スポンサードリンク

ジムニー ゲレンデはださいと言われる評判の真相

ジムニー ゲレンデはださいと言われる評判の真相

  • ジムニーゲレンデはださい?ネットでの評判を調査
  • ゲレンデ仕様は恥ずかしい?周囲のリアルな意見
  • Gクラスのパクリ?模倣と言われる理由を解説
  • ジムニーシエラはベース車としてださいのか?
  • Gクラス仕様の評判と後悔しないためのポイント
  • ゲレンデ仕様がなぜださい?考えられるデメリット

ジムニーゲレンデはださい?ネットでの評判を調査

ゲレンデ仕様に対する評判の比較
肯定的な意見 (カッコいい派) 否定的な意見 (ださい派)
  • カスタムとしての完成度が高い
  • 遊び心があって個性的
  • 本家にはない軽快さと重厚感の融合
  • オーナーのこだわりと愛情を感じる
  • 本物のGクラスを知っていると違和感がある
  • 模倣(パクリ)に見えてしまう
  • 費用対効果が中途半端に感じる
  • ジムニー本来のデザインの方が良い

結論から言うと、ジムニーのゲレンデ仕様に対する評判は賛否両論です。しかし、X(旧Twitter)やInstagram、自動車専門SNS「みんカラ」などの声を広く調査すると、カスタムとしての完成度やオーナーの個性を評価する肯定的な意見が数多く見受けられます。

もちろん、「ださい」と感じる意見も根強く存在しますが、それはカスタムの方向性や完成度、そして見る人のクルマに対する価値観によって大きく左右されるのが実情です。

なぜ意見が分かれるのか?

意見が対立する最大の理由は、それぞれのクルマに対する価値観の違いにあります。オリジナル(純正)の状態を尊重し、そのクルマ本来の良さを愛でる「オリジナル志向」の方から見れば、他のクルマを模倣するカスタムは受け入れがたいものかもしれません。一方で、クルマを自己表現のキャンバスと捉え、自分だけのスタイルを作り上げることに喜びを感じる「カスタム志向」の方にとっては、ゲレンデ仕様は非常に魅力的でクリエイティブな選択肢となります。

【ネット上のリアルな声】

肯定的な声:「実物を見たら存在感がすごくて欲しくなった!」「ジムニーだからこそのGクラス風がいい。本気すぎないのがオシャレ。」「遊び心があって最高。オーナーのこだわりを感じる。」

否定的な声:「本物を知っていると、どうしても違和感がある…」「カスタム費用を考えると中途半端に感じてしまう。」「オリジナルのデザインが秀逸なのに、もったいない。」

このように、様々な意見が飛び交うこと自体が、ジムニーのゲレンデ仕様が多くの人々の関心を集める、注目度の高いカスタムであることを物語っています。

ゲレンデ仕様は恥ずかしい?周囲のリアルな意見

ゲレンデ仕様は恥ずかしい?周囲のリアルな意見

「ゲレンデ仕様は恥ずかしい」という意見は、主に本物のメルセデス・ベンツGクラスとの絶対的な格差から生まれることが多いようです。ご存知の通り、Gクラスは新車価格が1,200万円を超える高級車であり、そのステータス性やブランドイメージは唯一無二のものです。

そのため、特にGクラスが数多く走っている都市部などでは、「本物の隣に並んだら気まずい」「ロレックスのコピーをしているように見える」といった、見栄や虚栄心に対する厳しい意見も聞かれます。これは、ジムニーのカスタムが「Gクラスに見せかけようとしている」と捉えられた場合に、「身の丈に合っていない」と感じる心理が働くためです。とりわけ、ベンツのエンブレムを装着している車両に対しては、その傾向が顕著になります。

ただ、これはあくまで一部の意見です。逆に「旦那さんが本物のゲレンデで、奥さんがゲレンデ仕様のジムニーなら面白い」といった声や、「リスペクトを込めたパロディとして楽しむならアリ」という肯定的な意見も少なくありません。要は、オーナーがどういう気持ちで乗っているかが重要だと言えますね。

