シエンタ7人乗りは狭い?大人は15分が限界!実測と解決策

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シエンタの7人乗りは狭いのか?結論から言うと、大人が快適に乗れるのは「片道15分まで」が限界です。
しかし、この「狭さ」の真実を理解し、割り切って使えるかどうかが、購入後に後悔しないための最大の分かれ道となります。

こんにちは。CAR LIFE LABO運営者の「亮太」です。ファミリーカーとして大人気のシエンタですが、購入を検討する際にどうしても気になるのが「7人乗りは本当に狭いのか」という点ではないでしょうか。ネットで検索すると「シエンタの7人乗りは狭いからやめとけ」といった口コミや「後悔した」というネガティブな意見を目にして不安になっている方も多いかもしれません。

特に3列目の足元の広さや座り心地、チャイルドシートを載せたときのスペース、フル乗車時の荷物の積載量などは、家族構成やライフスタイルによって許容範囲が大きく異なる部分です。また、ライバルであるフリードや、クラスが上のノアやヴォクシーと比較してどうなのかも気になるところですよね。

この記事では、実際にシエンタの空間設計や使い勝手を徹底的に分析し、どのような人なら満足できて、どのような人は避けるべきなのかを分かりやすく解説していきます。「狭い」という事実を包み隠さずお伝えした上で、それを補って余りあるシエンタの魅力と活用法を提案します。

記事のポイント
  • 大人が3列目に乗車した際のリアルな窮屈さと許容できる限界時間
  • 競合車フリードや上位クラスとの具体的な広さの違いとシエンタのメリット
  • 7人フル乗車時に荷物が積めない問題を解決する具体的な方法
  • 「狭い」というデメリットを理解した上で購入しても後悔しない人の条件
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シエンタの7人乗りは狭い?実寸と3列目の真実

シエンタの7人乗りは狭い?実寸と3列目の真実

まずは結論から言ってしまうと、物理的な寸法としてシエンタの3列目は「狭い」です。これは5ナンバーサイズという限られたボディの中に座席を詰め込んでいる以上、避けられない事実でもあります。しかし、単に「狭い」と切り捨てるのではなく、具体的に「どのくらい狭いのか」「どういうシーンなら使えるのか」という実態を正しく把握することが重要です。ここでは、数値や構造上の特徴からシエンタの空間の真実に迫ります。

シエンタ7人乗りは大人が乗ると狭い?

シエンタ7人乗りは大人が乗ると狭い?

シエンタの7人乗りモデルに大人が乗る場合、包み隠さずに申し上げますと、「快適な長距離ドライブ」を期待するのは物理的に不可能というのが偽らざる現実です。「少し狭いけれど我慢できる」というレベルを超えて、体格によっては「明確な窮屈さ」を感じるでしょう。

これには明確な理由があります。シエンタは日本の道路事情に特化した「5ナンバーサイズ(小型乗用車)」の枠組みで作られており、全長約4.26m、全幅1.695mという限られたスペースの中に、魔法のようなパッケージングで3列シートを成立させているからです。

サイズ感のイメージ

シエンタの全長は、一般的なコンパクトカー(例えばアクアやヤリス)よりわずかに長い程度です。セダンやSUVよりも短いこのスペースに、人を3列並べて座らせること自体が、そもそも物理的な「ウルトラC」なのです。

トヨタの開発エンジニアも、おそらくこの3列目を「大人が長時間くつろぐラウンジ」とは定義していません。あくまで、「普段は最高に取り回しが良いコンパクトカーとして使い、いざという時だけ人を乗せることができる」という**「エマージェンシー(緊急)用」**として割り切った設計を行っています。

したがって、「狭いからダメな車」と判断するのは早計です。「このコンパクトなサイズで7人乗れること自体が奇跡的なメリット」と捉えるか、「狭くて使い物にならない」と捉えるか。それは、あなたがこの車を「常時多人数で使うバス」として見ているか、「便利な予備席付きのワゴン」として見ているかによって、評価が180度変わります。

