万人受けするデザインを重視するなら後期、個性を求めるなら前期がかっこいいとされます。
プリウス50は前期と後期で外観だけでなく内装や装備に違いがあり、それぞれに魅力があります。内装では色味やディスプレイの有無、ワイヤレス充電の使い勝手などに差が見られ、装備一覧を確認すると安全機能の有無なども比較材料になります。さらに、前期後期それぞれにグレード一覧が存在し、見分け方を知っておくことで中古車選びの際にも役立ちます。中古相場についても年式や装備内容により大きな差が出るため、購入や売却を検討している方は事前の情報収集が重要です。
- プリウス50の前期と後期はデザインの方向性が大きく異なる
- 内装や装備の違いで使い勝手や快適性が変わる
- グレード一覧と見分け方を知ることで中古選びに役立つ
- 中古相場の違いから予算に応じた選択が可能になる
目次
プリウス50の前期後期はどっちがかっこいい?買うなら?違いを比較解説
- 前期と後期ではどっちがかっこいい?
- 前期後期の内装の違い
- 前期グレード一覧
- 前期グレードの見分け方
- 後期グレードの見分け方
- 後期装備一覧
前期と後期ではどっちがかっこいい?
「プリウス50系、後期型のフロントマスクがシャープで好み。前期型も悪くないけど、後期のデザインが洗練されてる感じがする。」
どちらがかっこいいかは個人の好みによる部分が大きいものの、全体的な評価としては後期モデルの方が「洗練されていて万人受けしやすいデザイン」とされることが多いです。
前期モデルは、2015年の発売当初から非常に攻めたデザインを採用しており、フロントマスクは「歌舞伎顔」や「ピエロ」といったインパクトのある形状が特徴でした。リアランプも縦に長いデザインとなっていて、かなり個性的です。これに対して「未来的でかっこいい」と評価する人もいれば、「奇抜すぎる」「落ち着かない」と否定的な意見を持つ人もいました。
一方で、2018年のマイナーチェンジで登場した後期モデルは、前期に比べて落ち着いたデザインに変更されています。フロント周りのバンパーやライト形状はよりシャープでスッキリしており、リアランプも横長の形に変更され、全体的にバランスの良い見た目になりました。この変更により、従来のプリウスファンはもちろん、幅広い層のユーザーから支持されるようになっています。
ただし、前期のデザインを評価する声が消えたわけではありません。インパクトや個性を重視する人にとっては、前期モデルの方が「かっこいい」と感じることもあります。奇抜であっても他と差をつけたい、自分らしさを大切にしたいという方にとっては、むしろ前期モデルの方が魅力的に映るかもしれません。
このように、前期と後期ではデザインの方向性が大きく異なります。前期は個性的、後期はスタイリッシュといったように、自分の好みに合わせて選ぶことが重要です。見た目だけでなく、ボディカラーの選択肢にも違いがありますので、そうした点もチェックしておくと良いでしょう。
最終的には「どっちがかっこいいか」という問いに正解はありません。ただ、万人に受け入れられやすいスマートな印象を重視するなら後期、個性的で他の人と違った車に乗りたい場合は前期がおすすめです。
前期後期の内装の違い
項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
ナビ画面 | 横型ナビ | 縦型11.6インチナビ(Aグレード以上) |
ステアリング加飾 | ホワイト加飾 | ブラック加飾 |
ワイヤレス充電スペース | 標準サイズ | 大型スマートフォン対応に拡大 |
コンソール形状 | 旧デザイン | 新デザイン |
内装の違いに注目すると、前期と後期では細かい点にいくつかの変更が加えられています。ただし、パッと見で大きく印象が変わるような違いではないため、見逃してしまいやすい部分でもあります。
まず、ステアリング周りの加飾カラーが変更されました。前期モデルではホワイトを基調とした明るい配色だったのに対し、後期モデルではブラックに統一され、より落ち着いた印象となっています。これにより、インテリア全体の高級感が増し、長時間の運転でも視覚的に疲れにくい工夫がされています。
「前期モデルでは横型ナビが採用されていましたが、後期モデルのAグレード以上からは縦型11.6インチナビの選択肢が追加されました。」
