「ルーミーの燃費が悪すぎ」という厳しい評価を耳にして、購入をためらってはいませんか。特に新型ルーミーを検討している方にとって、維持費に直結する燃費性能は、決して無視できない重要なポイントです。
実際リッター何km走るのか、平均燃費はどの程度なのか、気になるところでしょう。インターネット上では「ひどい」「やめとけ」といった辛口な意見が見られる一方で、「買ってよかった」という満足の声も多く存在します。
この記事では、ルーミーの燃費に関する様々な疑問にお答えします。ターボモデルとノーマルモデルの燃費の違い、待望のハイブリッドモデルの有無、そして誰でも今日から実践できる燃費良くする方法まで、詳しく掘り下げていきます。
ちなみに、日本で1番燃費が悪い車と比較してみると、ルーミーの燃費性能がどのような位置づけにあるのか、客観的な視点から理解が深まるはずです。この記事を最後まで読めば、ルーミーの燃費に対する不安が解消され、ご自身のカーライフに最適な一台かどうかを判断できるようになります。
この記事でわかること
- ルーミーの燃費が悪すぎと言われる具体的な理由
- カタログ燃費と実際の燃費のリアルな数値
- 日常で実践できる燃費を良くするための改善策
- 購入後に後悔しないためのメリットと注意点
目次
ルーミーの燃費が悪すぎと言われる理由を徹底解剖
- 新型ルーミーの燃費が悪すぎと言われるのはなぜ?
- ルーミーの燃費は実際リッター何km走る?
- 「燃費がひどい」と感じるユーザー心理とは
- ターボモデルの燃費はノーマル車と違う?
- ルーミーにハイブリッドの選択肢と燃費は?
新型ルーミーの燃費が悪すぎと言われるのはなぜ?
広い室内空間と使い勝手の良さから、ファミリー層を中心に高い人気を誇るトヨタ・ルーミー。しかし、その一方で「燃費が悪すぎ」という厳しい評価が聞かれるのも事実です。なぜ、これほど支持されている車が、燃費の面でネガティブな印象を持たれてしまうのでしょうか。その背景には、単一ではない、いくつかの複合的な要因が存在します。
カタログ燃費と実燃費の間に存在する「期待との差」
一つ目の大きな理由として、カタログに記載されている燃費と、私たちが日常で体験する実際の燃費との間に生じるギャップが挙げられます。
ルーミーのカタログ燃費(WLTCモード、2WD車)は18.4km/Lとされています。このWLTCモードは、市街地、郊外、高速道路といった複数の走行シーンを想定した国際的な測定方法であり、以前の測定方法よりも実態に近い数値が出やすいと言われています。しかし、この数値はあくまで一定の条件下で出されたものであり、実際の交通状況、例えば渋滞の有無、天候、エアコンの使用、運転者の癖といった無数の変動要因までは考慮されていません。
このため、多くのユーザーはカタログの数値を基準に「リッター16kmくらいは走るだろう」と期待して購入しますが、実際の市街地走行ではリッター13km台になることも少なくありません。この期待値と現実との約5km/Lもの差が、「思ったより全然走らない」「燃費が悪すぎ」という直接的な不満につながっているのです。
広い室内空間と引き換えになった「重量とパワーのバランス」
二つ目の理由は、ルーミーが持つ構造的な特徴、すなわち車両重量とエンジン性能のバランスにあります。ルーミーの魅力である広々とした室内空間は、背の高い箱型のボディ形状によって実現されています。この設計は快適な居住性を生む一方で、車両重量が1トンを超えるという、コンパクトカーとしては比較的重い車体になる要因ともなっています。
この1トンを超える車体を、自動車税の区分や車両価格を抑える目的で採用された1.0Lのエンジンで動かしているのです。平坦な道を一定速度で走る際には問題ありませんが、信号待ちからの発進や合流時の加速、坂道を登る際など、大きな力が必要とされる場面では、エンジンに相応の負荷がかかります。特にストップ&ゴーを繰り返す日本の都市部では、この「重いボディを比較的小さなエンジンで動かす」という状況が頻繁に発生し、結果として燃料の消費量が増え、燃費が悪化しやすくなるのです。このパワー不足を補うためにターボモデルも用意されていますが、ターボの力を多用すれば、当然ながら燃費はさらに悪化する傾向にあります。