もし、あなたの想定している使い方が「週末は毎回、大人を含む6~7人でレジャーに出かける」というものであれば、残念ながらシエンタは力不足です。その場合は、迷わずノアやヴォクシー、ステップワゴンなどのミドルサイズミニバンを検討すべきです。しかし、「年に数回の送迎」程度であれば、この「狭さ」は十分に許容できる範囲内のものとなるはずです。

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大人が乗った3列目の頭上と座り心地と足元

大人が乗った3列目の頭上と座り心地と足元

では、具体的に体のどの部分が窮屈に感じるのか、実際に乗り込んだ感覚で深掘りしてみましょう。

足元スペースの現実

まず足元ですが、2列目シートを一番後ろ(最後端)まで下げていると、大人の足を入れるスペースはほぼゼロになります。これでは座ることすらできません。そこで、2列目の住人に協力してもらい、シートを少し前にスライドしてもらう必要があります。2列目を「少し窮屈にならない程度」まで前に出してもらい、ようやく3列目に「拳0.5個~1個分」程度の膝前スペースが確保できるイメージです。

体育座りになる座り心地

次に座り心地ですが、ここが一番のネックかもしれません。シエンタの3列目は床下に薄く格納できる「ダイブイン機構」を採用しているため、構造上、座面のクッションが薄くならざるを得ません。さらに、床の位置が高いため、大人が座ると「体育座り」のように膝がおへその位置近くまで持ち上がった姿勢になります。

ヒール段差の低さが原因

床から座面までの高さ(ヒール段差)が足りないため、太ももの裏が座面から浮いてしまいます。これにより、体重がお尻の骨(坐骨)の一点に集中してしまい、短時間でもお尻が痛くなりやすいのです。これはクッション等では解決しにくい構造的な問題です。

意外と広い頭上空間

一方で、意外と健闘しているのが「頭上のスペース」です。現行モデルの「シカクマル」というデザインコンセプトのおかげで、ルーフが後ろまで四角く伸びています。そのため、座ってしまえば頭が天井につかえることは少なく、視覚的な閉塞感は多少緩和されています。身長175cmくらいまでなら、髪の毛が天井に触れるか触れないか、といったラインで収まります。

実際の口コミはどうか?

カタログの数値やディーラーでの短時間の試乗だけでは見えてこないのが、実際に所有して使い込んでいるオーナーさんたちの「生の声」です。ネット上のレビューサイトやSNS、コミュニティなどから、シエンタ(10系)の7人乗りに関するリアルな口コミを徹底的にリサーチしました。

面白いことに、同じ車について語っているはずなのに、評価は「買ってよかった!」という絶賛と、「失敗した…」という後悔で真っ二つに分かれています。

ネガティブな口コミ(後悔・不満) ポジティブな口コミ(満足・納得)
  • 「大人が乗ると膝が前の席に当たって痛い。体育座りで拷問に近い」
  • 「3列目はエアコンの風が届きにくく、夏は暑くて冬は寒い」
  • 「タイヤの真上に座るから、ロードノイズがうるさくて前の人と会話できない」
  • 「7人乗ったら荷物が本当に何も乗らない。旅行は無理だと悟った」
  • 「乗り降りの際、体をひねる必要があり、腰痛持ちの親には不評だった」
  • 「子供にとっては最高の秘密基地。自分から3列目に乗りたがる」
  • 「年に数回の帰省や、雨の日の送迎だけならこれで十分すぎる」
  • 「普段は床下に完全に隠れるので、5人乗りワゴンのように使えて荷室が広い」
  • 「いざという時に7人乗れるという『保険』がある安心感がすごい」
  • 「狭いけど、このサイズで7人乗れる車は他にないから唯一無二」