また、後期モデルのAグレード以上には、11.6インチの縦型タッチディスプレイナビがオプションで設定されるようになりました。このナビはスマートフォンのような直感的な操作が可能で、情報量も豊富です。前期では一部の特別仕様車にしか装備されていなかったため、後期モデルにおける大きな進化点の一つです。
ワイヤレス充電(おくだけ充電)のスペースについても後期では改良され、大型スマホにも対応できる広さになっています。前期モデルでは一部のスマートフォンで充電位置がずれてしまうという声もあったため、実用面での改善が見られるポイントです。
さらに細かい点ですが、センターコンソールの形状もわずかに変更されており、収納スペースの使い勝手が向上しています。特にドリンクホルダーの位置やサイズ、トレイの深さなど、日常使いで地味に便利と感じる部分が改良されているのは嬉しいポイントです。
ただし、前期モデルでも基本的な快適性や機能性に大きな不満はなく、日常使いに困ることはほとんどありません。そのため、ナビや装飾の色などに強いこだわりがなければ、内装の違いだけで選ぶ必要性は低いとも言えます。
このように、内装の違いは「見た目の質感」「装備の拡充」「使い勝手の向上」に関する細かな改良が中心です。デザインや装備にこだわりたい方には後期モデルが適していますが、コストを重視するなら前期でも十分満足できる内容になっています。
前期グレード一覧
グレード名 | 特徴 |
---|---|
E | 燃費性能を追求したエントリーモデル |
S | 基本装備を充実させたスタンダードモデル |
A | 先進安全装備を搭載した上位モデル |
Aプレミアム | 本革シートなど上級装備を備えた最上位モデル |
プリウス50系の前期モデルには、大きく分けて4つの基本グレードが設定されていました。具体的には「E」「S」「A」「Aプレミアム」です。これらに加えて、それぞれのグレードにスポーティーなデザインを加えた「ツーリングセレクション」も用意されており、全体として選択肢が豊富な構成となっています。
「プリウス50系のグレードは大きく分けて『E』『S』『A』『Aプレミアム』の4種類です。」
最もシンプルな装備内容となっているのが「Eグレード」です。コストを重視するユーザー向けで、必要最低限の装備で構成されています。その分価格は抑えられていますが、快適装備や安全装備の一部が非搭載であるため、購入前には内容をよく確認しておく必要があります。
次に「Sグレード」は、標準的な装備がそろった人気の中心的モデルです。多くの中古車市場でも流通量が多く、予算と装備のバランスを重視する方に向いています。Sグレードには「Sツーリングセレクション」もあり、17インチアルミホイールや専用エアロパーツなどが加わり、よりスタイリッシュな見た目に仕上がっています。
「Aグレード」は、Sグレードの上位モデルで、快適装備や安全機能がさらに充実しています。例えば、自動ブレーキやレーダークルーズコントロールなどが標準装備となり、運転支援に関する装備が大きく強化されています。日常的な移動をより安心して楽しみたい方にぴったりです。
最上級の「Aプレミアム」は、本革シートやパワーシート、ナノイーエアコンなど高級装備が揃っており、より上質な室内空間が魅力です。特に長距離運転を快適にしたい方には、このグレードが好まれる傾向にあります。
これらの基本グレードにツーリング仕様が組み合わさることで、装備と価格のバリエーションがさらに広がっています。予算に応じて選びやすいラインナップであると同時に、自分のライフスタイルに合ったグレードを見つけやすい点もプリウス50前期モデルの魅力といえるでしょう。
前期グレードの見分け方
プリウス50前期のグレードは、外観や装備、内装の仕様から見分けることが可能です。中古車市場では、年式や見た目だけでは判別が難しいこともあるため、見分け方を把握しておくと安心です。
まず、最も外観の違いがはっきりしているのは「ツーリングセレクション」と通常グレードの違いです。ツーリングセレクションには、17インチの専用アルミホイールやエアロパーツが装着されており、標準モデルよりもスポーティーな印象があります。また、車高がやや低く見えることもあり、見た目での違いを感じやすいポイントです。