周囲の目を気にして萎縮するのか、それとも自身の個性を貫き、唯一無二のスタイルを楽しむのか。最終的には、オーナー自身の価値観によるところが大きいでしょう。

Gクラスのパクリ?模倣と言われる理由を解説

Gクラスとジムニーゲレンデ仕様のデザイン比較
デザイン要素 解説
スクエアボディ 両車のデザインの根幹。機能性を追求した箱型のフォルムがカスタムの親和性を高めている。
フロントグリル Gクラスを象徴する横フィンのデザインや、AMGモデル風の縦フィングリルを多くのキットが再現。
ボンネットウインカー ボンネット両肩に配置された特徴的なウインカー。これを再現するパーツが模倣感を強める一因。
エンブレム ベンツのエンブレムを装着すると「パクリ」と見なされやすいが、キット自体には通常付属しない。

ジムニーのゲレンデ仕様が「Gクラスのパクリ」と揶揄される背景には、その極めて高いデザインの類似性が挙げられます。Gクラスを象徴するスクエアなボディ形状、力強いフロントグリル、ボンネット脇のウインカーなどを忠実に再現したキットが多く、自動車に詳しくない人が見ればGクラスそのものと見間違えるほどの完成度を誇るものも存在します。

この高い再現性こそがカスタムの最大の魅力である一方、「オリジナリティがない」「虎の威を借る狐のように見える」といった批判の原因にもなっているのです。

エンブレム装着と商標権

時折、ベンツのスリーポインテッド・スターのエンブレムを装着した車両も見かけますが、これ自体が直ちに違法となるわけではありません。日本の商標法では、他人の登録商標を「業として」「指定商品・役務について」使用した場合に権利侵害となります。個人が趣味の範囲で自身の所有物に取り付けて楽しむだけであれば、これらの要件を満たさないため、メーカーが訴訟を起こすようなケースは極めて稀です。(参考:特許庁「商標権の効力」

ただし、その車両をベンツと偽って中古車市場で販売するなど、商標を利用して商業的な利益を得る行為は明確な違法行為となります。注意が必要です。

多くの良心的なカスタムキットメーカーは、ベンツのエンブレムを付属・販売していません。あくまで「Gクラス風」のデザインを楽しむのが本筋であり、エンブレムの装着はオーナー個人の倫理観と判断に委ねられているのが現状です。

「パクリ」と感じるかどうかは個人の主観に過ぎませんが、単なる模倣で終わらせず、カラーリングやホイール選びでジムニーらしさを残したカスタムを施すことが、否定的な意見を払拭する一つの方法かもしれません。

ジムニーシエラはベース車としてださいのか?

ジムニーシエラはベース車としてださいのか?

「シエラをベースにするのはダサい」「シエラのイメージが落ちる」という意見が一部で見られますが、これは大きな誤解です。むしろ、ゲレンデ仕様のカスタムにおいては、ジムニーシエラ(JB74)こそが最も合理的で完成度の高いスタイルを実現できる最適なベース車両と言えます。

その最大の理由は、軽自動車のジムニー(JB64)とのボディサイズの差にあります。

ジムニー vs ジムニーシエラ スペック比較

項目 ジムニー (JB64) ジムニーシエラ (JB74) 備考
規格 軽自動車 小型乗用車 税金などの維持費に差が出る
全長 3,395mm 3,550mm バンパー形状による差
全幅 1,475mm 1,645mm 170mmの差が重要
排気量 658cc 1,460cc 走行性能に差が出る

最も重要なのが全幅です。ジムニーシエラは、純正で装着されている樹脂製のワイドなオーバーフェンダーにより、軽自動車のジムニーよりも170mmも幅が広くなっています。このどっしりとしたスタンスこそが、Gクラスのような迫力を生み出す源泉なのです。