これらの口コミを分析すると、満足度を左右している決定的な要因が見えてきます。それは「3列目シートへの期待値」と「乗車する人の体格」の2点です。

低評価になる人の共通点

シエンタを「ノアやヴォクシーを小さくしたミニバン」だと思って購入した人は、後悔する傾向が強いです。「大人も座れるはず」「快適に移動できるはず」という期待を持ってしまうと、現実の狭さとのギャップに苦しむことになります。

高評価になる人の共通点

逆に、シエンタを「荷物がたくさん積めるワゴン車に、オマケで予備席がついている」と捉えている人の満足度は非常に高いです。「基本は畳んでおくもの」という割り切りができているため、使う時だけ恩恵を感じられるのです。

また、体格による限界ラインも見えてきました。多くの口コミで語られているのは、「身長140cm~150cmくらいが快適に座れる境界線」だという点です。小学校高学年から中学生くらいまでのお子様であれば文句は出ないことが多いですが、それを超える大柄な男性が長時間乗るには、やはり厳しいというのがユーザーの総意と言えそうです。

フリードとの比較でわかる室内空間の違い

シエンタ(10系) vs フリード 3列目徹底比較
3列目の居住性 フリードの勝ち
座面に厚みがあり、大人が座っても自然な姿勢がとれる。足元もシエンタより余裕がある。
3列目への移動 フリードの勝ち
6人乗りなら「ウォークスルー」があり、シートを動かさずに3列目へアクセス可能。
荷室の使い勝手 シエンタの勝ち
「ダイブイン格納」で床下に隠れるため、荷室が真四角で広い。フリードは跳ね上げ式で横幅が狭くなる。
シートアレンジ シエンタの勝ち
2列目も畳むとフラットな大空間になり、車中泊や自転車積載に有利。

シエンタを検討する際、必ず比較対象になるのがホンダの「フリード」ですよね。サイズ感も価格帯も近いこの2台ですが、中の作りと設計思想は驚くほど異なります。

ハッキリ言ってしまうと、3列目の「居住性・座り心地」に関してはフリードの圧勝です。

フリードが優れている点(人重視)

フリードの3列目シートは、シエンタよりも厚みがあり、大人が座っても体育座りになりにくい自然な姿勢がとれます。足元の空間も若干余裕があり、長時間の移動でも疲れにくい設計になっています。また、6人乗りモデル(キャプテンシート)なら、2列目の間を通れる「ウォークスルー」があるため、3列目へのアクセスもスムーズです。

シエンタが優れている点(荷物重視)

ではシエンタが劣っているかというと、そうではありません。シエンタの強みは、3列目を使わない時の「荷室の使い勝手」です。フリードは3列目を左右に跳ね上げて格納するため、荷室の横幅が狭くなり、後方視界も少し遮られます。

シエンタのダイブイン格納が凄い

対してシエンタは、3列目を2列目の下に潜り込ませる「ダイブイン格納」を採用しています。これにより、荷室に一切の出っ張りがなくなり、広くて四角い大空間が出現します。ベビーカーやキャンプ道具、自転車などを積む機会が多いなら、シエンタのパッケージングの方が圧倒的に使いやすいでしょう。

ノアやボクシーとの比較

ノアやボクシーとの比較

予算に余裕がある場合、トヨタのラインナップの中でワンサイズ上の「ノア」や「ヴォクシー」も比較対象に入ってくるかもしれません。しかし、これらは「ミニバン」という同じカテゴリでも、クラス(格)が全く異なります。ノア・ヴォクシーは全幅1,730mmの3ナンバーサイズであり、シエンタとは土俵が違うのです。

正直なところ、「室内の広さ」「3列目の快適性」「積載能力」で勝負を挑めば、シエンタはノア・ヴォクシーに完敗します。ノアクラスであれば、大人が3列目に座っても膝前に余裕がありますし、7人乗っても後ろにベビーカーを積むスペースが残ります。