乗り方次第で影響が顕著になる「使用環境」
三つ目の理由は、運転スタイルや使用環境による影響です。これはどの車にも共通して言えることですが、前述の重量とパワーのバランスという特性を持つルーミーは、乗り方による燃費の変動幅がより大きくなりやすいと考えられます。
例えば、以下のような乗り方は燃費を著しく悪化させます。
- 短距離走行の繰り返し(チョイ乗り): エンジンが十分に温まらない、最も燃費効率の悪い状態で走行と停止を繰り返すため、燃費が大きく落ち込みます。近所のスーパーへの買い物や、駅への送迎などがこれに該当します。
- 急なアクセル操作: 必要以上の燃料をエンジンに送り込むため、燃費が悪化します。緩やかな発進を心がけることが大切です。
- エアコンの常時使用: エアコンのコンプレッサーはエンジンの力で動くため、特に夏場の渋滞時などでは燃費への影響が大きくなります。
- 多人数での乗車や重い荷物の積載: 車両総重量が増加し、エンジンの負荷がさらに高まるため、燃費は悪化します。
このように、カタログ値との構造的なギャIPギャップ、広い室内空間を優先した結果として生まれた車重とエンジンのバランス、そして個々の乗り方や使用環境という三つの要因が複雑に絡み合うことで、「ルーミーの燃費は悪すぎ」という評価が形成されているのです。これを理解することが、ルーミーという車を正しく評価する第一歩となります。
ルーミーの燃費は実際リッター何km走る?
モデル / 条件 | カタログ燃費 (WLTCモード) | 実燃費の目安 |
---|---|---|
2WD (ノーマル) | 18.4km/L | 13.5~15.5km/L |
4WD (ノーマル) | 16.8km/L | 13.0~15.0km/L |
2WD (ターボ) | 16.8km/L | 13.0~14.5km/L |
走行シーン別 (目安) | – | – |
市街地 (ストップ&ゴー) | 15.5km/L (2WD) | 12.0~14.0km/L |
高速道路 | 19.2km/L (2WD) | 15.0~18.0km/L |
ルーミーの燃費を評価する上で、公式発表されているカタログ燃費と、ユーザーが実際に走行した際の「実燃費」の両方を知っておくことが大切です。
カタログ燃費(WLTCモード)
まず、カタログに記載されているWLTCモードでの燃費は以下の通りです。WLTCモードとは、「市街地」「郊外」「高速道路」という3つの走行モードを平均的な使用時間配分で構成した、より実態に近い国際的な測定方法です。
- 2WD(FF)ノーマルエンジン車: 18.4km/L
- 4WD ノーマルエンジン車: 16.8km/L
- 2WD(FF)ターボエンジン車: 16.8km/L
実際の燃費(実燃費)
前述の通り、実際の燃費は運転スタイルや道路状況によって大きく変動しますが、複数のユーザー投稿サイトやレビューを総合すると、実燃費の目安は以下の範囲に収まることが多いようです。
- 市街地走行がメインの場合: おおよそ12.0km/L~14.0km/L
- 郊外や比較的流れの良い道での走行: 15.0km/L~17.0km/L
- 高速道路での走行: 17.0km/L以上を記録することもありますが、15.0km/L前後になることもあります。
全体を通した平均実燃費としては、おおむね13.5km/Lから15.5km/Lあたりを想定しておくと、購入後のギャップが少なくなるでしょう。特に、気温が低い冬場はエンジンが温まるまでに時間がかかるため、燃費がリッターあたり1km~2km程度悪化する傾向も見られます。
「燃費がひどい」と感じるユーザー心理とは?