軽自動車のジムニーで同じ迫力を出そうとすると、後付けで大きなフェンダーを取り付けることになり、車幅が軽自動車の規格(1,480mm未満)を超えてしまいます。その場合、管轄の運輸支局で普通車登録への「構造等変更検査」という手続きが必要になり、余計な手間と費用が発生します。(参照:国土交通省 自動車検査・登録ガイド「構造等変更検査」

実際に、後述するDAMDの「little G.」をはじめとする人気のカスタムキットの多くは、ジムニーシエラをベースに設計されています。この事実こそが、シエラがカスタムベースとして優れている何よりの証拠です。

結論として、「シエラがダサい」のではなく、「シエラだからこそ、より自然で、よりリアルなゲレンデ仕様が作れる」というのが正しい認識と言えるでしょう。

Gクラス仕様の評判と後悔しないためのポイント

後悔しないためのカスタム前チェックリスト
チェック項目 確認すべきポイント
① 理想のスタイルの明確化 都会的なラグジュアリー仕様か、ワイルドなオフロード仕様かなど、完成形のイメージを固める。
② 信頼できるメーカー選び 安価な海外製ではなく、品質やフィッティングに定評のある国内メーカーのキットを選ぶ。
③ トータルでのカスタム計画 グリルだけなど中途半端にせず、バンパーやフェンダー、足回りまで含めた全体のバランスを考える。
④ 専門ショップへの相談 実績豊富なプロに相談し、複数のショップから見積もりを取って、費用と作業内容を比較検討する。

これまで見てきたように、Gクラス仕様の評判は様々で、見る人の価値観によって評価が大きく分かれます。だからこそ、高額な費用と時間をかけてカスタムに踏み切ってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。

カスタムで後悔する最も多いパターンは、「中途半端なカスタム」「安価なパーツ選びによる品質トラブル」です。例えば、費用を抑えることだけを考えて素性の知れない安価な海外製のキットを選んだ結果、パーツのフィッティングが悪く(チリが合わない)、隙間から雨水が侵入したり、走行中に異音が発生したりするケースがあります。結局、修正に余計な費用と時間がかかってしまい、満足度も大きく低下します。

また、グリルだけを交換するなど、一部だけのカスタムは全体のバランスを崩し、「取って付けた感」が出てしまいがちです。これが「ださい」と言われる典型的な原因の一つにもなります。

後悔しないためには、まず「自分はどんなスタイルにしたいのか」という完成形を明確にイメージすることが何よりも大切です。そして、品質に定評のある信頼できるメーカーのキットを選び、予算が許す限りトータルでカスタムすることをおすすめします。経験豊富なプロのカスタムショップに相談し、メリットだけでなくデメリットもしっかりと聞いた上で計画を立てることが、成功への最も確実な近道ですよ。

ゲレンデ仕様がなぜださい?考えられるデメリット

ゲレンデ仕様カスタムの主なデメリット一覧
カテゴリ 具体的な内容
費用面 パーツ代、塗装代、工賃、追加カスタム費など、総額で高額な費用が発生する。
性能・実用面 重量増による燃費の悪化や走行性能の変化。乗り心地の硬化や洗車の手間が増える可能性。
法律・維持面 カスタム内容により構造変更申請が必要。車検非対応のリスク。修理費の高騰やリセールバリュー低下の可能性。
心理・社会面 良くも悪くも目立つため、周囲の視線が気になる場合がある。「パクリ」等の否定的な意見を向けられる可能性。

ゲレンデ仕様カスタムの華やかな魅力の裏には、当然ながらいくつかの現実的なデメリットも存在します。これらを事前に理解し、許容できるかを冷静に判断しておくことが、後悔を避けるために不可欠です。「ださい」という一部の評価も、実はこれらのデメリットから来るネガティブな印象が影響している場合があります。