しかし、あえてシエンタを選ぶ理由も確実に存在します。それは「価格」と「運転のしやすさ」、そして意外な「距離感のメリット」です。

比較項目 シエンタ (10系) ノア (90系)
ボディサイズ 全長4.26m × 全幅1.69m

(5ナンバー)

全長4.69m × 全幅1.73m

(3ナンバー)

最小回転半径 5.0m

(小回りが最強)

5.5m

(一般的なミニバン)

車両価格帯 約195万~310万円 約267万~389万円

表の通り、価格差はグレードによっては100万円近く開きます。さらに燃費やタイヤ交換などの維持費を含めると、経済的な負担はシエンタの方が圧倒的に軽くなります。

そして、私が特に強調したいのが、シエンタならではの「手の届く距離感」です。

  • コミュニケーションの密度: ノアクラスになると、1列目と3列目では距離がありすぎて、走行中は大声を出さないと会話が成立しません(上位グレードには会話補助マイクが付くほどです)。対してシエンタは、運転席から普通に話しかけられ、振り返ればすぐに子供の顔が見え、飲み物やお菓子を手渡しできる距離感です。
  • 運転プレッシャーからの解放: 狭い住宅街でのすれ違いや、枠の狭いスーパーの駐車場において、シエンタの取り回しの良さは神レベルです。「大きな車を運転するのは怖い」というママさんでも、シエンタなら軽自動車からのステップアップとして無理なく運転できます。

結論として、「3世代家族で頻繁に遠出するならノア・ヴォクシー」を選ぶべきですが、「普段は少人数で、運転のしやすさとコスパを最優先したい」のであれば、この狭さを許容してでもシエンタを選ぶ価値は十分にあります。

フル乗車時の荷室サイズと積載量の限界

フル乗車時の荷室サイズと積載量の限界

「7人乗っても荷物は積めるの?」という質問に対して、私はいつも「手荷物程度なら何とか」と答えるようにしています。7人全員が乗車するために3列目シートを展開すると、ラゲッジスペース(荷室)は劇的に狭くなります。

具体的に言うと、3列目の背もたれからバックドアの内側までの奥行きは、わずか30cm~35cm程度しか残りません。これはA4サイズのノートを縦に置くと、もうギリギリといった距離感です。さらに厄介なのが、シエンタのバックドアはデザイン上、上に行くほど前傾している点です。床面では30cmあっても、高さのある荷物を積もうとするとガラス部分に干渉してドアが閉まらない、という事態が頻発します。

【警告】ベビーカーユーザーの方へ

最も注意が必要なのがベビーカーです。3列目を使用している状態では、A型・B型を問わず、一般的なベビーカーを折りたたんで積むことは物理的に不可能と考えてください。立てて積むとガラスに当たり、横に倒すと幅が足りません。7人で移動する場合、ベビーカーは置いていく覚悟が必要です。

では、具体的に何が積めて、何が積めないのか。シミュレーション結果をリストにまとめました。

積載OK(日常レベル) 積載NG(旅行・レジャー)
  • スーパーの買い物袋(3~4袋程度)
  • 学生カバン、塾のリュックサック
  • 小型のクーラーボックス(部活の弁当用など)
  • 折り畳み傘や遊び道具(ボールやバット)
  • ベビーカー全般
  • スーツケース(機内持ち込みサイズでも厳しい)
  • ゴルフバッグ
  • キャンプ用品(テントや椅子)
  • スーパーの「買い物かご」(バックドアが閉まらない可能性大)

この現実から導き出される結論は、「7人での宿泊旅行において、7人分の荷物を車内に積むことは不可能である」という事実です。

「足元に置けばいいのでは?」と思うかもしれませんが、前述の通り、足元スペースは乗員の足だけで既にパンパンです。結果として、ボストンバッグなどの大きな荷物は乗員の膝の上に抱えて移動することになります。これは快適性を損なうだけでなく、万が一の衝突時に荷物が凶器となって飛び交うリスクもあり、安全面でも推奨できません。