ルーミーカスタムGの4WDに乗ってます。街乗りでリッター10kmいくかいかないかですね。特に冬場のちょい乗りだと8km/L台まで落ちます…。カタログ燃費が16.8km/Lなので、半分くらいしか走らない計算。もう少し燃費が良いと嬉しいのですが。
ユーザーがルーミーの燃費を「ひどい」と感じてしまう背景には、単なる数値以上の心理的な要因が影響しています。
最大の要因は、カタログ燃費から抱く期待値と、実際の燃費との間に生まれる「ギャップ」です。例えば、カタログで18.4km/Lと表示されていると、多くの人は少なくとも16km/L程度は走るだろうと期待します。しかし、実際には市街地走行で13km/L台になることも珍しくなく、この期待との差が「話が違う」「燃費がひどい」というネガティブな感情に直結してしまうのです。
また、競合車種との比較も心理的な影響を与えます。特にスズキの「ソリオ」は、マイルドハイブリッドシステムを搭載しており、ルーミーよりもカタログ燃費、実燃費ともに優れた数値を記録します。燃費を重視するユーザーが両車種を比較検討した場合、どうしてもルーミーの燃費性能が見劣りしてしまい、「ひどい」という評価につながりやすくなります。
さらに、ルーミーはその広い室内空間から、ファミリー層に多く選ばれる車種です。多人数での乗車や、多くの荷物を積む機会が多くなると、当然ながら車重が増加し、燃費は悪化します。これも、日常生活の中で「燃費が悪いな」と感じる場面を増やしてしまう一因と言えます。
このように、期待とのギャップ、競合との比較、そしてファミリーカーとしての使われ方が、ルーミーの燃費に対する厳しい評価を生み出す心理的な背景となっているのです。
ターボモデルの燃費はノーマル車と違う?
エンジンタイプ (2WD) | カタログ燃費 (WLTC) | 実燃費の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
ノーマルエンジン | 18.4km/L | 約13.5~15.5km/L | 経済性重視、街乗りに最適 |
ターボエンジン | 16.8km/L | 約13.0~14.5km/L | 坂道や高速で力強い走り |
ルーミーには、ノーマルエンジンモデルに加えて、より力強い加速性能を持つターボエンジンモデルが用意されています。購入を検討する際、この両者で燃費にどれほどの違いがあるのかは、重要な判断材料になります。
先に示した通り、ターボモデル(2WD)のカタログ燃費(WLTCモード)は16.8km/Lです。これは、ノーマルエンジンモデル(2WD)の18.4km/Lと比較すると、リッターあたり1.6km低い数値となっています。
実際の燃費においても、ターボモデルはノーマルモデルよりやや低い数値を示す傾向があります。ユーザーの報告を参考にすると、ターボモデルの実燃費は平均で13km/L台後半になることが多いようです。これは、ノーマルモデルの平均実燃費と比較して、おおよそ1km/L~2km/L程度の差に相当します。
なぜターボモデルの燃費が劣るかというと、ターボチャージャーが作動する際にはより多くの燃料を消費するためです。ターボエンジンは、排気の力を利用して空気を圧縮し、通常よりも多くの酸素をエンジンに送り込むことで、パワフルな加速力を生み出します。このパワフルさを得る代償として、燃費性能がいくらか犠牲になる、というわけです。
したがって、高速道路での合流や追い越し、急な坂道を走行する機会が多く、力強い走りを求める方にはターボモデルが適しています。一方で、主に市街地での利用が中心で、少しでも維持費を抑えたいと考えるのであれば、ノーマルエンジンモデルを選択するのが賢明な判断と言えるでしょう。
ルーミーにハイブリッドの選択肢と燃費は?