ゲレンデ仕様を検討する上での主なデメリット

ここでは、特に知っておくべき4つのデメリットを詳しく解説します。

1. 避けて通れない高額な費用

最も大きなハードルは費用面です。パーツキット本体だけでなく、未塗装パーツをボディ同色に仕上げるための塗装代や、専門ショップに依頼する際の取り付け工賃が必要です。さらに、外観の迫力に合わせるためにタイヤやホイールまで交換すると、総額で100万円を超えてくることも珍しくありません。この金額をどう捉えるかが、最初の分かれ道となります。

2. 性能面・実用性への影響

カスタムは、基本的に見た目の変更が主目的であり、走行性能が向上するわけではありません。むしろ、フロントバンパーやオーバーフェンダーなどのパーツ装着による重量増で、燃費が悪化したり、加速性能がわずかに変化したりする可能性があります。また、大径タイヤへの変更やリフトアップは、乗り心地の硬化や、高速走行時の安定性に影響を与えることも考慮すべきです。実用性よりもスタイルを優先する覚悟が求められます。

3. 法律・車検の問題とリセールバリュー

前述の通り、カスタム内容によっては「構造等変更検査」が必要になる場合があります。また、使用するパーツや取り付け方によっては、保安基準に適合せず車検に通らないリスクもゼロではありません。さらに、売却時のリセールバリューも注意点です。ゲレンデ仕様は特定の層には人気ですが、カスタムは個人の趣味の領域であるため、万人受けはしません。そのため、必ずしもプラス査定になるとは限らず、むしろマイナス査定になる可能性もあることを理解しておく必要があります。

4. 日々のメンテナンスの手間と周囲の目

複雑な形状のバンパーやオーバーフェンダーは、洗車がしにくくなったり、狭い場所での運転に気を使ったりする場面が増えるかもしれません。また、万が一パーツを破損した場合、修理費が高額になったり、部品の入手に時間がかかったりするリスクもあります。そして、良くも悪くも非常に目立つため、常に周囲からの視線を感じることになります。これを優越感と捉えるか、プレッシャーと捉えるかも重要なポイントです。

これらのデメリットを許容できるか、事前によく考える必要があります。特に費用面は大きなハードルとなるため、無理のない予算計画を立てることが何よりも重要です。

ジムニー ゲレンデはださいを覆すカスタム術

ジムニー ゲレンデはださいを覆すカスタム術

  • 人気のゲレンデキットにはどんな種類がある?
  • ゲレンデ仕様の値段と満足度をリアルに比較
  • ゲレンデ仕様の中古車選びで失敗しないコツ
  • ゲレンデコンプリートカーの価格とメリットは?
  • 話題のゲレンデ仕様!ヒロミさんのカスタム例
  • ゲレンデ仕様以外のおすすめカスタムスタイル
  • ジムニーはださい?いいえ、カスタムは自己満足

人気のゲレンデキットにはどんな種類がある?

人気のゲレンデキットにはどんな種類がある?

ジムニーのゲレンデ化を実現するためのカスタムキットは、国内外の様々なアフターパーツメーカーからリリースされています。それぞれデザインの方向性やコンセプト、価格帯が異なるため、自分の理想とするスタイルや予算に合ったキットを選ぶことが可能です。ここでは特に人気が高く、信頼性にも定評のある代表的なキットをご紹介します。