もし、どうしても7人で荷物を積んで移動する必要がある場合は、後述するルーフボックスの活用や、荷物だけ宅配便で宿に送るといった工夫が必須になります。

長距離は疲れる?大人が乗車できる限界時間

大人がシエンタの3列目に座れる限界時間
~15分
(余裕)
日常の送迎・近所の食事
不満を感じる前に到着するレベル。簡易的な椅子として十分に機能する。
30~40分
(許容範囲)
隣町の買い物・短距離ドライブ
「狭いな」と感じ始めるが我慢できるギリギリのライン。降りた後に背伸びが必要。
1時間以上
(苦痛)
高速道路・旅行・渋滞
体育座りの姿勢で膝とお尻が限界に達する。突き上げとロードノイズで疲労が蓄積し、修行の時間となる。

「じゃあ、具体的に何分くらいなら耐えられるの?」という疑問は、購入検討における最大の懸念点かと思います。私の実体験や、数多くのユーザーレビュー、試乗テストの結果を総合的に分析すると、大人がシエンタの3列目に座って移動できる限界時間は、明確に以下の3段階に分類されます。

  • 【余裕】片道15分以内(日常の足)最寄り駅への送迎や、近所のレストランへの移動など。この程度なら座り心地の悪さを感じる前に目的地に着くため、不満はほとんど出ません。
  • 【許容】片道30分~40分(ギリギリのライン)隣町のショッピングモールへの買い物や、ちょっとしたドライブ。降りた瞬間に「あー、固まった」と背伸びをしたくなるレベルです。ここが我慢の分岐点となります。
  • 【苦痛】1時間以上(修行の時間)高速道路を使った移動や渋滞への巻き込まれ。お尻の痛みと膝の固定された窮屈さが限界に達し、精神的にも辛くなってきます。「まだ着かないの?」という空気が車内に充満し始めます。

なぜ1時間を超えると急激に辛くなるのか。その理由は単なる狭さだけでなく、「3列目特有の過酷な環境」にあります。

疲労を加速させる「揺れ」と「音」

シエンタの3列目シートは、構造上「後輪の真上」に位置しています。そのため、路面の段差や継ぎ目のショック(突き上げ感)がダイレクトにお尻に伝わってきます。さらに、タイヤからのロードノイズも盛大に入ってくるため、1列目の人と会話するには声を張り上げる必要があり、会話に参加できない「孤独感」も疲労の一因となります。

また、後方視界が狭く、常に横揺れを感じやすい位置であるため、普段は車酔いしない人でも、シエンタの3列目では酔いやすくなるリスクが高いです。

もし、帰省やレジャーなどでどうしても1時間以上の移動を7人で行う必要がある場合は、以下の対策を強くおすすめします。

  • 1時間ごとの「強制休憩」: トイレに行きたくなくても必ずPAに寄り、車外に出て体を伸ばす。
  • 公平な「席替えシステム」: 往路と復路で3列目のメンバーを入れ替える(ただし、車酔いしやすい人を3列目にするのはNG)。
  • 「優しい運転」の徹底: ドライバーは急発進・急ブレーキ・急ハンドルを絶対に避け、普段の倍くらい丁寧に運転する。

乗り降りしにくい?2列目の操作性と動線

乗り降りしにくい?2列目の操作性と動線

最後に、3列目へのアクセス性についてです。シエンタの7人乗りは、2列目シートを「タンブル(回転させて前方に跳ね上げる)」させて通路を作ります。

このタンブル操作自体はワンタッチで非常に軽く、力の弱い女性や子供でも簡単に操作できる点は素晴らしい設計です。しかし、開口部の幅や高さには物理的な限界があります。

大人が乗り込む際は、体を小さく屈めて、腰をひねりながら入る必要があります。特に足の大きな男性だと、Cピラー(ドアの後ろの柱)の下部に靴が引っかかりやすく、スムーズな乗降とはいきません。「よっこいしょ」という動作が必ず必要になるため、足腰の弱い高齢者が頻繁に乗り降りするには、少しハードルが高い動線と言えるでしょう。