次に注目したいのはライト類の装備です。Aグレード以上のモデルには、LEDヘッドランプやフォグランプが標準装備されており、夜間走行の際にも見分けやすくなります。また、ウィンカーの位置や形状も一部異なるため、チェックする価値があります。
内装面では、グレードによる装飾やシート素材の違いが見分けのヒントになります。Aプレミアムは本革シートが採用されているため、一目で判断しやすい特徴です。SグレードやEグレードはファブリックシートとなっており、ステアリングやドアパネルの加飾も比較的シンプルです。
装備面では、ディスプレイのサイズや機能も重要な判別材料になります。Aグレード以上になると、安全装備として「Toyota Safety Sense」が標準搭載されており、ステアリングスイッチやセンサー周りの仕様に違いが見られます。逆に、Eグレードには一部装備が省かれていることが多く、ディスプレイサイズやエアコン操作部のパネルが簡易的なものになっている場合があります。
このように、外観や内装、装備の特徴を総合的に確認することで、プリウス50前期のグレードをある程度見分けることができます。中古車を選ぶ際には、見た目だけでなく、装備や仕様書にも注目して比較することが、納得のいく一台を選ぶための大きな手がかりになります。
後期グレードの見分け方
プリウス50後期モデルは、前期に比べてグレードごとの違いがわかりやすくなっています。特に「S」「A」「Aプレミアム」の3つのグレードに注目すると、装備内容や外観の違いで見分けることが可能です。
まず、エクステリアから見ていきましょう。外観上のポイントとしては、装備されているホイールのデザインとサイズ、そしてフォグランプの有無が判断材料になります。例えば、Aプレミアムやツーリングセレクションに属する車両は、17インチのアルミホイールを装着しています。一方、Sグレードには15インチのスチールホイールが採用されていることが多く、見た目の印象にも差が出ます。
また、ヘッドライトやフロントグリルの仕上げも確認したいポイントです。Aグレード以上にはLEDのクリアランスランプやアクセサリーランプが搭載されているため、夜間の見た目でも判別しやすくなっています。さらに、リアスポイラーの色がボディと同色で統一されているのはA以上で、Sでは黒色の設定が多く見られます。
内装ではシート素材が大きな違いです。Aプレミアムは本革シートが標準装備されており、ひと目で上級グレードだと分かります。Aは合成皮革、SやEはファブリック仕様となっており、座った瞬間の質感に差を感じやすい部分です。
他にも、シートヒーターやパワーシート、ワイヤレス充電といった細かな装備にも違いがあります。特にAプレミアムは快適装備が充実しているため、運転席まわりのスイッチやパネルの数、ナビ画面の大きさなどから判断できる場合があります。
このように、プリウス50後期のグレードは、内外装の素材や装備の違いをもとに見分けられます。現車を確認する際には、単に価格や年式だけでなく、これらのポイントにも注目することで、グレードを正確に判断することができます。
後期装備一覧
装備項目 | 内容 |
---|---|
ナビゲーション | 11.6インチ縦型ディスプレイ(Aグレード以上) |
ステアリング加飾 | ブラック加飾 |
ワイヤレス充電 | 大型スマートフォン対応に拡大 |
コンソール形状 | 新デザイン |
プリウス50後期モデルは、マイナーチェンジにより装備内容が全体的に向上しており、前期モデルと比べてより安全性や快適性が強化されています。ここでは後期モデルに搭載されている主な装備について、わかりやすく紹介します。
まず、大きな特徴の一つが「トヨタセーフティセンス」の全グレード標準装備です。これには、自動ブレーキ、全車速追従機能付きのクルーズコントロール、車線逸脱警報、オートマチックハイビームなどが含まれています。前期では上位グレードにしか搭載されていなかったこれらの装備が、後期ではすべてのモデルで利用できるようになりました。
さらに、後退時の安全を補助する「リアクロストラフィックアラート」も一部グレードに設定されました。これは、駐車場などで後ろに車を出すとき、左右から接近する車両を検知してドライバーに注意を促す機能です。狭い場所や見通しの悪い場所では非常に役立つ装備といえるでしょう。