燃費性能を重視する方々から特に多く寄せられるのが、「ルーミーにハイブリッドモデルはあるのか?」という質問です。
現在のところ、新型ルーミーを含め、現行モデルにハイブリッドの設定はありません。ルーミーのラインナップは、1.0Lのノーマルエンジンと、同じく1.0Lのターボエンジンの2種類のみとなっています。この点が、マイルドハイブリッドを全車に標準搭載する競合車種のソリオと比較される際に、燃費面での弱点として指摘される一因です。
しかし、今後のフルモデルチェンジでハイブリッドシステムが搭載される可能性は非常に高いと見られています。開発を担当するダイハツが持つ「e-SMART HYBRID」というシリーズハイブリッドシステムが、次期ルーミーに採用されるのではないかと予測されています。
この「e-SMART HYBRID」は、エンジンを発電に専念させ、その電力を使ってモーターのみで走行する仕組みです。このシステムを搭載するダイハツ・ロッキーでは、カタログ燃費(WLTCモード)で28.0km/Lを達成しています。もし、このシステムが次期ルーミーに搭載されれば、燃費性能は劇的に向上し、現在の18.4km/Lから、一気に30.0km/L前後にまで達する可能性があります。
以上の点を踏まえると、現時点ですぐに車が必要な場合はガソリンモデルを選ぶことになりますが、もし購入を急いでいないのであれば、将来のフルモデルチェンジで登場するであろうハイブリッドモデルの情報を待ってみるのも一つの有効な選択肢と考えられます。
ルーミーの燃費は悪すぎ?購入前に知るべきこと
- 今日からできる燃費を良くする方法
- 「ルーミーはやめとけ」と言われる背景
- 一方で「買ってよかった」という声も多数
- 平均燃費の表示方法とリセットの仕方
- 日本で1番燃費が悪い車との比較
- まとめ:ルーミーの燃費は悪すぎなのか?
今日からできる燃費を良くする方法
ルーミーの燃費は、少しの工夫と心がけで改善することが可能です。特別な道具は必要なく、誰でも今日から実践できる具体的な方法を4つ紹介します。
1. エコドライブを徹底する
最も効果的なのが、運転の仕方を見直すことです。「急」がつく操作は燃費を悪化させる最大の要因です。 発進する際は、アクセルをゆっくりと穏やかに踏み込みましょう。目安としては、最初の5秒で時速20km程度に到達するくらいの緩やかな加速が理想です。 また、赤信号が見えたら早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを有効活用することで、無駄な燃料消費を抑えることができます。
2. タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気圧が低いと、地面との摩擦抵抗が大きくなり、燃費が悪化する原因になります。自転車のタイヤの空気が抜けているとペダルが重くなるのと同じ原理です。 月に一度はガソリンスタンドなどで空気圧をチェックし、運転席のドア付近に貼られているシールに記載された指定値に調整しましょう。これだけで燃費が数パーセント改善されることもあります。
3. 車内の不要な荷物を降ろす
車は軽ければ軽いほど、少ないエネルギーで走ることができます。車内に積みっぱなしになっているゴルフバッグやキャンプ用品、使わないチャイルドシートなど、不要な荷物はできるだけ降ろすように心がけてください。 一般的に、100kgの荷物を積んで走行すると、燃費は約3%悪化すると言われています。こまめな軽量化が、燃料の節約につながります。
4. エアコンの使用を最適化する
エアコン、特に冷房(A/CスイッチON)の使用は、エンジンに直接負担をかけるため、燃費に大きく影響します。 外の気温が快適な時は、エアコンをOFFにして窓を開けて走行するのも一つの手です。車内の温度設定を過度に低く(または高く)しすぎないように調整するだけでも効果があります。
これらの方法を組み合わせて実践することで、ルーミーの燃費性能を最大限に引き出すことが可能になります。
「ルーミーはやめとけ」と言われる背景
ルーミーNA、高速の合流とか登坂車線だと本当にパワー不足を感じる。アクセルベタ踏みでエンジンが唸るばっかりで全然加速しない。後ろから煽られてる気分になるし、長距離運転は結構ストレスかも。街乗りメインならいいんだろうけど。