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狭いシエンタの7人乗りでも後悔しない活用術

シエンタ7人乗りは狭い?大人は15分が限界!実測と解決策

ここまで「狭い」「きつい」という事実を包み隠さずお伝えしてきましたが、それでもシエンタの7人乗りは日本でトップクラスに売れています。それは、この狭さを理解した上で、それを補う賢い使い方やメリットを見出しているユーザーがたくさんいるからです。ここからは、購入後に後悔しないための具体的な活用術や、シエンタを選ぶべき理由を解説します。

購入して後悔する人と満足できる人の違い

購入して後悔する人と満足できる人の違い

シエンタの7人乗りを買って後悔する人と、大満足する人の違いは、ズバリ「3列目の使用頻度」と「乗車メンバー」の想定精度にあります。ご自身がどちらに当てはまるかチェックしてみてください。

後悔しやすい人(ノア/ヴォクシー等を検討すべき)

・毎週末、大人数で遠出やキャンプ、スキーに行きたい

・中学生以上の子供を含む6人家族で、常に全員で移動する

・3列目にもチャイルドシートを常設して使いたい

満足できる人(シエンタが最適解)

・普段はママと子供の3~4人で使用し、3列目は格納して荷室として使う

・お盆や正月に、実家の祖父母を乗せて食事に行くときだけ7人乗りが必要

・部活の送迎で、雨の日だけ近距離の子供の友達を乗せることがある

つまり、シエンタを「基本5人乗り+αの予備席付き」と捉えられる人は満足度が高く、「完全な7人乗りミニバン」として期待してしまうと後悔することになります。

子育て世代におすすめなシートアレンジ法

子育て世代におすすめなシートアレンジ法

子育て世代にとっての最強の使い方は、「普段は3列目を床下にしまって、広大なトランクを持つ5人乗りワゴンとして使う」スタイルです。

シエンタの3列目を格納すると、ベビーカーを畳まずにそのまま載せられたり、子供の自転車(幼児用~低学年用)を積んで公園に行けたりと、驚くほどの積載能力を発揮します。この「日常の使い勝手の良さ」は、3列目が常設されている大型ミニバン以上かもしれません。

そして、「急に子供の友達を家まで送ることになった」「親戚が急に来た」という時だけ、サッと3列目を引っ張り出す。この「いざという時の保険」がある安心感こそが、シエンタ7人乗りの最大の価値なのです。

2列目スライド活用で足元空間を確保するコツ

2列目スライド活用で足元空間を確保するコツ

どうしても大人数で乗らなければならない時は、「車内全体での譲り合い」が必須テクニックになります。

  1. 助手席: ダッシュボードに膝が当たらないギリギリまで前に出す。
  2. 2列目: 助手席の後ろや運転席の後ろのスペースを活用し、可能な限り前にスライドする。
  3. 3列目: こうして全員で捻出した数センチの空間をありがたく使う。

特に「2列目の位置=3列目の快適性」となるので、2列目には比較的我慢強い人か、足の短いお子様を配置するのがポイントです。ドライバーが「みんなちょっとずつ前に詰めてね~」と声をかけることで、車内の雰囲気も良くなります。

荷物が乗らない問題を解決するルーフボックス

荷物が乗らない問題を解決するルーフボックス

「7人乗ると荷物が乗らない」という致命的な弱点を解決する、現実的かつ効果的な裏技があります。それは、ルーフボックスやルーフラックの導入です。

シエンタは全高が約1,695mm(2WD)と、ミニバンの中ではかなり背が低く設計されています。ここに高さ35cm~40cm程度のルーフボックスを取り付けても、全高は約2.1m以内に収まります。