メーカー キット名(シリーズ名) デザインコンセプトと特徴 価格帯の目安(税抜)
DAMD(ダムド) little G. シリーズ ジムニーのゲレンデ化カスタムの火付け役であり、最も知名度が高いシリーズ。伝統的なGクラスを再現した「TRADITIONAL」や、Gクラス4×4²を彷彿とさせる冒険的な「AVENTURA」など、複数のラインナップを展開。品質とデザイン性のバランスに優れる。(DAMD公式サイト 約40万円~60万円
Liberty Walk G mini 「LB-WORKS」で知られる、ビス留めのオーバーフェンダーが特徴的なスタイル。ノーマルとは一線を画す、ワイルドでアグレッシブなシルエットを構築する。強烈なインパクトとオリジナリティを求めるユーザーから絶大な人気を誇る。 約50万円~
WALD(ヴァルド) BLACK BISON EDITION メルセデス・ベンツなどの高級車チューニングで世界的に有名なWALDが手掛けるシリーズ。「黒い猛牛」をコンセプトに、攻撃的かつラグジュアリーなデザインを追求。AMG G63のパナメリカーナグリルを彷彿とさせる縦フィンのグリルが象徴的。 約60万円~
AERO OVER G62 / G62S 比較的リーズナブルな価格設定が魅力のキット。純正のフェンダーを活かしつつ、バンパーやグリルの交換でGクラスの雰囲気を巧みに再現する。コストを抑えながらゲレンデ化を楽しみたいユーザーに支持されている。 約30万円~

これらのキットは、主にフロントバンパー、グリル、オーバーフェンダーなどが基本セットになっています。メーカーによっては、サイドステップやリアルーフスポイラー、特徴的なボンネットウインカーなどもオプションで用意されており、トータルでコーディネートが可能です。

どのキットを選ぶかによって完成するスタイルが劇的に変わるため、各メーカーのウェブサイトでデモカーの写真などをじっくり比較検討し、自分の理想に最も近いものを見つける時間も、カスタムの醍醐味の一つです。

ゲレンデ仕様の値段と満足度をリアルに比較

ゲレンデ仕様の値段と満足度をリアルに比較

ゲレンデ仕様カスタムにかかる費用は、カスタム内容によって大きく変動します。ここでは、具体的な費用の内訳を複数のプランでシミュレーションし、オーナーの満足度について掘り下げてみましょう。

費用の内訳シミュレーション

総費用は、主に「パーツキット代」「塗装代」「取り付け工賃」、そして見た目のバランスを整えるための「タイヤ・ホイール代」で構成されます。

項目 エントリープラン スタンダードプラン ハイエンドプラン
パーツキット本体 約30万円 約50万円 約80万円
塗装代 約15万円 約25万円 約40万円
取り付け工賃 約10万円 約20万円 約30万円
タイヤ・ホイール代 約10万円 約20万円 約50万円以上
カスタム費用合計 約65万円 約115万円 約200万円以上

このように、車両代とは別に最低でも65万円程度、本格的にこだわれば200万円以上の費用がかかる、決して安価ではないカスタムです。

費用対効果とオーナーの満足度

オーナーの満足度は、必ずしもかけた費用に正比例するわけではありません。しかし、実際にコンプリートカーを400万円以上で購入したオーナーからは、「どこへ行っても注目される優越感がたまらない」「ノーマルとの圧倒的な差別化ができて満足している」といった肯定的な声が聞かれます。

高額な費用をかけてでも手に入れたいと思わせるだけの、「所有する喜び」「個性を表現する満足感」「同じ趣味を持つ仲間とのコミュニケーションのきっかけ」といった、プライスレスな価値がこのカスタムにはあると言えるでしょう。重要なのは、無理のない予算計画の中で、自分が最も満足できるスタイルとクオリティを追求することです。

ゲレンデ仕様の中古車選びで失敗しないコツ

中古ゲレンデ仕様 チェックポイント
項目 確認内容
① 販売店 ジムニーカスタムの実績は豊富か。保証やアフターサービスは充実しているか。
② ベース車両 修復歴の有無(最重要)。エンジン、ミッション、足回りの状態。第三者機関の鑑定書の有無。
③ カスタム品質 使用されているキットのメーカー。パーツのフィッティング精度(チリが合っているか)。塗装の質(ムラや垂れがないか)。
④ 合法性 保安基準に適合しているか。「このままの状態で車検に通るか」を明確に確認する。