インターネットの口コミなどで「ルーミーはやめとけ」という意見を見かけることがありますが、これにはいくつかの具体的な理由が存在します。購入を検討する上で、これらのネガティブな側面も理解しておくことが大切です。
第一に、繰り返し指摘されている燃費性能の問題が挙げられます。前述の通り、特に市街地走行での燃費が伸び悩みやすく、カタログ値とのギャップが大きいことから、燃費を最優先するユーザーにとっては不満点となりやすいです。
第二に、エンジンパワーの不足を感じるという声があります。1.0Lエンジンは日常の街乗りでは十分な性能ですが、高速道路での追い越しや、大人数で乗車して急な坂道を登るような場面では、力不足やエンジン音の大きさを感じるという意見が見られます。頻繁に長距離移動や山道走行をする方には、物足りなく感じられるかもしれません。
第三に、価格設定に関する指摘です。ルーミーは広い室内やスライドドアなど、便利な装備が充実している分、車両価格がやや高めに設定されています。同じ価格帯であれば、他社の燃費性能に優れたコンパクトカーや、ワンランク下のハイブリッド車も選択肢に入ってくるため、コストパフォーマンスの面で「割高だ」と感じる人もいます。
最後に、デザインの好みが分かれる点も理由の一つです。背の高い箱型のデザインは、室内空間の広さを確保する上では合理的ですが、スタイリッシュさや走行性能をイメージさせるデザインを好む方にとっては、魅力的に映らない場合があります。
これらの理由から「やめとけ」という評価が生まれていますが、これらはあくまで特定の視点からの評価であり、ルーミーが持つ魅力を上回る欠点だと感じるかどうかは、個々の価値観や使用目的によって異なります。
一方で「買ってよかった」という声も多数
コンパクトなボディに、ゆったりとした広い室内。普段の買い物から週末のレジャーまで、多彩なシートアレンジでたくさんの荷物も積める。乗り降りしやすい低床スライドドアは、小さなお子さまのいるファミリーにもうれしい。広くて、使えて、頼もしい。みんなの毎日にいちばん近いコンパクトカーです。
「やめとけ」という意見がある一方で、ルーミーのオーナーからは「買ってよかった」という満足の声も数多く上がっています。ルーミーが多くのユーザーから支持される魅力的なポイントを見ていきましょう。
最大の魅力は、なんといってもその圧倒的な室内空間の広さです。5ナンバーサイズのコンパクトなボディからは想像できないほど、室内、特に後部座席の足元や頭上にはゆとりがあります。天井も高いため、小さなお子様がいる家庭では、車内でのおむつ交換や着替えが楽に行えると好評です。
次に、両側スライドドアの利便性が挙げられます。狭い駐車場で隣の車を気にすることなくドアの開閉ができ、子供の乗り降りや大きな荷物の出し入れが非常にスムーズです。床が低く設計されているため、お年寄りや小さなお子様でも乗り降りしやすい点も、ファミリー層から高く評価されています。
さらに、多彩な収納スペースと柔軟なシートアレンジも大きな強みです。助手席前のトレイや回転式のカップホルダー、買い物フックなど、かゆいところに手が届く収納が随所に配置されています。また、後部座席を倒せばフラットで広大な荷室が出現し、自転車のような大きな荷物も積むことが可能です。
そして、軽自動車に匹敵する小回り性能も忘れてはならないポイントです。最小回転半径は4.6m~4.7mと非常に小さく、狭い路地でのUターンや車庫入れが楽に行えます。
これらの「使い勝手の良さ」が、燃費やパワーといった点を上回る大きなメリットと感じるユーザーが多く、高い満足度につながっているのです。
平均燃費の表示方法とリセットの仕方
ルーミーには、メーター内に平均燃費を表示する機能が搭載されており、自分の運転の燃費効率を把握するのに役立ちます。この平均燃費の表示方法と、計測をリセットする手順を解説します。
平均燃費の表示方法
ルーミーのメーターは、グレードによってアナログメーターとTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイの2種類がありますが、どちらもステアリングにあるスイッチで表示を切り替えることができます。 ステアリングスイッチの左右ボタンを押していくと、航続可能距離や外気温など様々な情報が表示され、その中に「平均燃費」の項目があります。