これは、多くの商業施設や立体駐車場の高さ制限(一般的に2.1m)をクリアできる絶妙な高さです。かさばる着替えや遊び道具、濡れたものなどを屋根の上に追い出してしまえば、7人フル乗車でも足元を犠牲にすることなく快適に移動することが可能になります。アウトドア派のファミリーには特におすすめのカスタムです。

狭くても7人乗りを選ぶべきリセールの価値

5人乗り vs 7人乗り 損益シミュレーション
新車購入時の差額 約4万円(7人乗りの方が高い)
※グレードにより異なるが、スマートフォン1台分より安い投資。
売却時の査定アップ額 4万円~10万円以上
中古市場では「7人乗り」の需要が圧倒的に高いため、高値が付きやすい。
結論 実質タダ、またはプラスになる可能性大
使う頻度が低くても、将来の「資産価値」として7人乗りを選んでおくのが経済的に正解。

もしあなたが「普段は少人数だし、安くて広い5人乗り(2列シート車)でいいかな…」と迷っているなら、私はここだけは強く主張させてください。迷わず7人乗り(3列シート車)を選んでおくべきです。

その理由は、使い勝手以前に「お金の話(経済合理性)」として圧倒的に7人乗りが正解だからです。車を将来手放す時の売却価格、いわゆる「リセールバリュー」において、7人乗りと5人乗りでは明確な差がつきます。

新車時の価格差は「誤差」レベル

まず、購入時の価格を見てみましょう。グレードにもよりますが、シエンタの5人乗りモデルと7人乗りモデルの新車価格差は、概ね4万円前後しかありません。iPhoneのストレージ容量を上げるよりも安い金額で、シートが2つ増える計算になります。

売却時に逆転する価値

しかし、数年後に中古車として売却する際、この「4万円の差」はどうなるでしょうか。中古車市場、特にミニバンカテゴリにおいては、「大は小を兼ねる」の法則が絶対的な力を持っています。

中古車市場のリアルな心理

中古でシエンタを探すファミリー層の多くは、「子供が生まれたから」「実家の親を乗せるかもしれないから」という理由で購入を検討します。そのため、検索条件で最初から「3列シート(7人乗り)」にチェックを入れて探す人が圧倒的に多いのです。

結果として、7人乗りモデルは常に需要が高く、相場が下がりにくい傾向にあります。状態にもよりますが、売却時の査定額で新車時の差額(4万円)以上のプラス査定が付くことは珍しくなく、時には10万円以上の差が開くケースさえあります。

つまり、「新車購入時の追加費用は、売る時に全額(あるいはそれ以上)返ってくる実質タダの投資」と考えることができるのです。

「3列目は狭いし、年に1回使うかどうか…」という使用頻度の低さは、リセールにおいては関係ありません。「いざという時に7人乗れる機能が付いている」というスペック自体に資産価値があるのです。迷ったら7人乗りを選んでおけば、金銭的な損をすることはまずありません。

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「シエンタ7人乗りは狭い?大人は15分が限界!実測と解決策」のまとめ

シエンタの7人乗りは、確かに物理的には狭いです。大人が長時間くつろげるラウンジのような空間ではありません。しかし、その狭さは「日本のどこでも走れる扱いやすいボディサイズ」や「圧倒的な荷室の使い勝手」とのトレードオフで手に入れたものです。

3列目を「常用の座席」ではなく「頼れる予備席」と割り切れるなら、これほど日本の道路事情と子育て世帯のニーズにマッチした車は他にありません。あなたのライフスタイルにおいて、その「狭さ」が許容範囲内であれば、シエンタは最高のパートナーになってくれるはずです。ぜひディーラーで実車を確認する際は、ご自身で3列目に座り、2列目をスライドさせて「リアルな狭さ」を体感してみてください。

※本記事のスペック等の数値は、トヨタ自動車公式Webサイトの情報を参照しています。(出典:トヨタ自動車『シエンタ』公式サイト

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