室内装備についても、後期モデルは快適性を意識した設計がなされています。例えば、Aグレード以上には11.6インチの縦型ナビがオプションで用意されており、画面が大きく見やすいため、地図や情報表示がスムーズです。また、大型スマホに対応したワイヤレス充電スペースも改善されており、使い勝手が向上しています。
「後期モデルでは、Aグレード以上に縦型11.6インチナビの選択肢が追加されました。」
加えて、Aプレミアムグレードには本革シートや快適温熱シート、さらにベンチレーション(送風)機能も搭載されています。これは、夏の蒸し暑さを軽減し、長時間のドライブでも快適に過ごせるよう配慮された装備です。
外観面でも細かな変更が加えられています。フロントバンパーやヘッドライトのデザインがよりシャープになり、リアのテールランプは横長に変更され、全体的にスポーティーで現代的な印象を持たせる仕上がりとなりました。さらに、LEDウィンカーの採用や、プライバシーガラスの改良も加わっており、見た目だけでなく機能面でも向上が見られます。
このように、プリウス50後期モデルは、見た目の洗練さと同時に、日常の運転をより安全かつ快適にするための装備が多く追加されています。装備の内容をしっかり確認することで、自分に合ったグレード選びや購入判断がしやすくなるでしょう。
プリウス50の前期後期はどっちがかっこいい?買うなら?違いとおすすめモデル
- 買うなら、おすすめグレードは?
- 前期モデリスタ
- 後期Aプレミアム
- 前期の中古相場
- 後期の中古について
- いくらで売れる?
買うなら、おすすめグレードは?
「プリウス50系、Aグレード以上がおすすめ。安全装備が充実していて、快適性も高い。」
プリウス50系を購入する際、前期と後期のどちらが良いか迷う方は多いです。どちらを選ぶかは「価格重視」か「装備重視」かによって判断が分かれます。価格を抑えつつも快適に使いたいなら前期モデルの中でも上位グレード、安全性や最新装備を求めるなら後期モデルが向いています。
前期モデルでおすすめしたいのは「Aグレード」もしくは「Aプレミアム」です。理由は、安全装備や快適装備が充実しており、後期と比較しても大きな不満が出にくいからです。特に2018年式のAグレード以上であれば、価格と装備のバランスが良く、トヨタセーフティセンスも標準装備となっています。中古市場でも比較的多く出回っているため、状態の良い車両を見つけやすいという利点もあります。
一方、後期モデルを選ぶのであれば、Sグレード以上がおすすめです。後期では全グレードにトヨタセーフティセンスが標準装備されているため、前期に比べて安全性能に安心感があります。そのうえで、Sグレードは価格も比較的抑えられており、日常使いにちょうど良い装備内容になっています。さらに快適性を求めるのであれば、Aプレミアムが最上位グレードとして非常に魅力的です。本革シートやベンチレーション機能、ワイヤレス充電スペースなど、上級装備が整っています。
このように考えると、「価格を抑えて装備もある程度欲しい方」には前期のAグレードが、「安全装備を重視しつつ、より新しい年式が欲しい方」には後期のSまたはAグレードが適しています。それぞれのライフスタイルや重視するポイントによって、最適なグレードは異なりますが、迷ったときには「できるだけ上位グレードを選ぶ」ことを意識すると後悔の少ない選択ができるでしょう。
前期モデリスタ
プリウス50前期のモデリスタ仕様は、見た目にこだわりたい方にとって非常に魅力的な選択肢です。モデリスタとは、トヨタが展開するカスタムパーツブランドのひとつで、外装を中心にスタイリッシュなパーツを加えることで、ノーマル車とは一味違う個性を出すことができます。
前期モデルのモデリスタには主に「ICONIC STYLE」と「ELEGANT STYLE」の2種類のデザインパッケージがあります。ICONIC STYLEは、ダイナミックで迫力のあるフロントスポイラーやサイドスカートが特徴で、走りを意識した印象を強める仕上がりになっています。一方、ELEGANT STYLEは上品さを重視しており、シンプルで洗練された雰囲気にまとめられています。