「新車からカスタムするのは予算的に厳しい…」という方にとって、すでにカスタム済みのゲレンデ仕様中古車は非常に魅力的な選択肢です。しかし、通常の車両以上に注意深くチェックしないと、購入後に思わぬトラブルに見舞われる可能性があるため、選び方を間違えると大きな後悔に繋がりかねません。

賢く、そして安心して理想の一台を手に入れるためには、以下の3つの極意を必ず実践しましょう。

中古ゲレンデ仕様選び 3つの極意

  1. 信頼できる販売店を徹底的にリサーチする
    最も重要なのが店選びです。ジムニーのカスタム実績、特にゲレンデ化の施工事例が豊富な専門店を選びましょう。ウェブサイトやSNSで過去の販売車両や作業ブログなどをチェックし、技術力やセンスを確認します。また、購入後の保証やアフターサービスが充実しているかどうかも、信頼できる店かどうかを判断する重要な基準です。
  2. ベース車両の状態をプロの目でチェックする
    外装の綺麗さに惑わされてはいけません。クルマの骨格部分にダメージが及ぶ修復歴の有無は最重要項目です。可能であれば、JAAA(日本自動車鑑定協会)などの第三者機関による鑑定書が付いている車両を選ぶと安心感が高まります。エンジン音、ミッションの変速ショック、オイル漏れの有無、足回りの異音など、基本的な機関系の状態も必ず確認しましょう。
  3. カスタム内容の詳細と合法性を明確にする
    「どこのメーカーのキットが使われているか」「取り付けや塗装は丁寧に行われているか」を細かくチェックします。そして最も重要なのが、「この状態で車検に適合しますか?構造変更申請は必要ですか?」と販売店に明確に確認することです。曖昧な返答をするような店からは、購入を避けるのが賢明です。

中古車市場では、登録済み未使用車に近い極上車が、新車からカスタムする総費用よりも高値で取引されているケースも少なくありません。価格の安さだけで飛びつかず、車両の状態とカスタムの品質をじっくりと見極める冷静な目が、失敗しないための最大のコツです。

ゲレンデコンプリートカーの価格とメリットは?

コンプリートカー購入のメリット・デメリット
メリット (利点) デメリット (注意点)
  • 手間や時間をかけずに完成車が手に入る
  • プロによる高品質な仕上がりが保証される
  • 個別に揃えるより総額が割安な場合が多い
  • 車両代とカスタム費用をローンで一本化できる
  • 完成済みのためカスタムの自由度が低い
  • 細かな仕様変更(ホイールなど)が難しい場合がある
  • 自分の手で作り上げる楽しみはない
  • ショップによって価格や品質に差がある

「パーツ選びやショップ探しに時間をかけられない」「プロが仕上げた完璧なクオリティの一台が欲しい」という方には、コンプリートカーの購入が最も合理的で満足度の高い選択肢です。コンプリートカーとは、カスタムショップがあらかじめゲレンデ仕様に仕上げて販売する「完成品」の車両を指し、多くのメリットがあります。

コンプリートカーの4大メリット

  1. 圧倒的な手軽さと時間短縮
    パーツ選び、塗装、取り付けといった複雑で時間のかかるプロセスが一切不要です。ショップに行けば、完成されたデモカーのような車両を、そのまま契約して乗って帰ることができます(※納期はショップの在庫状況によります)。
  2. 保証されたプロのクオリティ
    経験豊富なプロが、パーツのバランスや取り付け精度(チリ合わせ)、塗装品質までこだわり抜いて製作するため、非常に美しい仕上がりが期待できます。パーツの相性問題や取り付けに関するトラブルの心配もありません。
  3. トータルで見て割安な価格設定
    ショップがパーツを大量に仕入れたり、作業を効率化したりすることで、車両本体、パーツ代、工賃を個別に支払うよりも、合計金額が割安に設定されていることが多くあります。
  4. ローンの手続きがシンプル
    通常、高額なカスタム費用は金利の高いフリーローンなどを利用する必要がありますが、コンプリートカーなら車両代とカスタム費用をまとめて金利の低い自動車ローンに組み込めます。これにより、資金計画が立てやすく、月々の支払い負担も軽減できます。