平均燃費のリセット方法
燃費計測をリセットしたい場合は、平均燃費が表示されている画面で、ステアリングスイッチの中央にある「決定」や「リセット」に相当するボタンを長押しします。多くの場合、「TRIP」と書かれたボタンや、丸いマークのボタンが該当します。 ボタンを数秒間押し続けると、平均燃費の表示が「—.-km/L」のようにリセットされ、同時にトリップメーター(AまたはB)も0kmにリセットされる仕組みになっています。 例えば、ガソリンを満タンにしたタイミングでリセットすることで、次回の給油までの区間燃費を正確に計測することができます。
この機能を活用することで、エコドライブの効果を数値で確認したり、長距離ドライブでの燃費を計測したりと、より深く車の状態を把握しながら運転を楽しむことが可能です。
日本で1番燃費が悪い車との比較
車種 | カタログ燃費 (WLTCモード) | ジャンル |
---|---|---|
日産 GT-R | 7.8km/L | スポーツカー |
レクサス LX600 | 8.0km/L | 大型SUV |
トヨタ ルーミー (比較参考) | 18.4km/L (2WD) | コンパクトトールワゴン |
トヨタ ヤリス | 36.0km/L (HYBRID X) | コンパクトカー (トップクラス) |
「ルーミーの燃費は悪すぎ」という言葉だけを聞くと、まるで国産車の中で最も燃費が悪いかのような印象を受けてしまうかもしれません。しかし、客観的なデータと比較することで、ルーミーの立ち位置を冷静に評価することができます。
2025年時点のデータによると、日本国内で販売されている国産乗用車の中で最も燃費が悪いとされる車種は、日産のスポーツカー「GT-R」です。そのカタログ燃費(WLTCモード)は、7.8km/Lとなっています。他にも、大型SUVのトヨタ「ランドクルーザー」のガソリン車(7.9~8.0km/L)や、レクサス「LX600」(8.0~8.1km/L)などが、燃費ランキングの下位に位置しています。
これらの車種は、大排気量のパワフルなエンジンを搭載していたり、非常に重い車体を持っていたりするため、燃費性能よりも走行性能や悪路走破性を重視して設計されています。
一方で、ルーミーのカタログ燃費は16.8km/L~18.4km/Lです。これは、GT-Rの2倍以上の数値であり、燃費が悪いとされる車種のグループとは全く異なるカテゴリーに属していることがわかります。
もちろん、トヨタ「ヤリス」のハイブリッドモデル(36.0km/L)のようなトップクラスの低燃費車と比較すれば、ルーミーの燃費は見劣りします。
要するに、ルーミーの燃費は「トップクラスに良いわけではないが、決して日本車全体で見て悪いわけではない」というのが客観的な事実です。この事実を踏まえた上で、ルーミーが持つ他の魅力と天秤にかけて、購入を判断することが賢明と言えます。
「ルーミーの燃費が悪すぎ!【購入検討者へ】後悔しない全知識」のまとめ
- ルーミーの燃費が悪すぎと言われるのはカタログ値と実燃費の差が主な理由
- 実燃費の目安は市街地や乗り方によりリッター13kmから15km前後
- 1トン超の車重に対して1.0Lエンジンであることが燃費に影響
- 特に発進と停止を繰り返す街中では燃費が悪化しやすい
- ターボモデルは加速性能が高い分、燃費はノーマル車より少し劣る
- 現行のルーミーにハイブリッドモデルの設定はない
- 将来のフルモデルチェンジで燃費の良いハイブリッドが登場する可能性が高い
- 急発進や急加速を避けるエコドライブで燃費は改善する
- タイヤの空気圧を適正に保つなど定期的なメンテナンスが鍵となる
- 不要な荷物を降ろして車を軽くすることも有効な対策
- パワー不足や価格設定を理由に「やめとけ」という意見もある
- 圧倒的な室内空間の広さとスライドドアの利便性が最大の魅力
- 豊富な収納や小回り性能の高さから「買ってよかった」と評価する声も多い
- 日本で最も燃費の悪い車種と比較するとルーミーの燃費は決して悪くない
- 燃費性能だけでなく、自身の使い方に合う総合的な価値で判断することが大切