外装パーツとしては、専用のフロントグリルガーニッシュ、リアバンパー、サイドスカート、アルミホイールなどが装備されることが多く、遠目から見てもすぐにモデリスタ仕様とわかるほどの存在感があります。また、LEDイルミネーションを組み合わせることで、夜間の見た目にもアクセントが加わります。
中古車市場においても、モデリスタパーツ付きのプリウスは一定の人気があります。特にカスタム済みの車両は、見た目の印象だけでなく、リセール面でも有利になる傾向があります。ノーマルよりも高値で取引されることもあり、長く乗ったあとに手放す際も安心です。
ただし、モデリスタ仕様のプリウスは通常のグレードよりも価格が高くなりがちで、パーツの一部に傷があると修理費用も高くつくことがあります。そのため、購入時には外装の状態をしっかりチェックすることが大切です。
全体として、モデリスタ仕様は「プリウスらしさに加えて、自分だけの特別感を出したい」という方におすすめです。外見の印象を大きく変えつつ、トヨタ純正の安心感を持ったカスタムであるため、スタイルと信頼性を両立したい方にぴったりの選択肢といえるでしょう。
後期Aプレミアム
プリウス50後期の「Aプレミアム」は、シリーズの中でも最上級に位置づけられるグレードです。装備の充実度と快適性を重視したい方には、特におすすめできる仕様といえます。日常の使いやすさだけでなく、長距離の運転や同乗者の満足度も高いことから、ファミリー層や頻繁に車を使う方に支持されています。
このグレードの特徴は、まず内装の質感の高さにあります。本革シートが標準で採用されており、見た目にも高級感があり、触り心地も上質です。さらに、運転席と助手席には「快適温熱シート」と「シートベンチレーション」機能が備わっており、夏は蒸れを防ぎ、冬は冷えから身体を守るなど、四季を通じて快適に過ごせるよう工夫されています。
また、安全装備の面でも申し分ありません。後期モデルでは全グレードにToyota Safety Senseが標準装備されていますが、Aプレミアムでは、さらにリアクロストラフィックアラートなどの先進安全機能をオプションで追加できるのが魅力です。これにより、運転初心者でも安心感を持って走行できます。
一方で、価格帯はやや高めです。中古車市場でも、Aプレミアムは人気が高く、高年式や低走行距離の車両は値崩れしにくい傾向にあります。そのため、他のグレードと比べて購入費用は高くなるかもしれません。ただし、装備や快適性、そしてリセールバリューを総合的に考えると、その価格に見合った価値があると評価されています。
このように、プリウス50後期Aプレミアムは「上質な移動空間」を求める人に適したグレードです。特別感を味わいたい、乗り心地に妥協したくないという方にとって、非常に満足度の高い選択となるでしょう。
前期の中古相場
プリウス50前期モデルの中古相場は、価格を抑えつつも燃費性能や基本装備がしっかりしていることから、今もなお根強い人気があります。購入費用をなるべく下げたい方や、初めてのハイブリッドカーとして検討する方にとって、ちょうど良い選択肢といえるでしょう。
実際の相場としては、2016年式のSグレードであればおよそ140万円から180万円程度、2018年式のAグレードになると160万円から190万円程度で取引されていることが多いです。これは後期モデルよりも10万〜30万円ほど安い傾向があります。その分、同じ予算でもより装備が充実した上位グレードを狙いやすいのが利点です。
また、前期モデルは流通量が多く、状態の良い車両を選びやすいというメリットもあります。特にトヨタ車は耐久性に定評があるため、走行距離がやや多くても安心して購入を検討できるケースが少なくありません。加えて、モデリスタ仕様や特別仕様車なども中古車市場に出回っており、外観にこだわる方にも選択肢が豊富です。
ただし、注意点もあります。前期モデルの一部グレードでは、先進安全装備「Toyota Safety Sense」が標準装備ではないことがあります。特にEグレードやSグレードの初期型では、オプション設定になっていることが多いため、安全機能を重視する方は購入前に必ず装備内容を確認することが大切です。
いずれにしても、プリウス50前期はコストパフォーマンスに優れたモデルです。中古市場の価格も安定しているため、予算を抑えつつ信頼できるハイブリッド車を手に入れたい方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