コンプリートカーの価格相場

価格はベース車両(新車/中古車、ジムニー/シエラ)やカスタム内容によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。

  • 新車コンプリートカー:約300万円 ~ 450万円
  • 中古車コンプリートカー:年式や走行距離によりますが、新車ベースより数十万円安く手に入る可能性があります。

デメリットとしては、すでに完成されているため、ホイールのデザインだけ変えたいといった細かな仕様変更が難しい場合がある点が挙げられます。しかし、手間なく確実にクオリティの高い一台を手に入れたい方にとっては、これ以上ないほど合理的な選択肢と言えるでしょう。

話題のゲレンデ仕様!ヒロミさんのカスタム例

ヒロミさんのジムニーシエラ カスタム概要
カスタム項目 内容
ベース車両 スズキ ジムニーシエラ (JB74) JCグレード
外装キット DAMD「little G.」などをベースに使用
ボディカラー 純正色から「ポーラーホワイト」へ全塗装
内装 ダイヤモンドステッチ入りの黒の革調シートカバーに変更
足回り ショックアブソーバー交換、2インチリフトアップ

ジムニーのゲレンデ仕様カスタムの知名度とポジティブなイメージを大きく高めた一因として、タレントのヒロミさんの事例が挙げられます。DIYの達人としても知られるヒロミさんが、自身のYouTubeチャンネル「Hiromi factory チャンネル」でジムニーシエラをGクラス風にフルカスタムし、奥様の松本伊代さんにプレゼントした企画は、累計で数百万回再生されるなど大きな話題となりました。

ヒロミさんのカスタム詳細

  • ベース車両:スズキ ジムニーシエラ(JB74) JCグレード
  • 使用キット:DAMD(ダムド)製の「little G.」などをベースに、細部までこだわってカスタム
  • カラー:元の純正色「シフォンアイボリーメタリック」から、高級感のある「ポーラーホワイト」へ全塗装
  • 内装:純正のファブリックシートから、Gクラスを彷彿とさせるダイヤモンドステッチ入りの黒の革調シートカバーに変更
  • その他:乗り心地改善のためのショックアブソーバー交換、2インチのリフトアップ、そしてフロントグリル中央にはベンツのスリーポインテッド・スターのエンブレムを装着

このカスタムは、単なるパーツの取り付けに留まらず、全塗装や内装の変更まで行った非常に高いクオリティのもので、視聴者からは「クオリティ高すぎ」「愛情がすごい」「ここまでやると本当にカッコいい」といった称賛の声が多数寄せられました。

ヒロミさんの事例は、「本物ではない」という点を理解した上で、クルマを愛情込めてカスタムすることの楽しさや、リスペクトを込めたパロディとして楽しむことの魅力を多くの人に示しました。「本物じゃなくてもイイ」「逆にこれがイイ」といった肯定的な意見を広め、ジムニーカスタム全体の可能性を押し上げた好例となっています。

ゲレンデ仕様以外のおすすめカスタムスタイル

ジムニー代表的カスタムスタイル比較
スタイル名 コンセプト 主なカスタムパーツ
本格オフロード仕様 ジムニー本来の悪路走破性を極限まで高めるスタイル。 リフトアップ、大径M/Tタイヤ、スチールバンパー、ウインチ
レトロ・クラシック仕様 旧型ジムニー(JA11等)を彷彿とさせる、懐かしくお洒落なスタイル。 旧ロゴグリル、細身タイヤ、スチールホイール、レトロなボディカラー
ミリタリー仕様 軍用車をイメージした、無骨で機能美あふれるスタイル。 マット塗装、ルーフキャリア、スコップ、ジェリカン(携行缶)