後期の中古について
プリウス50後期モデルの中古車は、比較的新しい年式と先進装備の充実によって、今でも高い人気を維持しています。2018年12月から2023年1月までのモデルが後期にあたるため、流通している車両は比較的状態が良く、走行距離も少ないものが多い傾向にあります。
後期モデルの魅力は、安全機能の標準装備化や内外装のデザイン刷新にあります。例えば、トヨタセーフティセンスはすべてのグレードで標準となり、オートブレーキや車線逸脱警報などが最初から備わっています。さらに、ナビゲーション画面が大型化されたり、シートや加飾のデザインがより上質になっている点も注目されています。
中古市場では、2019年式であれば180万円台から、2021年以降の高年式車になると250万円を超えるケースもあります。グレードや走行距離、装備内容によって価格差が生じますが、全体としてはまだ値崩れが少なく、一定の価格を保っている印象です。
中でも人気なのは「Sツーリングセレクション」や「Aプレミアム」といったグレードです。見た目がスポーティでありながら、快適装備や本革シートなどの高級感も備えているため、価格帯はやや高めですが選ばれやすいモデルとなっています。
ただし、後期モデルは中古車でも割高な印象を受けるかもしれません。これは安全装備やデザインの改良による付加価値が高いためです。安さを重視する場合は前期モデルの検討も視野に入れると、選択肢が広がるでしょう。
購入を検討する際は、車両価格だけでなく、メンテナンス履歴やバッテリーの状態、装備の有無なども確認しながら、自分にとって最適な一台を選ぶことが大切です。
いくらで売れる?
プリウス50を売却する際の価格は、年式・走行距離・グレード・装備内容・ボディカラーなど、複数の条件によって大きく変動します。おおまかに言うと、状態の良い後期モデルであれば200万円前後、前期モデルでも人気の高いグレードであれば100万円以上の査定がつく可能性があります。
例えば、2018年式のAグレードで走行距離が5万km未満の車両であれば、140万円〜180万円の間で取引されることがあります。これが後期のAプレミアムになると、装備の充実や内装の質感の高さなどから200万円以上の査定がつくことも珍しくありません。
また、ツーリングセレクションやモデリスタ仕様といった特別仕様車は、見た目の印象が良く、買取店でも人気が高いため、相場よりも高値で取引されやすい傾向にあります。一方で、Eグレードなどの装備が少ないモデルや、走行距離が10万kmを超える車両は、査定額がぐっと下がることもあるため注意が必要です。
さらに、ボディカラーも買取価格に影響します。ホワイトパールやブラックといった定番色は需要が高く、査定にもプラス材料となります。逆に、個性的なカラーは買い手が限られるため、査定額に反映されにくいケースもあります。
高く売りたい場合は、複数の買取業者に査定を依頼するのが効果的です。査定額には業者ごとの基準があるため、一括査定サイトなどを活用すれば、数十万円単位で差が出ることも珍しくありません。
このように、プリウス50は年式が比較的新しく、ハイブリッド車としての評価も高いため、中古市場でもリセールバリューが安定している車種です。売却時には情報収集をしっかり行い、できるだけ好条件で手放せるように準備しておくことがポイントです。
「プリウス50の前期後期はどっちがかっこいい?買うなら?違いを比較解説」のまとめ
- 後期モデルは万人受けする洗練されたデザイン
- 前期モデルは個性的でインパクト重視の外観
- 内装の加飾や配色が前期と後期で異なる
- 後期は高級感を意識した黒基調の内装
- 前期は白を基調とした明るめの内装
- 後期には大型ナビやワイヤレス充電が追加
- グレード構成は前期も後期もEからAプレミアムまである
- グレードは見た目や装備で見分け可能
- ツーリングセレクションは外観がスポーティ
- 後期は安全装備が全車標準搭載されている
- 中古相場は前期のほうが安く手に入る傾向
- 後期は装備充実の分価格が高く維持されている
- モデリスタ仕様は前期でも存在感が強く人気
- 売却時は年式とグレードで査定に差が出る
- リセールを考えるなら上位グレードがおすすめ