ゲレンデ仕様は非常に個性的で魅力的ですが、ジムニーが持つカスタムの可能性はそれだけではありません。もしゲレンデ仕様が「少し自分の好みとは違うかも…」と感じたなら、他にも素晴らしいカスタムスタイルがたくさんあります。ここでは代表的な3つの方向性を紹介します。

1. 本格オフロード仕様

ジムニー本来の武器である悪路走破性をさらに高める、最もジムニーらしいスタイルです。岩場や泥濘地でも突き進めるよう、大径のマッドテレンタイヤを装着し、それに合わせてサスペンションを交換して2〜3インチリフトアップするのが基本。障害物からボディ下部を守る頑丈なスチールバンパーや、スタック(動けなくなること)からの脱出に役立つウインチ、夜間の視界を確保するLEDライトバーなどを装備し、どこへでも行ける究極のタフネスマシンを目指します。

2. レトロ・クラシックスタイル

角張ったデザインが人気だった2代目ジムニー(JA11など)を彷彿とさせる、ノスタルジックでお洒落なスタイルです。現行モデルのグリルを、SUZUKIの旧ロゴが入ったデザインのものに交換するのが定番。タイヤはあえて細身のものを選び、スチール製のクラシカルなデザインのホイールを合わせます。ボディカラーも当時の純正色(デザートベージュやパステルカラーなど)を選ぶことで、まるでタイムスリップしたかのような、唯一無二の雰囲気を演出します。

3. ミリタリー(軍用車)スタイル

Gクラスのルーツも軍用車ですが、こちらはより無骨で機能美あふれるスタイルです。ボディカラーは光の反射を抑えるオリーブドラブやサンドベージュ、タンカラーなどのマット(艶消し)塗装が基本。ルーフキャリアにはスコップやジェリカン(燃料携行缶)といった”らしい”アクセサリーを積み、ボディサイドには迷彩柄のステッカーを貼るなど、サバイバル感あふれるディテールが特徴です。人と被らない、ワイルドなスタイルを求める方に人気です。

ライター
車の先生

ゲレンデ仕様という一つのゴールにこだわらず、こうした様々なスタイルを比較検討することで、本当に自分が乗りたい、心から愛せるジムニーの姿が見えてくるかもしれません。色々なカスタム事例を見て、イメージを膨らませる時間も楽しんでみてくださいね。

「ジムニーのゲレンデ仕様はださい問題の総まとめ|評判・費用・注意点」のまとめ

  • ジムニーのゲレンデ仕様に対する評価は賛否両論だが肯定的な意見も多い
  • 「ださい」や「恥ずかしい」という意見は主に本物のGクラスとの比較から生まれる
  • パクリや模倣と言われることもあるが個人の趣味の範囲であれば違法ではない
  • カスタムベースには迫力と完成度を両立しやすいジムニーシエラが最適
  • 後悔しないためには中途半端なカスタムや安価なパーツ選びは避けるべき
  • デメリットとして高額な費用や車検の問題、性能面への影響などが挙げられる
  • DAMDやLiberty Walkなど様々なメーカーから個性的で人気のキットが販売されている
  • カスタム総費用は車両代とは別に約65万円から200万円以上が現実的な目安
  • 中古車を選ぶ際は信頼できる販売店でベース車両の状態と合法性の確認が必須
  • コンプリートカーは手間なく高品質な一台を割安に手に入れられる賢い選択肢
  • タレントのヒロミさんの事例はカスタムの楽しさとポジティブな評価を社会に広めた
  • ゲレンデ仕様以外にも本格オフロードやレトロスタイルなど多様なカスタムが存在する
  • どのような評判があっても最終的にはオーナー自身の満足感が最も重要
  • メリットとデメリットを天秤にかけ十分に理解し納得した上で決断することが大切
  • 結論としてジムニーのカスタムはルールを守った上での最高の自己満足の世界である